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初夏の夜
二人公園で夜空を見上げていた
静かに揺れるブランコに二人
並んで座り
揺らしていた
暗い花壇では朱いコスモスが
強い ....
空色の
ポリバケツに
堆積する
首を
寝違えた詩人の
寝違えた詩
綺麗で
あくまで綺麗で
読む気がしないほど綺麗だっ ....
週末、
普通預金から、5万5千円おろして、
土曜日にひとり、
日曜日にひとり、
可愛かった、お気に入りのデリの子を、
部屋に呼ぼうかと、さんざん思いつめたけれど、
水曜日に彼女ができた ....
小さな山みたい
すそ広がりのひと
わらってもその裏になにかが
ありそうな気がする
あなたの背中から
いろんな匂いがします
いい天気でも悪い天気でも
太陽が背景です
汗がひたいに ....
きみが ふふふ って {ルビ微笑う=わらう} {ルビ微笑う=わらう} {ルビ微笑う=わらう}
空から降る 金平糖みたい
あはは あはは って 笑う 笑う 笑う
綿菓子がね ほらほら
....
五月の空といいながら
空はどんより鈍色で
雲と空の境は淡く
地平線は黄砂に吹かれ
やはり視界の球体の内部
己の認識世界の端と端が
すべて曖昧な灰色グラデーション
その球体の中を
て ....
わたし、好きだった あなたのことが
今でも好きよ あなたのこと
でも、あなたはいつまでも夢を追いかける人だから
恋に興味がないのね そんなところが好きになっちゃったんだから
....
じわじわと
紫紺のまどろみを
勿体つけるように
愉しみながら
じりじりと
虹の軌道を
滑らかに
辿り続け
私はというと
ぴうぴうと
加速された
強風を心配しつつも
....
やさしくありたい
でもやさしさって何
あなたのやさしさは十年前の私には届かなかった
星の光のように
遠くからやっと届いたんだ
今そのぬくもりをゆっくり吸い込んだ
もう愛の押し付けは ....
Spring has come.
バネがやってきました
おつかまりください、つり革や手すりに
急停車をすることがあります
電車は事故防止のためにです
このまま直進五十メートル右折 ....
{引用=
音源:http://www.myspace.com/slymelogue
}
女の子がもっている
世界にひとつのキャンディを
王様がほしがって
女の子をつかまえた
{引 ....
{引用=
音源:http://www.myspace.com/slymelogue
}
モンスター モンスター
どこからともなく 聞こえる足音
出てきたやってきた あいつはモンスター ....
朝、起きて
曇りの空だったので
犬の散歩に行くか行くまいか
考えていました
一日中ずっと考えていたので
いつの間にか雨が降っていて
ああ、降りだす前に
行っておけばよかったと思いまし ....
悲しみで目から零れ落ちた
涙のしずくが
咲き誇る桜の花びらにも似た
きみの笑顔に生まれ変わるなら
ぼくはこれからも
きみを笑わせ続けようと思う
胸に矜持をしっかりと抱いて
喜びが
駆け出していった方向を
振り返る
用心深く植えつけた
日々の暮らしが
そよいでいる
怒りが
駆け出していった方向を
振り返る
自分の窪みに貼りつけた
絆創膏 ....
希望の朝に涙しています
乗り遅れた電車は戻ってこない
ホームに残る人の色は
薄青いから寒そうです
許されないから涙しています
太陽がまだまだしろいから
あわい光りに誘われて
花の呼吸 ....
山の葉は
その緑の濃さを増し
空は透き通るような青
生肉を求め彷徨う姿は
あの白い雲のよう
とある五月の休日
もし今生肉を食べるなら
それは命がけ
かるく表面をトリミングしないとね ....
死んでみたいな
海を泳ぐように 空を飛ぶように
魚になって 鳥になって
だけどさ
だけどね
私は人だから
背中に翼も無いし
鰭も無かったんだ
死んでみた ....
夜と同化して
身体はだんだん透明になる
身体が透明になるにつれて
意識が広がってゆく
五月の夜の世界に広がってゆく
魂の内側で明滅する光
それにつれて魂の外側で
それに呼応するように
....
流れ着いたもの達が
連なりあって
銀河を形成する
流れ着いたもの達は
連なりあっても
またたくことはない
再び泳ぎだすこともない
蝿すら寄り付かなくなった
白く
干からびた
....
ひとつ
ふーっと
風が吹いた
後ろ髪が
揺れて
視界が
澄み渡る
あの人の
くれたメールが
脳裏をよぎる
あの人の
後姿が
癖の ....
壁当てのスカッシュは味気が無い
生きた球を直に跳ね返したい
山頂からのやまびこは少し虚しい
生身のあなたとお話がしたい
ボイジャーのレコードは どなたかお聴きだろうか?
星屑になる前 ....
長い夢を見ていたのかもしれない
それは 夢の中なのだろう
しかし言葉は 何ひとつ私の口をついて出てこない
書きとめられた詩に完璧なものなどあるのだろうか
長い夢を見ていたのかもしれ ....
この手に掴める愛がただ一つだと
誰が決めたのだろう
孤独に泣く夜が嫌いで
一時の安らぎだけ求めて
誓いとか
信頼とか
思いやりとか
一途な気持ちとか
何一つない、からっぽな心
....
{引用=
老いたつま先に、かなでられる季節もあるのなら渇い
たくちびるもかけた肋骨もみなとおりすぎた景色とお
もえばこそ、おろした瞼のうらにも砂ははりつき、水
晶体を舐めるように蜥蜴が這う ....
春の
壜に
沈澱した
メトロノーム
歌は
亡い
右往と左往
ちくたくたく
今朝のブレックファーストで
身籠った妻は、{ルビ忙=せわ}しい{ルビ最中=さなか}に
かしゅっと一つの卵を割って
暖かいベーコンエッグを
僕の部屋まで、運んでくれた
Golde ....
額縁に収まる
向日葵の絵は
無数に{ルビ煌=きらめ}く
ひかりの種子を、{ルビ孕=はら}んでいた
頬のやつれた青年よ
いのちの歓びを高らかに
空へと歌う
向日葵の絵を、 ....
選択肢が重なり合う分岐点は 一同が集える。
互いに愚痴を言い合い 励まし合い
なんでこっちを選ばなかったと からかい合う。
同じ自分なんだけど
選択しなかった向こう側の違いの分だけ
お互い ....
おかあさんも
おとうさんも
おばあちゃんも
おじいちゃんも
あたしのこと そうよぶ
どこかのエージェントみたいで
けっこう気にいってるんだ
そういえば
おかあさんも おばあち ....
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