生ゴミみたいな愛
夜にめりこんだボードレールのはげ頭
雨音は強くなるばかり
ぼくが無気力だったのは、
春のせいではありません
ただ押し出されてみたかったの
○いだけの土俵なんかから
そして
そしてかかとの砂もそのままに
すこし立ち尽くしてみたかった
まわ ....
幼げな微乳を
触られないまま
カミサンは先に
ふて寝した
隠した性欲を
処理しようとして僕は
押し入れからDVDを出した
音消しながら
背後気にしながら
Eカップ女優を求めて
君が ....
君達
ティッシュ
何使う
言うなよ
知ってる
ソフトローション
残念だ
ラックオブ
イマジネイション
水を張る
洗面盥
あふれる
薔薇の切花
マダムフィガロ
....
今夜は月を後ろに
歩こうと思う
白い月明かりに
冷たい手の平をかざすと
浮きでた手首の骨と
静脈がよく透けて見える
街灯も無く
家の明かりも無く
駅の照明も消え果てた夜
....
真っ白い、って
乾いた石で造られているベンチが一組、砂地の広場に置かれていた。
祝日の歩道と砂地との境目に、たましいが死んでおり、黒ずんでいる。
ゼラチン状の日差しが、座り込んだ膝を包ん ....
いま何かを思い出しかけたというのに
音も無くそれは絶えた
上手にしまっておいたものたちを
風に差し出そうとしたのだが
名前を持たない爪先は
一度去ってしまったら戻らない
差し招く常夜灯の道 ....
目の前にある一杯のぐい呑みに溢れた
桜政宗の燗酒をぐいと飲み干す
その傍らには酒の肴の赤身のマグロと
今日一日の痼(しこ)り
プルンと小鉢に鎮座して、
それを箸先で舐め
全てを忘れる切 ....
いつの日も
隠れてたんだね
このはちょう
でもぼくは
見つけたんだよ
このはちょう
ゆらゆらと
風に揺らめく
このはちょう
くるくると
首回すのは
....
あぜ道にはよもぎの群れ
なつかしい香りがきて
足をとめ
瑠璃色の頂をあおげば
中空にひびく
ひばりたちのクーラント
くり返されて
増幅されていく営み
遠ざかったもの
遠ざけ ....
無意味の中で
意味を求めて言葉を書き連ねる男
技巧は太陽の熱にやられてくたばった
ユーモアは強い風に軽々と吹き飛ばされた
そして想いは雨に溶けながら尚も成長を続けている
ペンが走る前 ....
静かな静かなこの夜に
明けても美しいこの夜に
「僕」が一匹舞い降りた
余人は驚いて 離れて行き
「僕」は翼をもがれたとさ
それでも天行くことを目指して
今日も台の上でジャンプする
静かな ....
身体の中の気の流れを
頭のてっぺんから放出する
身体にとりついている雑多な生き霊たちが
いたたまれすに身体から離れてゆく
このときに肩から背中にかけて
身体は痙攣する
しかし気分は悪くない ....
張り裂けそうな胸を抱えたままで
整然とした街を歩いていく
君を失ったからではなく
単に空っぽな未来を想って
痛むこの胸がつらくて
知らないうちに奥歯を噛みしめている
若者たちが集まって ....
赤い軌道をひとり歩き
真っ直ぐに日は照り
真っ直ぐに日は沈む
何故 そんなに真っ直ぐな道を進むの?
何故 ひたすらに真っ直ぐ貫くの?
何故 規則正しく礼儀良くするの?
疲れないかな ....
AといえばA
されど
BといえばB
地球に空いた穴から あまりに巨大な鯨が二頭
海面抜けて 縦に重なって飛んでいる。
キャンプに使うつもりだったカヌーに乗っている僕は
救命胴衣を付けて 海流に巻き込まれないように 逃げつつも
見 ....
わたしに期待するな
と神様は言っている
いるかいないか解らないけど
そんな気がした
考えたってきりがない事
神様お願い
今だけもうちょっとだけ
....
わざとらしく取り落としてみた銀細工の手鏡が
ナノ秒刻みで空をムシャムシャと食べました
さぁ風の音に添って渡ろういずこ
尖り切った指先は動きをやめたがらないし
きっと数多の紙片が舞い ....
強い風が吹く
重みを無くした僕は
途方に暮れて
空間をさまよう
繋ぎ止めてくれていた
君も僕なんかを
もう見向きもしない
落ちた地面で
非力な僕を見上げて
嘲笑うだけ
....
雲は水でできている
空に浮かんでいる
風に流されている
海から来て
山に引っかかる
雨を降らせる
雷を落とす
人間も水でできている
地を歩いている
群れに流されている
子宮か ....
一日忙しく働いた後
たった五分でも本を読めば
のんべんだらりと過ごしつつ
一日一冊本を読むより
開いた頁の一行が輝くかもしれない
毎日なんにも悩まずに
呆けた顔をしてるより ....
古書店で偶然みつけた
昭和二十一年の「 四季 」という詩誌の
頁を開くと、誰かの髪の毛が一本
栞になって挟まれていた
「 すて椅子 」という題の詩の中で
公園に置かれたすて椅子 ....
牛込神楽の夜に帰りたいと思いました
新宿西口から練馬に向かうバスの中でそう思いました
氷屋がアイシーンと言う煙草を吸っていると言う
笑えない冗談を目の当たりにする下らない日常が
右斜線を通 ....
単身赴任の父ちゃんが、
短期休暇を貰って帰ってきている日、
ぽつり ぽつり と温かい犬が降ってくる
灰色の空から降り落ちる黒い雨とは好対照に、
青い、とにかく青い空から、
主に茶色、のコーギ ....
ウッピーヤッピーハッピー
前進あるのみ
困難に立ち向かい
運を味方につける
腹に力を入れて
踏ん張る
背中から炎が
揺らめく
理系は中身で勝負!
若いうちは体育系
中年は文 ....
胸が痛いのに
胸のありかがわからなくて
ところどころに穴のあいた
記憶の袋をさがす
堪忍袋が破れても縫え
破れても縫え
そう書かれたお寺の黒板
ながめてあきれてた
制服の私
....
平野に拓き敷かれた田園を縫う
屏風状の防風林や団子状の間伐林
赤屋根のサイロや家畜小屋
立ち停まって修めなければいけない
長い時間を内包する風景を
すっ飛ばして疾走する旅行者の
過ちの時速 ....
ロッピーありますかロッピーはお持ちですか?って毎朝毎朝うるせぇんだナチュラルローソンの山下(キレイ系かつコワイ系。もし結婚とかしたらこづかいの最後の一円 ....
クラウディ
きみのなをよぶ
ひとのように
いのちのように
あめがふりそうな
そらはいつも
クラウディ
ぼくのなをよぶ
2987 2988 2989 2990 2991 2992 2993 2994 2995 2996 2997 2998 2999 3000 3001 3002 3003 3004 3005 3006 3007 3008 3009 3010 3011 3012 3013 3014 3015 3016 3017 3018 3019 3020 3021 3022 3023 3024 3025 3026 3027
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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