2日目を迎え
被災地の避難所では毛布の取り合いが始まりつつあると
世話役の青年が疲れ切った顔で
とりあえず粉ミルク、紙おむつが全く無いのだと話す
別の避難所ではミルクを溶かす湯も沸かせないと
....
何もできないと嘆くことや
不謹慎かもしれないと立ち止まることを
やめよう
いつも通りで行こう
一生懸命に働いて
できることはどんなに小さな ....
彼の手が
差し出され
その山は崩されたという
僕は君の
小指を掴んで離さなかった
小指だけが
手元に残った
そんな無力さを
誇れる気にはなれない
高慢にも
僕は彼を呪う
....
上に立つ人を選ぶなら
人に対して強く出る人よりも
人に対して愛情のある人を
計画を無理押しする人よりも
理に適った計画をする人を
選びたい
愛情があるというのは
甘いとい ....
破壊のあとの
試練は
おもい
とめどない
かなしみ
やり場のない
苦しみ
信じられるのは
生命の
回復する力
背中をさする手が
見えなくても
まっくらでも
....
僕の小さな手のひらじゃ
掴める物なんてたかが知れてるんだ
力を貸して
君の力を
手を貸して
どうかお願い
力が必要なのは
こう言うときであるが故
心を見せて
SHOW YOUR ....
梅の花の香りを嗅ごうと
背伸びする私を視ずに
君は宙を眺めてる
白いワイシャツ姿の
君の周りだけ
特別に星が飛んでる
君の傍で季節を感じたかったし
まだ知らない景色を
穏やかな気持 ....
受話器越しの声があたたかい
電話ボックスで"ふたり"
それは嘘が真実になった瞬間だった。
疑いはない。実感そのものが、どこにもないのに。
もっと奥まで
目が冴 ....
唯、白い光のような祈りを奉げる。
強く、穏やかで在れ
困ってる人がいたら声をかけてみます。
「アラアラ」「どうなさいました?」
なんてね。
泣いている人にはどう接していいかわかりません。
でも、やっぱり声をかけてみます。
「アラアラ」「なに ....
{引用=
鳥がなぜ飛べるか知らないように
花がなぜ咲けるか知らないように
人はなぜ生きるか知らないから歩いていける
手を繋いで不完全を積み上げ
明日へしかいけないいのちの行進
あやめる ....
わたしたちは はじめなければ いけません
これほどまでとは だれもが目を覆います
しかし いつもおそれていたことか おきました
鐘をならすのは
だれでもな ....
生きる価値なんか無いクズが生き残ってしまった。
死ぬべきなのは誰よりも私だったのに。
目を閉じて、
目を開けて。
貴方と一緒にワルツを踊りましょう。
どうにかして私が貴方の為のヤ ....
小さなものたちが
それぞれに
自らの場所で躓いている
その中に僕も君もいて
むすうの僕と君が
それぞれに
自らの小さく見える
けれどもほんとうはもっと大きい場所で
同じように躓いている ....
血を吐いて
死ぬなら
勝手に
死ぬならいいか
喜びはどこにでも溢れ
悲しみは皆が隠し持っている
何も届かない
深海の炎
氷の中で
水の中で
ありとあらゆる
自 ....
魚たちは
丘に打ち上げられ
濁った空気を吸っている
けものも
けだものも
身を潜めて眠っている
鳥たちはどこか遠く
姿を見せない
夜
灯りのない街を
明るい部屋で夢想する
シ ....
思考は
先の見えない糸のように
絡まり
歩みを阻む
出口は見えているのだ、
キレイなもの
都合の良いもの
それらだけを抽出して辿れば
絡まることなど知らずに着ける
しかし ....
私は目を閉じる
自分など描けず死なされた
豆粒となって 生きた 暗いシェルターの中であろう
生きた事など 私は間違いだった
少しも私としていいことなんて無かったんだ
私で ....
誰かが困っている時でも
音楽家は歌を歌うしかない
芸術家は絵を描くしかない
報道陣は報道するしかない
消防士は火を消すしかない
医者は医療行為をするしかない
科学者は頭で考えるしかない ....
同じ時間
同じ瞬間
他人事
死が近くにいない人には
少しの刺激も余裕な一時
笑いながら冗談まじり
乗り込んだ揺れる楽しいアトラクションの
感想を語る
死が近くにいる人には
少 ....
描き方は二つあって、
対象を直接に具体的に描くか、
対象を囲む他のものを描いて間接的に浮き彫りにするか。
事態に対して皆がする運動について、
それが是か非かという当否、評価 ....
だれもわるくない
だれもわるくないから
すこし胸を撫で下ろす
それはつらいことでもあるけど
やさしくありたいと願う
泣かなくていいんだよ
泣いてもいいんだよ
それはあかるいことでもあ ....
車が
小枝のように
軽々と
流されていく
灰色の
獣の声は
うかがいながら高みを目指す
奪う
奪われる
手をつなぐ
確かめるため
失うもの
慟哭の意味を
胸に灯し ....
下らないサンバを踊れ
下らないジャズに痺れろ
....
ていでんのよる
きみとみていた
あのよぞらを
わすれない
ほしでみたされていく
あのよぞらを
いきのびて
みていたよるを
+
せいぎのみかたは ....
みながんばっている
いちばんがんばらなければならないひとを
一心に応援しなくなって
この国はいったいなんねんたったのだろう
みながんばっている
うさんくささに気づきすぎる ....
膿んだ傷のある腕を
長袖の服で隠して
調子の外れたハミングは
いつでも古いシャンソンをたどって
彼女はマリーと呼ばれていた
マリアンヌみたいなコートを
いつも着ているせ ....
わたしは日本人だ
日本でうまれて暮らしている
わたしは日本人だ
国籍だってきょねんからそうだ
食べ物いがいもとの国籍には興味ない
食べ物だって興味ないかもしれない
....
空の途中の領域
中途半端な浮遊感と一緒に
風を翼に受け
停止したまま浮遊する
彼だけができる芸当
地上を常に意識する狩人は
樹木の枝葉の間から
見え隠れする野鼠ほどの小動 ....
今詩人に出来るのは
少しでも楽しい詩を書くこと
精一杯に綴る事
生きてる限り
ペンが握れる限り
「応援しよう」なんて思ってない
そんな恩着せがましい事は
ただただ僕は綴るだけ
綴りたいように描きたいよ ....
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