跡形もなく過ぎ去った過去は
過去の栄光ではなく日常のホームドラマで
思いやりのある家族とお節介な隣人
歴史好きの親父とミーハーな娘
東京に行きたくて
髪の毛を染めたキャサリン
着ている ....
     二本の指で
     煙草の先端を揉み消して
     どこか遠い空に
     未明から鳴り止まない
     海鳴りのような響きに
     耳は ひらいて

     放 ....
きのう遺書を書いて警視庁に集まった僕らは

福島で集結した自衛隊の方々といまそこを出発した

現着し東電社員から教えて貰った知識と図面を目で確かめてゆく

そして爆発の影響を図面に書き込ん ....
涙の筋 渇ききるまで隣に居て
赤いブランコ 後ろ向きの君
軋む金具を見やる
明日に僕等を描くのはもうやめよう
笑いあった毎日に寄り添わず
二人の距離 さめてゆくだけなら
引きとめはしないか ....
ココア/あったかい
メイプルシロップ/甘い
制服の頃のみんなの笑顔

優しい言葉に浸っていたい
少し触れて
指でなぞって
傷をその光りで癒すよに

頭でわかってる
入り口でとまって ....
災難に立ち向かっている人たちに
現場で戦っている人たちに
感謝します

日本のあるべき姿について
いつも声高に語っていた知り合いは
十分離れたところに住んでいながら
この国の西の端まで逃 ....
小さな傷には小さなばんそうこうを
大きな傷には大きなばんそうこうを
深い傷には情けないほど無力だけれど
ポケットに入れておいても邪魔にはならないはずさ
自分に使ってもいいさ
誰かにあげてもい ....
未来を糧に過去を生き
今を夢見た人がいる

花の大地に足を沈めて
鳥の大樹に手を掛けて
風の時間に心は駈ける
朝が時折に月を鎮める

複雑に偶然を重ねて重ねて
今を夢見た命の流れ ....
どんなに嘆いてもかなしんでも
そのかなしみはどうやったっておいつかないさ
だって地面は割れたし津波は来て奪っていった
そのときわたしはドーナツ食べてコーヒーのんでた
わたしはそこにいなかった
 ....
あなたの
真っ暗闇を
一瞬でも、
一時間でも、
一日だけでも
遠ざけたくて
お互いの命が
寿命を迎えるまでの間
支えたかった
それがあたしを唯一
ひとにした
お願い
見えなくな ....
街が見えた
そんな気がした
今日も何も見えない
私は どこに 立っていたのだろう
時計の中で 確かめた
そこにあるのは 全てが幻
だけど 正しいものは いつも否定されてきた
テレビを ....
 α

 身長は確かに
 平均身長より低めなんですが
 それは人間の
 平均身長の場合なんでありまして
 たとえば犬なんて
 大型犬とかって言ったって
 ほらっ
 僕よりもほらっ
 ....
感謝の言葉 色々あるのに
何だか不思議
たった五文字の言葉
なのに嬉しい

ありがとうを贈る数と
ありがとうを貰う数が
たくさん混ざり合って幸せになる
カスミの花で埋め尽くそう

 ....
午後、
いきものの焼けるにおい、
かなしい出来事のように、
くつ紐がほどけ、
まちがいをただすように、
は、結ばれなかった、
海鳥なのか、
サイレンはあおく、
句点を打つように、
銃 ....
「貴方が苦しんでいるときに、
私は貴方の肉片片手に居間に転がってテレビを見ていました。
真に貴方の為になるのなら、私は喜んで筆を取りましょう。
しかし私はただ、貴方を食い物にしているだけなのです ....
寂びれたジャングルジムの
緩やかな回転

両手から垂れる、紙袋の重に
あれこれと理由をつけて
過ぎるのは、老舗の薬屋前


橙とオレンジの区別で
夕闇を匂わせられる今でも
 ....
彼らはひたいに手をやる
私は左目をおさえる
彼らは両目でしっかりと見ている
私は{ルビ右目=ききめ}を凝らしている
{引用=左目は未だ微睡んでいる}

彼らは叫んでいる
声が脈をうち
 ....
カルアミルクな夕暮れを見送って
無傷の身体を預けるベッド
バラエティ・ショーの間にもそそくさと流れる速報が
「恐れることをやめるな」と警報を発する


「もうすぐ来る」「も ....
  かさ重なった
  野良犬のむくろに抱かれ、
  牛乳を飲んだ。



  嘘をつく唇は
  ふる震えてる、
  蛋白質。



  汗が乾いたあとの
  つめたさ ....
 三月十一日・午後二時四十六分、彼はデイ
サービスの廊下でお婆さんと歩いていた。前
方の車椅子のお爺さんが「地震だ」と言った
次の瞬間、壁の絵は傾き、施設は揺さぶられ
る海上の船となっ ....
芥川龍之介の『偸盗』に沙金という女が出てくる











俺の中ではそいつがナンバーワンだ









 ....
死は優しい

遠い夢も
夢は夢だから

遠いところから一瞬で届いた
一通のメール

ありがとう

心の中でしか泣かないから
今、こうしてあなたが
ディスプレイの前で真っ赤な海に ....
カセットコンロが 家族の顔を照らす
真っ暗闇 手さぐりで 求め合ったぬくもり
ただ いっしょに
居られるってことだけで
こんなにも 幸せ 感じられるんだね


私たちの すべてを ためし ....
 何もかもが大嫌いな時と好きなものがいっそう愛おしくなる時の繰り返しを生きている

 この苦しみの世界を生きてゆける心は強いのではないよだって苦痛と快楽は隣人だから


(でもね、この世界を ....
できることをする



誰がどうだとか



誰がどうしたとか



どうでもよいこと



それどころではなく







できることをする
機械どもの産声を聞いた
静電気の金切り声を聞いた
真空内部のわななき
コイルの唸り声
セロトニンのうねり
超伝導
磁性の旋律
粒子の加速音
思考は人間の内部的産物
そもそも  ....
象牙色の季節
その風景画の中を 汽笛を燻らして
蒸気機関車が きみの笑顔を揺らして
ほら 行くよ


音もなく上昇してくる太陽に
映画のエンド・テロップのような終わりを感じた朝

 ....
雪が降る

音のない洞窟に

音楽を幻視する作業員たち

雪が降る

味の素みたいだ

時がゆっくりと崩れている


時が蝕まれることだけを数えている

これ以上なにかき ....
線路には

行くか、戻るか、停まるしかなかった

生きたい

生きて欲しいし生きてて欲しいのだ

死んだら

停まるしかなくなってしまう気がする


見せつけてやろうぜ

 ....
出会った日と
同じように
日差しが
春の近さを知らせる
静かな午前
会社を休み
買い物に出かける二人

人並みでごった返した
駅前の東急ストア
呆れた僕がふいに
目を離した
そ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
DESOLATION ROW(廃墟の街角)……とある蛙8*11/3/18 16:54
消灯のためにるか411/3/18 14:16
1935吉岡ペペロ311/3/18 13:38
お元気でモリー4*11/3/18 12:59
抱えたままで朧月211/3/18 10:05
闇からの出口眠り羊111/3/18 10:04
茶釜4*11/3/18 9:27
讃聞録夜恋111/3/18 4:15
460円はるな811/3/18 2:34
療法111/3/18 2:22
毎日番田 211/3/18 1:53
お見合い藪木二郎011/3/18 1:35
ありがとうsubaru...5*11/3/18 0:59
mugi6*11/3/18 0:31
主観のありか水瀬游211/3/18 0:20
エントランス[group]山中 烏流4*11/3/17 23:52
左目瑠王311/3/17 23:40
Bad Moon Risingホロウ・シカ...2*11/3/17 23:27
新月草野春心311/3/17 23:14
日の丸の旗 ーSAVE JAPANー 服部 剛411/3/17 22:41
この壮大な地球で凸以外は全員凹な訳だけどさーTAT1*11/3/17 21:46
佐藤伊織011/3/17 21:02
『光よ届け』座一10*11/3/17 21:01
さんぎょうし222011/3/17 20:55
粛々と未完2*11/3/17 17:45
経過 / ****'99小野 一縷4*11/3/17 17:15
ポエティックコラージュ 〜スロウモーション / ****'9 ...4*11/3/17 16:44
雪が降る吉岡ペペロ611/3/17 15:18
行くか、戻るか311/3/17 14:51
買いしめたい[group]花形新次3+*11/3/17 13:16

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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