僕は音楽を解っていません。
音楽を客船に例えるなら、僕は乗客です。
船員ではありません。
下っ端の船員だって、船長の話す言葉の意味が解るというじゃないですか?
船乗りには船乗りだけに通じる共通 ....
大きな大きな弧を描き
重ね弧を描き太陽、宙空
円描く雲に包まれ輝きながら
地上のすべてすべて 照らし出す
*
悪魔と天使に引き裂かれ
僕たち、歩み進む
求めても求め得切れな ....
まぶたの裡に 月をおさめ
人は目ざめる
自己の嵩に 食べられながら
胸の端に 散らす花
祈りは いつも途中で待つ
雨を迎えに 降りつかえる
命のジグソーパズル
無 ....
巨大なもの 落っこちて来る
深い沈黙に入っていきながら
巨大なもの 落っこちて来る
錯綜する現実、
カオス私を殺す
暴威のシャウト
響きの音、絡み
現の根懐かしむ
意識 微睡み ....
忙しいとは、
心を亡くすと
書く。いけない
自分をとりもどさなければ
心が泣く
私は、私が
信じる
存在を
信じる。
人は人、己は己だ
{引用=※五行歌とは、「五行 ....
あれは満月に近い
月の創り出す道が湖面に伸びている
瞳に 孤高の道だと分かっていながら
光って見えてくる
湖上の月はいつも
私の側にいて
前進することに迷い怯懦する夜
....
その昔
チリ紙が無くても
ハブラシが無くても
シャワーが無くても
困らなかった
そして今
お尻を洗わないと
歯間ブラシでないと
朝シャンしないと
困ってしまう
現代人はそん ....
○「欲望」
宝くじはもうあきらめた!
金持ちにはなれない家系なんだろう
名誉欲はもうとっくにない
賞状やメダルとは無縁の人生だった
ほめられもせずくにもされずの人生だった
しかし食欲だけは ....
齢の股から屍の如く
白腕がごっそり生えてきたサンダルウッドの景勝が見事であって
知性の乏しい殻と、勿体ぶって、豪壮の槍を
/線香花火の恵慈に突き立てる
『横暴よ。』
確してみれば、稀有にぞん ....
汗が噴き出す程に温まった体を外気に晒す
風に当たることが
こんなにも心地よいと感じたことがあっただろうか
揺れる水の音
風に騒ぎだす湯気のダンス
ここに居 ....
決定的な破壊が行われる前に、
フランキス・ユーランディアは間に合わなかった。
すなわち、ファシブル国の首都ファシの陥落である。
そのファシの戦いについては、後程述べることにしよう。
フラン ....
滴り落ちる哀しみ
満月、白く輪郭
浮き立たせる夜に
揺らぐ風 吹き抜け
わたし 裸になり くずおれ
剥き出しの現に 向かい合う
揺らぐ風、街道沿い緑の並木 波立たせ
滴り落 ....
イリアス・ナディがその身を危険にさらしていたころ、
アイソニアの騎士もまた危険のなかに飛び込もうとしていた。
イリアスのいどころは分かった。しかし、彼女は苛烈な拷問にあっているではないか?
アイ ....
不完全なものしか出来ないのを
承知の上でイイねを入れることに
何の意味がある
ただのイイね交換だったら
そんなもんクソの役にも立たないことは
分かっているはずだ
(自称詩人には分からないか ....
ひなたぼこ、
光の海を泳いでる
私の心はふわふわり
さっき夢に見たよ、
あけっぴろげのあなたを
初めて立ち上がるあなたを
珍しそうに言葉に触れるあなたを
僕ら、光の向こうからやっ ....
近所の大手スーパーの出入口横手に
地元農家の主婦たちによる行商で
人集りができている
休日 何とは無し
その溢れる活気へ混じり気分良くのぞいてみる
あれ?もう無いの、 ....
太陽が創り出す
光の道が伸びていく
自分が進む道が
わかりやすく光って見える
迷うこともなく前進出来る
太陽はいつも側にいる
雨の日は見えないけれど
見えないだけで側にいる
光 ....
過去があり未来があり
望遠鏡があり顕微鏡がある
意味はないのに
生きる意味を考えてしまう
暇だからだろうか
心に弦を張り
白紙に戻す
人生とは と問われれば
後悔
無意味
成り ....
仕方ないのかあるのか
不透明のまま踏んでみ
るとルート開びゃく
ひらけごま
まこと新たなステージに
立ち尽くしては進むたび
間違っていたのか正しかったのか
一瞬脳裏をよぎるの ....
全て選択できる毎日のなかで
かえってますますひと言葉
一言一句が
いのち綱となってしまう
今じゃ喫茶店での雑談すらも
録音しあうから
言葉の本体は
あんまりにも窮屈だと
悲鳴を ....
○「健康」
健康というものは
棚からぼた餅じゃないが
放っておいて自然に手に入るものじゃない
健康を維持するためには
「摂生と努力」が必要である
飲み放題食べ放題で好き勝手にやって
同時 ....
近くを見るとき
眼鏡を外すようになった
眼鏡なしで
本を読むと
沁みる
美味しさがちがう
眼鏡に頼らず
裸の自分で生きているという
喜びを背中にしょって
丸くなって本を読む
....
夜は眠る
どこに行くのだとしても
何をするのだとしても
目を閉じたのだとしても
今夜もこいで
自転車で行くのだろう
あの頃に見た海
遠くの街で
潮の香りを
かぐのだろう山
....
食べたくて 明石焼き
街をぶらぶら どこにいけばよいやら
飲みたくて レモンサワー
のどごしではなく 味わうのであります
干物をみつけた もはやこれでよくない
白昼夢 楽 ....
片手間に積み上げるなにか。
これは甘いチョコレートで足したりひたりしてる魔に 刻々と溶けていきます
底に広がるセピアの隊列をよぉくご覧。単眼の脱兎を檻の中に躾け、解決の
糸口を縫い込み ....
時は流れていくものなので
私はいつもどおり 生きている
笑顔の下に 大きな変化を隠しながら いつもと同じ 私でいる
でも、ふと気づくときがある
私は 私の変化に対応できてい ....
ゴールデンウィーク中に
何もやることがない
ジジイババアや
モテない奴らが
クソみたいな自称詩を
撒き散らして
互いの孤独を慰め合うのが
非常に気持ち悪いので
止めて欲しい
しかもゴ ....
上手に傘が開けたよ
長靴ぬらさなかった
ふかく巻かれるこびとのささぶね
そろそろ川があふれ出しそう
(こんな雨の日はやさしい)
舌を使って
どっちの蛙を乗せようか ....
この白い小部屋にて、
宙空から貸し与えられた
わたしという寂寥と憧憬、
凍り付いた滝の流れのように
ただひとり街から取り残される
*
霊性帯びた老婆の像、
荒野に打ち付けられ ....
ツバメたちは寄り添うまま不順な季節に耐え忍び
ああ、もろもろに春の気配ですね
これは地上からの山嵐か砂嵐かわかりません
わからないけれど、人の温もりが消えたままに
思いのほか歳月は残酷に通 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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