例えば時々虚しくなって
何のために生きてるんだろうってなって
そんな気分のまま家に帰って
付けたテレビでは凶悪事件やら
ボーッと聞き逃す僕は偽善者?
頑張れ頑張れ訴えるモデル
疑問を抱 ....
その透き通った影
彼女は微笑みながら泣いている
巨大な満月の中で
バルコニーの柵に腰をおろして
赤ん坊に乳房をあずけて
傍らに香を焚き
路地裏の暗がりに浸された長い ....
寒村にも桜が咲いている
老婆が田んぼをととのえている
大飯原発に向かっている
福島第一のまわりにも
かつて静かな時間がながれていた
田んぼのつぎの担い手は
いまどこ ....
今日も空は黙っている
通い慣れた散歩道
見飽きた変わらない風景
だから
ぼくもひとりただ黙って
歩く
今日も空は黙っている
喫茶店の木製テーブルは
相変わらず堅い
だから
....
まがいものに
きみは
こころほれて
まがいものに
きみは
いやいやをして
だけど、きいて。
しんじるということは
う ....
忙しいと言いながら
忙しそうにしている人がいた
忙しい毎日が嫌だとぼやきながら
忙しいのはなぜかしらと呟きながら
忙しさから解放されそうになると
忙しく何かを探しはじめる
忙し ....
忘れようと
あがいてみたけど
余計に
思い出は
濃くなって
いきました
似ているって
書くものが
似ているって
言われました
どこか
遠いところで
つながって
いるのかも
しれません
そう ....
雪解け
の真みずを飲みほす母は
耳もとに咲いた
花をついばむ嘴で
ちいさな足に
生年月日を刻印する
とんとんと、
角灯を倒していく
降り立った
ベランダで冷たくなった
少女たち ....
私は何もない
手にしたものは
いつも限られていると思う
目には 否定
手には 約束
うみから
さかなをとり
はたけから
やさいをとり
ひとから
おかねをとる
うしは
おちちをとられ
そうすることで
いきている
かこも
みらいも
....
どうして
涙が
でるんだろう
いつも そう
泣くなって
言わないよね
一緒に
泣こうか
一緒に
月を見上げて
ね…
また外部とつながるアンテナが鈍くなってきた。意識というのが普通の人がどうなのかよくわからないが、自分の意識が一歩だけリアルな世界から足を引いてしまう感覚になる。普通に息をし生活している自分がゆっくりと ....
知りえた価値観の数の分だけ
考慮要素も増える。
ただ人を見るのでなく
背景事情を主に見る。
取るべき反応をチョイスして
取捨選択の結果、神経通じて出力OK。
予想外の反応に、知りえなかった ....
サブカルチャーに骨抜き
失墜 轟音の底へ
頭痛がする どうしようもない気がして
閉塞していく現状
抜け出したくて何かに摑まる そいつが罠
未だ虚勢張る 学習しちゃいない
妄言信じて 妄言吐 ....
先月 ....
呼びとめてほしいと思った
知らぬまま行こうとする私を
踏んでしまったものからの声で
呼びとめてほしいと思った
抑えることが美と思うのかと
桜はおもいおもいに散る
だれも連れず
自分の ....
彼女ができないのは呪い
なんかの
ガンギエイとか
人間 限られた資源をペース配分していかなければならず、その配分は一見無尽蔵に見えて、実は限りがあるので注意しなければならない。また、一時 ....
みんなとおなじくらい
たまごをあっためていたのに
わたしのだけかえらない
あのこのも
このこのも
みんなかえって
かわいいこができた
なかなかかえ ....
はい、どなた?
玄関のドアを開けてみる
ツルツルの警察官が立っていた
まことに申し上げにくいのですが
近所の公園のかたすみに
あなたの遺体が見つかりました
と言うので
下半身ですか上半身 ....
中古の馬車に荷物を積み込んでいたら、
ロビーが集まれというので、
てんでに破れたコートのポケットから、
盗んだ缶詰をふりまきながら、
俺たちは来た道を振り向いた。
もうやめたい、とロビー ....
風が吹き
水面は揺れ
草木はざわめく
梟は語り
兎達は眠り
闇が優しく包む
水面と踊り
梟を照らし
雲と語らう
星と共に
いつもそこで
優しく柔らかく
眠りにつ ....
椅子と椅子の隙間から
右側だけの手紙を書きます
今日は洗濯物を
たくさん畳まなければならないので
表札はきれいに外しておきました
見えるだけの郵便局の前から
鳩の歩く音が聞こえて ....
空は
むかし
透明で
この世の青いもの
全部すいこんだ
(わたしの青いブラウスも
空に持っていかれた)
空は
いま
青色で
透明な雨を
はきだしている
桜の花の 咲き始めの頃の
感動もすっかり薄れて
ただの満開の景色になっているときが一番いい
当たり前にいつもそこに咲いていると思える
散っているとき ....
もしもし、
春になって
やさしい色の花で
世界は染まっていったよ
せつないときには泣いてもいいかい
もしもし、
なんとなく今朝
中川家の漫才を ....
覆面を外して
素顔になったとしても
15代目タイガーマスクのことを
残念に思ったりしないでね
コーナーポストに立つときに
足をすべらしたとしても
15代目タイガーマスクのことを
甘く見た ....
わたしは女の子になりそこねた女の子
欲しいものはむかしから
すぐには手にはいらなかったの
だから
作ってみたりする。
「わたしの作ったケーキはおいしい?」
....
春がその鋏をもって髪を切り落とすことで
年月はまるで少女でした
幼さ故に軽々しい
その唄声は温い雨
弾むような花の手を
この手で掴む術もなく
彼女は舞台袖から飛び出すと
馬を駆っ ....
真っ白だった 目を閉じていなければ
真っ暗だった 目を開けていなければ
けれど解っていた 春が来ていることは
春は名のみの風の寒さを言い訳に
知らないふりをしていた
気づかな ....
やるせなくて仕方ないから
今日も殴る 殴る 殴る
やり場のない憤りは私の体を離れて
今日も蹴る 蹴る 蹴る
壊した自動販売機のへこみを見る度に
自分の幼さと体の暴走を嘆く
涙なんかより ....
3012 3013 3014 3015 3016 3017 3018 3019 3020 3021 3022 3023 3024 3025 3026 3027 3028 3029 3030 3031 3032 3033 3034 3035 3036 3037 3038 3039 3040 3041 3042 3043 3044 3045 3046 3047 3048 3049 3050 3051 3052
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.82sec.