刹那の雨が降り続ける
琥珀色の石を弾き 雨粒は静かに落つる
幾年もかけてその石に 刻み込んでゆく
この生涯よりも 長く 長くかけて
哀しみは刹那の雨
....
何を見たって
きちんと笑えるし
うどんをすすれるし
二人乗りのお腹を抱えて
気をつけてねも言える
そういうことはちゃんとできるようになっていくのに
どうしていつまでも、
ちゃんと ....
もうすこししたらあなたがやってくる
小さな袋にいいもの持って
私は黄色の花びらを お皿に浮かべて待ってるわ
それから一緒に土の中 虫かごもって出かけるの
何千メートルおりたところに 静かに雪が ....
砂場の王様
砂場の王様はそこで世界を作る
城や町や山
支配者は笑う
王様も笑う
君は思う
世界はきっとこうやってできた
神様って奴がいるんなら
彼もこうやって世界を作ったんだ
....
Seth Putnam passed away peacefully in his sleep yesterday.
あなたは43歳だった
あなたは2004年の薬のやり過ぎで死にかけた時 ....
詩で
人に賞賛されたいと思う
それは
誰にとっても叶わぬ願いだろう
行きつけの寿司屋でマグロを食べた
昨日のこと
川べりにもたれて子猫と会話する
歌を歌っていた
....
なまえだけがある
それいがいになにもない
そんなことがいくつもあった
ひともしょくぶつもおなじように
わたしにはちちとははがいる
そのことさえあいまいで
なまえのな ....
*
汗一杯かいてたから
今日も一所懸命に遊んできたんだろう。
キラキラした顔で
今日の出来事を一所懸命喋ってくれた。
後で隣の薬局屋さんに
シャボン玉 買いに行くって宣言して
大好きな ....
僕は空を見上げている
魂はもう枯れ果ててしまったのだ
それでも春はやって来て街を包み
卵を孵化させる
静かになりすぎて
困った私は大きな
はさみで夜を切ってゆきます
ぺらりとめくれば
昼間の太陽があって
すみませんが音くださいと
お辞儀をしてもらうの
太陽だって別に悪気はなくてね ....
すぐかわく程度の雨に
手を繋いだ
ずっとおなじほうを
見続けていたのに
きみがどんな顔をしているかなんて
どうでもよかったんだよ
いつまでも
知らないふりしている
むさぼりあうよう ....
夕焼け空の下、
一本道。
見上げると、ひと群れの鳥たちが塒へ帰っていく
解けない最終定理を両手いっぱいに抱えて
夕餉のポテトサラダの匂い
紙をめくるのだけが速くなっていく毎日
でも少な ....
胸の谷間にサオー
夜のハイウェイ沿いのモーテルでサオー
モコモコモコッと膨らんで
どぴゅぴゅぴゅっと液が飛ぶ
ずーっと勃ってる
鉄チン、始終発情
あるときは
野獣のように
あるとき ....
しをかけないということは
いいことなんだな
いそがしくて
じゅうじつしてるんだな
はちにおわれて
にげながら
ふとそんなことを
おもった
とても柔らかな
パンを焼いていると
わたしの指は
マヨネーズ
できることと
できないことの
お風呂場に散らばった
キュウリの抜け殻を
お父さんはまだ
片付けてくれな ....
変身
君の毒が徐々に 僕の体中を侵してゆくのが分かる
なんでこうなったの いくら考えてみても
あんなに嫌いだったはずの 君の笑顔が
まぶたの裏側から 剥がれなくなっていた
君は鈍感に ....
むすんで ひらいて
むすんで ひらいて 手をうって むすんで またひらいて 手をうって、その手を 上に
むすんで ひらいて 手をうって むすんで
*
結んで ....
昔々、
真昼の公園で
だれよりも巧みに
おままごとをしてみせた
きみが主婦で
ぼくが会社員で
時は今、
少し違うのは
きみもぼく ....
しんどいねん
あなたがそう言うから
うん って答えた
いいことあったんよ
あなたがそう言うから
うん って答えた
しにたい
あなたがそう言うから
うん って答えた
あなた ....
しびれるくらいみつめあうの
幸せだけじゃない少しの葛藤や不安を束ねながら
しびれるくらいみつめあうの
失われたあの日を探して
あてもなく歩き出す
切望していたものを手に入れた瞬間
当たり前にあったものが音もなく消え去った
犠牲になったもののことを思い出しもしなかった
息を潜めていた痛みが ....
山奥の名所旧跡の傍ら
誇りを失ったゲージの中の鳶
胡乱な眼で見物人を眺める
その眷属と同じ記憶を追いながら
丘を越えて吹いてくるそよ風
丘を覆い尽くした向日葵は
風にそよいで小 ....
俺は元気だ
元気ハツラツだ
(上戸彩が好きだ!)
早寝早起き
飯はうまいし
ビールもうまい
おかげさまで
ウンコが太い
そして長い
回数もめっちゃ多い
朝の一発目は特に
立派な ....
無駄骨になった骨が
くずれおち
骨なしという骨が
はばをきかせ
骨ぬきとなったわたしは
座ぶとんのように
ぺちゃんこになって
眠った
骨の折れた一日 ....
晴れた日の朝は洗う
洗いがたきを洗い
くたびれをやわらげる
一時くらいなら
きれいごとだけで良い
日のもとに並べた
じぶんを点検 ....
分厚い透明な壁を間に挟んで
僕と彼女は立つ。
一歩の歩幅分を半径として
必要最小限の灯りだけしか
他にはいない。
お互いだけ。
頷き 始めた。
視線を交わす。
胸の上下に動くのに合わせ ....
俺は何をするべきか
わからなかった!
眠い!
日常が つまらない
帰る場所が あればいい…
いつも 眠かった…
帰り道だった
天空みたいになめらかに
すいと飛んでいくみたいに
夏の夜の終わりみたいに
死んでしまった人
のことを考えてるよ
ちいさなわたしの部屋だから
プラネタリウムもすこし窮屈で
電気のか ....
ブースの牛乳が北海道産に変わり
福島産だけでなく茨城産までが消え
こうしてラザロは作られる
繰り返し作られるので
その都度ラザロは自力で復活せねばならないのだった
トリックスターが死んでウィ ....
僕は台所
聞こえる水の音・・・
ほとばしる
ドレミ
床に落ちた瞬間に
奏でる
ファソラシ
消えてゆくときに ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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