くるくると皮をむいて
ちらちら光る画面に
いらいらしながら
言葉の皮を
くるくる剥いて
如何に儚き
如何に虚しいのか
生命は
如何に傲り高き
如何に気まぐれか
大地は
靄の立ち昇りては
また消え失するが如く
我らの生命も斯くて在りなん
とくと見よかし
ざわ ....
お互いの心を
ありもしない感情で
罵り傷つけ合い
次第に二人の間に
冷たい空気が
椅子を持ってきて
座り込む
空を見ると
大好きだったはずの
あなたの顔に似た
黒い ....
避難区域からわずか数歩の場所で
自営業を営む友人
屋内退避してちゃ飯が食えないといい
従業員を避難させてひとり仕事する
だれもなにも運んでこず
うちに蓄えたなにもかもが底をついて
とうとう ....
あるじがある音を伴い
ある音が、また
ともない、歩む
かるく
考えていたから、僕は
そんなことやってのけると
あゆむ、損ない、あゆむ
ひびく
ある音、定まらぬ、
ひびかせられない
....
理想はでかいの掲げておいて 失敗は予想済み
結果、自己批判しておけば落ち着く 今日も
朝日が昇るとカーテン閉めて 眠りに落ちていく
dead line が近付いて ようやく吐いた本音
いや ....
嫌いなものが沢山あるんだ
好きなものはあまりないのに
必要とされていないんだ
必要としているのに
ずっと独りぼっちなんだ
同じ地球にいるのにね
希望の背中に絶望がもたれかかって ....
あら
見えなくなってしまったの?
わたしは穴をふさいだ
そして、短い爪に真っ赤なマニキュアをぬってみた。
笑っちゃうよね
ひとりでいることは平気なのですが
ひとりに ....
今朝、傷ついた白鳥を見た。
その体にはコールタールのようなものがへばりつき、
身動きが取れないようだった。
遠巻きに五、六羽の白鳥が心配そうに彼を眺めていた。
彼の体の、どろどろにこびりつ ....
私は部屋の中に何もなかった
人のいない景色を出て行った そうして
不確かな夢の中に落ちていった
何もない 絵の中を 誰かと 私は歩いていった
つまらないイメージを 夢の中で 書き進 ....
雲ひとつない空
地上ですら風が強い
空ではきっと誰も立っていられない
日陰の空気は金属のつめたさで
無防備になり始めた肌を冷やす
落ちぶれた冬の狂いかけた残酷
昼休みに弁当を
窓 ....
さくらのつぼみが
ぽつぽつ
ほころびるころ
わたしは いつも
ひとつだけ
かみさまに
ねがいごとをします
、
たいせつな たいせつなおねがいをするのに
よこになったまんまで
ごめん ....
コンビニの自動ドア中。
来る者拒まず、去る者追わず。
ペットの入店お断りする以外は誰にでも平等。
事務的対応でも、仕事はすこぶる捗ります。
全鍵ロックの上、チェーンロック中。
1ツマ ....
歪みを補正しようと
身震いした球体の表層に付着した
病原体のような存在が
界面活性剤に流され
漂う芥となり
大洋に流れ出す時
芥に染み付いた
悲しみと喜びと
誇りと落胆と
憎悪と ....
フリルの青いふちどり 透明な金魚鉢
陽だまりに腰掛ける 丸く揺れる水
雲の尾びれが覗き込み ひとくち
指に 甘くて白い 隙間が 落ち
金網を越えて 草の上 風枕にのぼせた
黒い小石を ....
おしえられてると
おしえられてる
きがしてる
でもほんとうは
なにもりかいしてない
おしえることと
おしえられてることだけが
たいせつなきがして
そうして
なにも ....
めったに喋らない叔父さんが神さまのまえでの作法を教えてくれた
神社にはいるときは一礼せなあかんのや、
帽子はとらなあかん、叔父さんもジャケットぬぐさかいにな、
神社は真ん中歩いたらあ ....
僕は何も知らなくて
僕は何も覚えられない
そんな僕は
周りから捨てられ
見放されてしまった
僕は
力が欲しかった
物を覚えられる力
何かを知る力
そして手に入れた ....
夢でしか会えない貴方
声を忘れた貴方
最後に会ったのは
櫻の代わりに大輪の華が濡れる
肌寒い日
また出会えると思っていた
また話が出来ると思っていた
また貴方の顔が見えると思って ....
冬陽が
僅かばかりの優しさを取り戻し
熊手に化けていた庭木の
かげをほぐして
梢の関節に施し始めた
....
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もう一度やり直せるとしたら、
あなたはどの時代にもどりますか?
受験勉強が嫌いなぼくは大学一年生から
もう一度青春をやり直します。
勉 ....
宵の湖のように
月は私を置き去りにします
波紋をなくして
冷たくなったころ
私を再生しましょう
この肌が赤みを帯びて
名前を紡ぐくちびる
震える睫毛の滴よ
私はあなたを呼びます
たっ ....
夜に見る満月もいいけれど、
昼に見る満月が好き。
ぽうっと光る夜空の満月だと兎が強く出るけれど、
昼だと衛星たる月を一番感じて、
NASAやNASDAの気持ちが一番解る。
....
AVコーナーに入るときの
やましさや
人が来たときの
気まずさや
レジが女性のときの
はずかしさ
今はただ
懐かしいだけ
ただただ
さみしいだけ
Internet kille ....
ぼくのような、落語初心者は、
植草甚一さんが、
49歳でモダンジャズに夢中になって、
毎日6時間レコードを聴いて、
毎年100万円レコードを買って、
5年たてば、
すこしはジャズが血肉とな ....
ここに
にんげんは
そんなにたくさん
いらないよ、
ふたりでいい
つなぐ
てのひらも
そんなにたくさん
いらないよ、
ふたつで ....
六つの日の出を数えたら
もうぼくたちは大人みたいな顔で微笑みを交わしていて
短針の行方なんて意外に呆気ないんだなって思う
アシンメトリーに垂らした茶色い髪のすきまから
こげ茶色の虹彩が覗い ....
君のこと愛しているよ
って
叫べるほどに誰かを愛したことあったのかな
*
おとこの子
男のひとを「きみ」って呼ぶ
私に似合わないのは判っているけど
敢えて、そう呼んで ....
ごめんなさいで済むから
警察官は要りません
病人がいないので
お医者さんは要りません
みんなが歩くから
車屋さんは要りません
本当に自由の国なので
政治家さんは要りません ....
近所のおじさんにおしえてもらったの
「1月から5月のおひめさま」
だけどさ。よくみるとぶつぶつで気持ち悪い
女の子みたいですね
わたしは日傘をさすのをやめました。
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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