めったに出勤せず、
出勤してもすぐに完売、
その店の他の女の子より、
1万円も高いのに、
いわゆる大看板。
そのサービスは、
いちど体験した人はみな絶賛の嵐、
ただ、会う事は困難を極め、 ....
ある日のデイサービス送迎車内にて
ハンドルを握る所長は
助手で乗るパート職員に、愚痴をこぼした
「最近、パートのハットリって奴が
妙に俺にたてつくんだよ
何であいつがあんな ....
川面で光の魚がはねている
春と霞を点描で描くのはぼくではない
土手の並木の樹勢のなかを
グングンふくらみ育ってゆくもの
ふくらみみもだえて勢いを増してゆくもの
樹 ....
笑顔の消しゴムで
恐怖も 哀しみも
全て 消してしまえたら
ふるえる大地におびえ
眠れずに 祈っているよ
吐息
一羽のおりづるにのせて
安らかなる祈りを捧ぐ
記憶
失くさ ....
あなたは壊れた街に泣くけど
あたしはあなたが壊れそうで
それがこわい
あなたは壊れたものたちの中で
よみがえらせる仕事についてる
あなたのことを支えているのは
生きてしまったって気 ....
リズムに合わせて
カタカタかたかた
揺れる車体と椅子
ただ外を眺めれば
世界と切り離され
時の狭間で傍観者
かたかたカタカタ
バスは走り続ける
星に辿り着くまで
目を凝ら ....
この手に いざよい
ねむれない
ねむらない
春の風
見上げるだけで
心のわだかまりも 笑えそうで
今日は 心から笑って
素直に言えそう
きっと そっと きみに
甘い香りを
胸いっぱいに すいこんで
もの言わぬ涙 流し
ゆく 春よ
ひとひらの涙を
風へと託し
強く 強く
明日への希望を
うたえ
原発に嫌気がさしちゃった諸君
原発を無くしたいかい?
そりゃ本当かい?
本気で原発を無くしたかったら
金出しな
デモに参加も結構だ
しかしこれまでデモで政策が
変わったことなど見たこ ....
飽き性で惚れ性。
何週目かの恋愛慕情、最前線。
散った側から咲き乱れ。
十人十色、全員の色に染まります。
コロコロ万華鏡、気分一つで賽の目一つ、
乙女の気持ちは年中無休。
さあ、いらっしゃ ....
機上で
伯母は落下し脳挫傷で眠る孫の為に
満腔の震えを帯びた痩躯を折り
瞑目で何やら呟きながら手かざしを始めるのだった
高度1万2千メートルからの この上なく真摯な神通力が
ポリカーボネイド ....
暗い海底に光が射す時間
窓の外、さえずりが近く聞こえる
不愉快な目やにをこすり落として
バイクの音を少し早い目覚まし代わりにでも
同じ歌ばかりを繰り返すコンポ
聞こえていない振りをしなくても ....
青い眼をした
ブロンド娘
春を売りましょう
売りましょう春を
どこか淋しい
北の国から
円を目指して
やってきた
ああ東京の
春売り娘
「ユメヲミサセテアゲルワヨ」
片言日本 ....
人生が黒歴史
みたいに思える瞬間をどうにかやり過ごす
グッドバイ
教習所に金払っちまったじゃねぇかと言う軽口で人を滅茶苦茶に切り裂ける現実
私なんか止めてしまえと言い放つその言葉の行き ....
ずうっと前に
プレゼントしたカップ
貴方は割ってしまったから
新しいカップを
選びます
もう誕生日も
過ぎちゃったから
照れかくしに
娘のカップと
一緒に選びます
....
たべることは
つみだなあ
しんだひとは
たべられなくて
もうしわけない
きみだって
うまれるまでは
しんでいた
わたしが
いのちをみてるのか
いのちが
わたしをみてるのか
みてるものみな
いのちをみてる
わたしもわたしの
まどのそとを
地震や原発の心配や不安より
育った町や仕事への帰属意識に
人は大義名分を感じてしまうようだ
人生で得てきた引き出しなど
育った町や仕事とくらべたら
まるで信用されていない ....
行きたくないのにそこに行った
行かなくちゃならなかったからだ
ずっとこわかった
心配するだけではいられなかった
そのあとの
こころの恐慌は覚悟していた
はずだった
....
上澄みの中を泳いでいた
透明ではなく薄く白濁した温い水の中を
紅い尾鰭をゆらゆら振って
指差すふくみ笑いを払い退けて
腹の下に感じる見えない水底の冷たさに慄きながら
ゆるんだ流れに身をまかせ ....
枯れ葉剤より
放射性物質のほうが有害だといいのだが
じゃがいもは芽をとるのが大変なのだそうだ
だからじゃがいもは
人手とくらべてコストのかからない
枯れ葉剤で芽を落とすん ....
軽蔑されたことのないひとは
ぼくが軽蔑してやる
殴られたことのないひとは
ぼくが殴ってやる
傷つくことに慣れたというなら
死んでみな
心をつぶして平 ....
新しい
事業年度の
始まりの月
俺の会社にも
フレッシャーズが
やって来た
超氷河期を越えて
鳴り物入りで
やって来た
ハイパーな奴等
遠い昔
新人類と言われた
俺たち ....
泣かせたこと
約束をやぶったこと
言うべきではないのに
言ってしまったこと
恥じていた自分は
ずっしりとおもたくて
夜ごとに
沈んでし ....
近づいてくるあなた 遠ざかるあなた
死んだ犬 ガードレールの枯れた花
停電の夜はあんなにも優しかった心は
春の日差しに照らし出されることを避け
中央分離帯の薄汚いビニールの陰に隠れてし ....
寂しく
なるなあ
三日月が
山の向こうの
三日月が
誰も見てない
そんなところで
こっそり
ひっそり
るらるらった
笑った顔
どこにも行かない
三日 ....
何度もひとさまの葬式に参列してまいりましたが
いつもいつも「死」はよそよそしい
きっと、わたし自身の「死」は
わたしの体に起こるけど
感じられるものじゃあな ....
泣かずにはいられない・・・
失ったものの大きさ
遺ったものの尊さ
一枚のフォトを握りしめ 有り難みの 希望へ繋げるのだろう
僅かな光を愛しく 包み込むのだろう
....
ひだまりを一人占めしている僕が、また、おかしな事を言ったと、
お姉さんは、にっこり笑い、手元の林檎を持ち上げた。赤々と、滑らかそうな、肌の林檎を、包みきれない、女の手、はだの色
どこか他所では花見 ....
待合室のベンチの片隅
三百代言に堆積された
一言主の判事の方便
外は春だが歩くには寒く
部屋の照明は薄暗い
世間話の片隅で
忘れ去られた真実が
書類の堆積に発酵し
異様な臭気ととも ....
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