瞼を開ける行為さえ億劫な日々
輝かない陽射しは夕暮れ
死にたくなる
全てがこの指の隙間から流れてゆく
あらゆる事柄が退屈で
私の心を埋めるのは絶望と空虚
私に生きている意味を
....
言われた方はよく憶えているように
一方的に別れさせられた彼の方がよく憶えているだろう。
きっかけは何だった?
彼に問われるのが怖くて。
関節は滑らかに動いていて、立派になった彼の振る舞 ....
彼女が一生懸命話そうとしているのに
その話すべてを受け入れるほどの体力?元気?こころ?気持ち?がなかった
イラッとして自棄になり破壊したくなるのだった
破壊したらどうなるのか
借金まみれのまま ....
陽射しに微睡む君
まるで猫の様だとからかうと
小さな猫のぬいぐるみを僕に押し付けた
最近お気に入りのそれは
先日僕が気まぐれにあげたもの
眠り猫はいつも気持ちが良さそうで
日に日に ....
あの子にもらった 最初のメール
携帯電話を鞄の奥深くに沈めて
鞄を膝の上で固く抱きかかえて
午後十一時過ぎの 快速列車にもたれる
子供の頃に
家族みんなで大阪で遊んだときの ....
戸籍に書かれている誤字俗字が蒐集されて
法務省から公式文書として通知されている
とは
なんて滑稽で凄まじいことだろう
戸籍に書かれた文字
書き間違った担当官も
その間違いが何十年も ....
風
ビ ニ ル
苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗
熱 暑
苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗 ....
意識を下方修正する
受け止めきれない諦めを海に投げ捨てて
優しさのような白波を蹴破った
どんなに叫んでも
摘み取られたらお仕舞いね
見苦しいから、見てみぬふり決め込んで
....
君の目を見て
嘘をついた
その日の夢の中で
君が泣いていて
君も嘘をついていたことを
知った
石粉と鉄屑で青い星を飾り立て
束の間の目撃者が自己存在証明を試みる
中でも稀有な人々は、歴史を彩るアクセサリー
人類という動物の思い出に花を添える
誰もが誰かと邂逅する為に生まれて来
誰 ....
あたらしいいきもの
試験管からこぼれ落ちて
僕は生まれた
均衡のとれてた世界が
僕という形のいきもので歪んだ
鏡を覗いてみる
ふーん、これが僕なんだって
欲しがってた
羽もひれ ....
砂浜になぜか
まるのまま打ち上げられたりんご
いつからあるのか
りんごはなかば透き通っている
食べたらひどくだめそうなのに
僕はそれを舌にのせる
のを逐一 想像する ....
そこは海
きっと海。
仮分数の真下で立ち尽くしている
わたしのしらない重力
砂地は生きもののように足を奪う
サークル、
サークル。
終わりと始まりの区別が消えて
星たち
しずかに ....
懐かしい向かい合わせの座席
小旅行ってことばの似つかわしい車内の雰囲気
(偶然だったのかな、向かいの席に座った男のひととの軽い会釈)
それでも嵌め込み式のガラス窓では吹き込む風に往生する ....
{画像=110425205426.jpg}
*
あの日
とおく過ぎ去ったあの日
想い出はいまもあるのかな
あなたの胸に
*
あの日
苦しくなるくらいまで ....
見知らぬ誰かの刃を使って
見知らぬ誰かを傷つける
それは強さではない
邪悪とも言ってやれない
阿呆というのだ
自分自身の刃というものは ....
嗚呼私がもっと馬鹿で
あなたの云うことをそのまま信じていたら
嗚呼もしも私がもっと無邪気に
あなたとの幸せをまっすぐに夢見ていられたら
そんなに子どもじゃないのよ
そんなに可愛くない ....
役立つものとして
組み替えられていた
様々な意味たち
突然の暴力で
ズタズタ
瓦礫の山
当たり前の人生に
無理していて
少し疲れていた
そんな心にも
気付いていた
だけど ....
スクランブル交差点の真ん中でひとり
ちきゅうにやさしい
すき焼き・しゃぶしゃぶ食べ放題
四人様からお願いします
と店員さんには言われたけれど
自分の養わなければならない細胞の数を ....
ナナ、もうきみが
誰とも性交しなくていいように
全部塞いでおいたからね
安心して
そとをあるいておいで
チョコレート
は
みかた
蹂躙
は
てき
メンソールシガー
は
みかた
制限時間
は
てき
おとこのこ
は
みかた
おんなの人
は
てき
....
朽ちた花さえ
髪に挿し
わたしは明日も
笑いたい
ゆっくり坂を下りて行くと通りにぶつかる。
そんな場所で君と出会えたら
僕は何を言って良いか分からないが
でも、とても気分の良い一日が過ごせると思う。
難しいことなんか考える必要はなくて
....
マラカスの軽快な
着地のあいだに、
浮かぶのは
欠けた月
たとえば、艶っぽい
陽はよばれ、
顔を出す
蜃気楼を描き
たとえば、まるい
裏庭に
さじを投げる、お昼時
満足げ ....
開け放たれた 窓を 飛び出せば
どれみふあ空のかなたどちらさまでしょうか
わすれがたみということの
わずかないたみを もつものです
聞きかじりのリアリティに
意義をとなえる あたしと
....
今日ここにあるものは
きっと 何でもないのだろう… あるものは
楽しさだけ… どこにも そして
虚しさなどない… 流れていく 私は
いつも… そこで 孤独であるだけ
影。闘争。それでも言葉は俺にやってくる。俺は長いことわざと盲いてびっこを引いた。誰かを真似て。
その誰かとは「俺」だった。
俺はその事に気付くのに「半年」かかった。半年!なんと長い月日だ!俺 ....
たなかさんが
さいている
とおもったら
さくらがちった
さくらがさいたのか
たなかさんがちったのか
ひとにはもはや
わからない
立方は色移ろい四季のよう
蜜柑の青も
やがて洗練の澄に変わるだろう
懐にキラリ光る手鏡は
己を格段と飾り立てる
目指すは真っ直ぐな一本の道
不意に落とした鏡の欠片は
己を護る懐剣 ....
疲れている時には判断が鈍る。
冷静に考えれば分る事。
君子危うきに近寄らず。
また私の時間が潰れる。
今度友達とラーメン屋に行く。
ゆっくり時間をかけ付き合ってゆく
忙しい時ほど連絡す ....
3002 3003 3004 3005 3006 3007 3008 3009 3010 3011 3012 3013 3014 3015 3016 3017 3018 3019 3020 3021 3022 3023 3024 3025 3026 3027 3028 3029 3030 3031 3032 3033 3034 3035 3036 3037 3038 3039 3040 3041 3042
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.77sec.