今朝は寒かった
故郷の朝を思い出した
近づいては遠ざかる 除雪車の排気音 タイヤチェーンの音
サカモトさんと うちのとっちゃがやっている 雪かきの音
屋根からの小さな雪崩が サ ....
私たちは 地に落ちた猿だ
もどかしさ抱えて 争いをする
伝わらない言葉 伝えたい言葉
言語を分断されて尚
互いに干渉をしたがる
伝わらない言葉 伝えたい言葉
眼 ....
八重桜
いくえにも重なって
淡い桃をたわわに逢せる
遠野の空の水と蒼
流れ流され血の紅滲む
それでもサクラは咲くのです
山桜
ひっそりと佇む
誰も知らない名前すら
無から生ま ....
きれぎれにひびく
朝のアリスたちの
黄色い声
春のおとずれの
こましゃくれた祝祭
空、あおいね
雲、とんでいった
飛行機も、たくさんとんでいった
海、ないでいたのに
大きく吸 ....
君知るや
曇天の向こう
青空広がり
日が輝くことを
およそエゴイスティックな文学的な理屈をこね
人間がヒトが元来摂るべきタンパク質や水、並びに愛を
....
だって、
被災地のために、
その2万3千円を、
寄付することもできたのに、
デリのつまらない女と遊び、
三連休の真ん中、
昨日は仕事に出かけ、
自転車で出かけ、
明日も仕事に出かけ ....
ぼくは きみの手に 導かれ
太陽に 触れる
太陽が輝いている まだ 何色でもない
太陽が 沈む ぼくに
巨大な 火 焔
太陽が 沈む ぼくに
太陽の 中の ぼくの 中で 太 ....
星の群れのつながりをちいさく真似て
思いをつらねる青い花たち
生ぬるく雨がふるたびに
ふくらんでいく
胸いっぱいに
いとしい
かなしい
思い出を捨てにきた旅路で
思い出をいくつもひ ....
いつのまにか
ドアの隙間から
覗いてる
若い女性の
叫び声に驚いて
逃げていく
おっさんは
そこで何していたの
ひょっとして
アンタ、ナニしていたの?
おっさんは静かに
音も立て ....
サンミゲルをラッパ飲みしながら
いつの間にかスラム街を歩いていた
失意を演出するような
怠惰と自棄をまとって歩いていた
廃線のまわりにはバラックが並び
カラフルな洗濯もの ....
何かで悩み苦しむあなたへ。
気持ちが落ち着かないあなたへ。
生きることが辛いあなたへ。
自らが如何に無力かを知ったあなたへ。
想いも感情も何もかも、
吐いて吐いて吐き出して、
空っ ....
飛行機が頭上を飛んで行く
被災地へ向けたものなのだろう
カタカタと揺れる余震が十日たっても続く
少しくらいでは慣れて逃げなくなってしまった
今年は大雪で 果樹 建物 いろんなものが倒れ
....
花は沈まない
花は浮かんだままである
花は沈まない
花は届かない
界面を貫いて
進むことなく
ただ
漂っているだけなのである
花は沈まない
花は届かない
花は漂っているだけ ....
ぶりょうに甘んじている 昼さがり
盲目のトルソは連発し始めた
邪「気」のなまあくびを・・・・
(なんということだ)
「血」の経絡と
「水」の脈路は撹乱され
....
.
数の世界はその抽象にこそあるのです
具体をいかに豊富に積み込んだ抽象
を構成するかが数を究める者の課題
ここに数とは宇宙を開示する抽象のすべてをいう
.
それならば詩とは数なの ....
私のかいてるものは
ほんとうに詩だろうか
詩に見せかけたいいわけじゃないだろうか
あのひとが離れていったのも
そのせいじゃないだろうか
昨日地球はまるかったけど
それもほんとうなの ....
なみだは
にんげんのつくることのできる
一ばん小さな海です
青森県で生まれた詩人の
寺山修司が書いた一ばん短い抒情詩
・・・
瓦礫の道に立ちつくす
ひとびとの涙が止まらな ....
世界が滅ぶその時も僕はバットを振っていたい
ピッチャーがびびって逃げ出そうと僕は打席に立ち続けたい
(球が来なければ素振りでもしているさ)
もしもミサイルが飛んで来たらホームラン打ちたいな
ヒ ....
牙を剥き出しにして
笑う貴方を
私は恐怖としか
感じてはいない
歪んだアナタを
大切にしたい
穏やかに笑いたい
本当に大切なのはなにか
なんて質問されたって
わたしは答えられません。
親とか財産とか酸素とか
名誉とか有名だとかなんとか
....
届け
ことばが火の玉となり
ミソヒトを焼き付くせ
空っぽの陳列棚を
もう一度
愛で満たせ
届け
物流のトラックの
背中を押せスーパームーン
放水の弧を描き
シーベルトで
人を ....
おんがくもことばも欲しくないとき
私は夜の校庭にいく
数珠のような虫の音を拾いに。
夜の小学校は夜の公園みたいに
うずまいていないところが好きだ。
物腰というか、何か平べったい姿勢を感じる
....
かけそば
禿そば
ハムそば
オムそば
お酢そば
キスそば
肝そば
鴨そば
亀そば
飴そば
灰汁そば
肉そば
国そば
釘そば
ネギそば
嗅ぎそば
傘そば
逆さそば
....
愛ってやつは
○だったり□だったり、ときに△だったり
そんなもんだろ、なぁ
最寄り駅にたどりつくと 私は どこにも行く先などなかった
私はまるで 純粋な少年のような 真っ直ぐな瞳をしていた
長い 長い 時の流れの中で
街の風景だけが いつも 輝いていた
手にしたも ....
あなたのあびす
あなたのあぬす
あなたのあえぎ
あなたのあくめ
いけてるいんぷ
いびつないんぶ
いんげであんぶ
いんびにあいぶ
うしろをぺろり
うえまでぺ ....
握りつぶしたグラスが紅く染まる
砕け散った欠片を投げつけ
黒夜が悔しさを呑み込む
舞い上がる幾粒の星が
私を紅く照らす
掌の紅が悔しさの証
見えない包帯
ビル風の手当
今夜だけ ....
はつかねずみ
きみの美しい視線が
ぼくの背に注がれていた時
ぼくはオールをこいで
春は
緑のビーズをこぼしたみたいに
あちこちで転がり跳ね回って
きみ
きみの手の中で飼 ....
蓮華が動物のように咲いている。
色を全て手放し、
油膜のように流体的な色相
鮮やかというより、
美しくて吐き気がする。
それは、
堪える必要がある吐き気である。
その ....
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