ネギのみどりが並んでる
稲の子どもも並んでる
人のつくるものは
やっぱりきちんと並んでる
てんでに生えた
雑草の花は
すきな場所で咲いている
私もすきにみている
今日は晴れの春 ....
人影のない交差点 繋いだ手を静かに離した
黄昏に染まる街の中で 僕は一つ嘘を吐いた
寄り添い歩く二人の影はいつの間に長く伸びて
気付かないふりをしてただけ でも本当は分かっていた
....
あらゆる事象は往々にしてひとつの地平に閉じ込められる。
*
時間に切れ目を入れるようにして生活が綴じてゆく。
*
猿の脳みそを吸いだした。
*
斜視の女が窓のす ....
さいごのロボット
僕は生まれた 世界が終わった次の日に
きっとそう プログラムされてたんだと思う
壊れた研究所で 目を覚ましてすぐ歩き出した
きっとそう プログラムされてたんだと思う
....
アールグレイの薫りが
そこはかとなく漂う部屋に
雨のそぼ降る初夏の午後
「水にならなければいけない、氷になるため、黒い液体の注がれた水槽に、地球は浮かんでいて、回転すると、ぬれた部分が夜になるから、ここで、産んでもいないのに死んでいて、生まれてもいないのに殺されていて、わ ....
きみの投げた小石の波紋は小さい……のかも知れない
ぼくの発したひと声は
きみにとっては不可解……な言葉なのかも知れない
輝ける明日なんか来ない……のかも知れない
きみの涙はたったひ ....
遠くの岸辺を見つめていた
それが美しいと思って
そうやって この岸から かの岸へ
水辺の鳥にまたがって旅人となる
近くの岸辺を歩いていた
ここが息苦しいと思って
そうやって この岸から ....
今はね
ヒトノチカラを
信じてみようと思うの
これまでは違っていたけれど
そうしたら
変わると思うの
この空気の流れも
何かと一緒に
はるのあらしが
ふきあれている
まだなまえのない
そらがつちを
かみなりでおどし
かぜでまきあげても
いのちないものが
なおここに
語り無し
愛想無し
希求無し
まよいご
ちっぽけ
へたくそ
鍵の中に封じ込めたすべて
遠のいた視力では
なかなか捉え得なかったも ....
ブルー!
ブルー!
ブルー!
なんて見事な青一色なのかしら!!
最近では稀なほど
こういう時は
お外に出たくなるわね
何も考えないで
人目も気にせず
走り回ったりなん ....
宵の頃から明け方まで
天の雪が静かに降りて
町ぜんたいが真っ白な
画布(カンバス)でおおわれる
朝になれば
小さな者たちが
家々から画布の上へと
皆いでて 息を吐き
それぞれの絵を ....
手を伸ばしても届かないって識っているからさ
ちょっとだけ黙っててくんない?
頭も良くないし、
難しいことから逃げんの得意だけどさ
とりあえず諦め悪いんだよね
手を伸ば ....
(ひとりぼっちがいいね
)と呟いたのは 星に煌めくみち潮が月に帰るころだった 。
先の見えないまま
夢を頼りに口ずさんでいた。
(今日も夜がさびしいね
)と呟くのは 陽を浴びて ....
虹の向こうがわのことを考えていた
蜂蜜を舐めながら歩く彼のことを
いぶかしげに眺めている
そんな自分も
周りからみれば奇異な存在なのだろう
滑り台から流れ落ちていく雨
水たまりを作らず ....
{画像=110509021539.jpg}
初夏の夜
二人公園で夜空を見上げていた
静かに揺れるブランコに二人
並んで座り
揺らしていた
暗い花壇では朱いコスモスが
強い ....
空色の
ポリバケツに
堆積する
首を
寝違えた詩人の
寝違えた詩
綺麗で
あくまで綺麗で
読む気がしないほど綺麗だっ ....
週末、
普通預金から、5万5千円おろして、
土曜日にひとり、
日曜日にひとり、
可愛かった、お気に入りのデリの子を、
部屋に呼ぼうかと、さんざん思いつめたけれど、
水曜日に彼女ができた ....
小さな山みたい
すそ広がりのひと
わらってもその裏になにかが
ありそうな気がする
あなたの背中から
いろんな匂いがします
いい天気でも悪い天気でも
太陽が背景です
汗がひたいに ....
きみが ふふふ って {ルビ微笑う=わらう} {ルビ微笑う=わらう} {ルビ微笑う=わらう}
空から降る 金平糖みたい
あはは あはは って 笑う 笑う 笑う
綿菓子がね ほらほら
....
五月の空といいながら
空はどんより鈍色で
雲と空の境は淡く
地平線は黄砂に吹かれ
やはり視界の球体の内部
己の認識世界の端と端が
すべて曖昧な灰色グラデーション
その球体の中を
て ....
わたし、好きだった あなたのことが
今でも好きよ あなたのこと
でも、あなたはいつまでも夢を追いかける人だから
恋に興味がないのね そんなところが好きになっちゃったんだから
....
じわじわと
紫紺のまどろみを
勿体つけるように
愉しみながら
じりじりと
虹の軌道を
滑らかに
辿り続け
私はというと
ぴうぴうと
加速された
強風を心配しつつも
....
やさしくありたい
でもやさしさって何
あなたのやさしさは十年前の私には届かなかった
星の光のように
遠くからやっと届いたんだ
今そのぬくもりをゆっくり吸い込んだ
もう愛の押し付けは ....
Spring has come.
バネがやってきました
おつかまりください、つり革や手すりに
急停車をすることがあります
電車は事故防止のためにです
このまま直進五十メートル右折 ....
{引用=
音源:http://www.myspace.com/slymelogue
}
女の子がもっている
世界にひとつのキャンディを
王様がほしがって
女の子をつかまえた
{引 ....
{引用=
音源:http://www.myspace.com/slymelogue
}
モンスター モンスター
どこからともなく 聞こえる足音
出てきたやってきた あいつはモンスター ....
朝、起きて
曇りの空だったので
犬の散歩に行くか行くまいか
考えていました
一日中ずっと考えていたので
いつの間にか雨が降っていて
ああ、降りだす前に
行っておけばよかったと思いまし ....
悲しみで目から零れ落ちた
涙のしずくが
咲き誇る桜の花びらにも似た
きみの笑顔に生まれ変わるなら
ぼくはこれからも
きみを笑わせ続けようと思う
胸に矜持をしっかりと抱いて
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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