雨の歩道を
黄色いひよこが歩いてた
小さい黄色いひよこと
もっと小さい黄色いひよこ
黄色いかっぱ着て
黄色い傘もって
とことこ とことこ
最後にゆくのは おとうさんかな
半歩離 ....
世の中で
一番嬉しい事
それは
愛される事。
世の中で
一番悲しい事
それは
憎まれる事。
世の中で
一番大切な事
それは
生きる事。
日々
パズルのピースはかわっていく
何が昨日とちがうか
気づくこともなく
うつっていく
定められた正しさのもとで
裁かれて
選別されて
つぐなうつもりで傷をつけあい ....
君はどこの子?オマケの子
子にオマケは無いンじゃない
だって ついて来たンだもん
今夜のお味噌の具の中に
八百屋でカブを買ったのさ
薄明かりのキッチンで
慌ててピョコッと隠れて ....
」四角い箱の中からラマダンが飛び出してきて
曇り後に必ずや晴れ
それは / お祈りがあるから絶食するのだろう
明日って思うとたまらなく憂鬱だ
食べるために働けとか
社会のため ....
おかねもちの
はながさいている
おかねのない
はなもさいている
おなじはなは
ひとつもないのに
ひとつしかないおひさまを
いっせいにむいて
とおくとおく遠江
トークの才能がないんだそう
そもそも積み藁もとよりストロー
座ろう落穂に群がるスパロー
小鳥たちは
わたしのことなど根掘りも葉掘りもしないので
わたし小鳥にな ....
かぜがこすれてうずをまく
太古の夜がにじみでる
雨が黒の
合間を縫って
土の人の声を通さぬ
さしづまる夜の帳を
夜の帳を
いっぴきの猿が舞う
あちめ
三日月を長い腕で掴み
鮮やかな ....
こんな雨の夜は
ぼくらのさみしさも後押しされて
心強い感じさえしたものだ
ぼくらのさみしさは
夜の雨に流されてしまうこともなく
やさしいままに
悲しいままに
雨の音と同調されてゆくの ....
世界の果てを目指す
無意味の行進
のような言葉
こぼれる音
シンクロして流れ込む
うねり
闇の中
空っぽの風が
吹き渡って行く
光もないのに浮かび上がる
その姿を
感知するのは何 ....
面倒なことを喋る縁
男女の関係
(憶測
通りすがりの意識に残るわたしを美しく飾るため
きみの、その、言葉があって
縫い糸は池を泳ぐ
スプーン「 ....
あっというまもなく発射オーライかけ声もなくあ〜とかたもなく
あぜんとおぜん
ひっくりかえり
なすすべもなきもなさけもなくもないのに
ないのはないよう
たれながされた
たらしがたらしにたらしめてためしに ....
かつて炭鉱だった俺の棲む町は
名乗れば居住区と苗字から素性を検索される雪の深い町
....
何かなくして
何かでつながる
あたしたち
あなたのことが
すき
すきってなんだろ
説明できるひと
えらいけどなんかそのまに
何かが変わりそう
何かわからないのが
すき
....
生ゴミみたいな愛
夜にめりこんだボードレールのはげ頭
雨音は強くなるばかり
ぼくが無気力だったのは、
春のせいではありません
ただ押し出されてみたかったの
○いだけの土俵なんかから
そして
そしてかかとの砂もそのままに
すこし立ち尽くしてみたかった
まわ ....
幼げな微乳を
触られないまま
カミサンは先に
ふて寝した
隠した性欲を
処理しようとして僕は
押し入れからDVDを出した
音消しながら
背後気にしながら
Eカップ女優を求めて
君が ....
君達
ティッシュ
何使う
言うなよ
知ってる
ソフトローション
残念だ
ラックオブ
イマジネイション
水を張る
洗面盥
あふれる
薔薇の切花
マダムフィガロ
....
今夜は月を後ろに
歩こうと思う
白い月明かりに
冷たい手の平をかざすと
浮きでた手首の骨と
静脈がよく透けて見える
街灯も無く
家の明かりも無く
駅の照明も消え果てた夜
....
真っ白い、って
乾いた石で造られているベンチが一組、砂地の広場に置かれていた。
祝日の歩道と砂地との境目に、たましいが死んでおり、黒ずんでいる。
ゼラチン状の日差しが、座り込んだ膝を包ん ....
いま何かを思い出しかけたというのに
音も無くそれは絶えた
上手にしまっておいたものたちを
風に差し出そうとしたのだが
名前を持たない爪先は
一度去ってしまったら戻らない
差し招く常夜灯の道 ....
目の前にある一杯のぐい呑みに溢れた
桜政宗の燗酒をぐいと飲み干す
その傍らには酒の肴の赤身のマグロと
今日一日の痼(しこ)り
プルンと小鉢に鎮座して、
それを箸先で舐め
全てを忘れる切 ....
いつの日も
隠れてたんだね
このはちょう
でもぼくは
見つけたんだよ
このはちょう
ゆらゆらと
風に揺らめく
このはちょう
くるくると
首回すのは
....
あぜ道にはよもぎの群れ
なつかしい香りがきて
足をとめ
瑠璃色の頂をあおげば
中空にひびく
ひばりたちのクーラント
くり返されて
増幅されていく営み
遠ざかったもの
遠ざけ ....
無意味の中で
意味を求めて言葉を書き連ねる男
技巧は太陽の熱にやられてくたばった
ユーモアは強い風に軽々と吹き飛ばされた
そして想いは雨に溶けながら尚も成長を続けている
ペンが走る前 ....
静かな静かなこの夜に
明けても美しいこの夜に
「僕」が一匹舞い降りた
余人は驚いて 離れて行き
「僕」は翼をもがれたとさ
それでも天行くことを目指して
今日も台の上でジャンプする
静かな ....
身体の中の気の流れを
頭のてっぺんから放出する
身体にとりついている雑多な生き霊たちが
いたたまれすに身体から離れてゆく
このときに肩から背中にかけて
身体は痙攣する
しかし気分は悪くない ....
張り裂けそうな胸を抱えたままで
整然とした街を歩いていく
君を失ったからではなく
単に空っぽな未来を想って
痛むこの胸がつらくて
知らないうちに奥歯を噛みしめている
若者たちが集まって ....
赤い軌道をひとり歩き
真っ直ぐに日は照り
真っ直ぐに日は沈む
何故 そんなに真っ直ぐな道を進むの?
何故 ひたすらに真っ直ぐ貫くの?
何故 規則正しく礼儀良くするの?
疲れないかな ....
AといえばA
されど
BといえばB
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