八分待った
待ち合わせに君は遅刻だ
皮のポーチを鳴らして
駆けてくる
苦笑いだけくれてやるよ
追いつくまで走るのは
君の当番だ
フィエスタは
まだこれからだ
人生がなにか芸術 ....
あなたに会えない日は 外に出て
あなたの好きな月を さがすのです
だから 月の見えない夜は よけいに切ないのです
窓辺に頬杖ついてひとりぼっちの夜に
どこからか漂う甘い誘惑
私の胸はざわめいて夜を彷徨い始める
忘れていたせつない愛が今宵蘇る
白い花に抱かれながら
失くした愛を嘆き続けるわ
あんなに ....
あるひ、
人生がながれだして いや
これまでもずっと
ながれている
ことをおもう
おじいさんや女子高生が
目の前をひだりから右にあるいている
雲は勢いにのり ぐいぐいと
きえていっ ....
ロボット 動き出す
あなたの 替わりに
ロボットみたいに
動き出せない
柔らかすぎるあなたの透ける
春や夏や秋や冬の季節が ....
転んだらなかなか立ち上がれない時代のようです。
しかし転んでも立ち上がり歩きだすのが人間です。
そこがアスファルトの上ならばいつまでも横たわっていられない。
だけどそれが草原ならもう少しあと ....
一体 俺は ここから どこに出かけるべきだというのだろう?
いつだって ぼんやりと そう思っていた
見知らぬ街角で 望んでいたことも 俺は 何もかも 忘れたのだ!
思い描いていた 夢 ....
引き出し奥の赤の母子手帳
いくつかの頁が外れかかって
ホッチキスで繋いであげる
畳に寝転びながら黙読
出生時刻 午前9時26分
素通りしていた時刻を意識する
おめでとう!と言おう
....
教室を対角線上に
真っ直ぐと すいっと
紙飛行機は飛んでいった。
この瞬間しか味わえない
手から描くベクトルの軌跡は
初めて感じる創造なんだと確信して。
折って合わせた角がズレてい ....
って、どういうものなんだろう
はっきり決まってて
いろんなものを当てはめていくだけだったら
こんな気持ちにならずにすむのかもしれないけど、
それじゃこんなに欲しがったりもしない ....
陶酔
違う
それは
覚醒の極点
天国と地獄
死んでからでは遅いのだ
肉体が魂に置いてけぼりを食らう程
必死になった事はあるか
法律も愛情も平気で犯し
其れを見るた ....
頭を沈めて枕が
パン
と音をたてれば
それは銃声
頭蓋をつらぬく
かわいた一撃
この夜最期に
落ちていく
すべてが止んで
すべては闇に
そうして時は
喪失するまま
....
41歳になって、
生まれて初めて、彼女はできたけれど、
土曜日も、
上野の鈴本へ、寄席に連れてったけれど。
ポッキー右手でつまみながら、
左手で、彼女のふとももをつまんでたけれど。
お寿司 ....
私たちは
おりがみのくに
二次元を
小さくたたんで
つるになって
おなかの隙間から
ふう、って
息を吹き込めば
祈りを宿した
強い記号だ
メレンゲを
淡く
....
おまえらは知りたがる
必要のないところまで
おまえらは欲しがる
重要でないものまで
おまえらは見たがる
わざわざ柵を越えて
おまえらは愚かだ
自分が思うよりも
おま ....
固くて冷たい床の上
ごろんと転がっている 体
肌色の塊
Kの重み 底無し 愛しい
戸籍から消えて
楽になりたい
決して死にたいわけじゃなく
霞になって
漂いたい
憎い昼間の ....
ひとつのラブストーリーがあった
誰にも聴かれないような
そんな密やかなものだった
聴きとれない英詩が
ただ流れ続けていた
その中で
"love story" ....
閑散の通行人に
血染めのおっちゃんは
鮮血はラズベリージュースほどの
出来過ぎの綺麗と知らしめる白ジャージで
泥酔した禿げ頭の小さな切り創から
ぼたぼたとアスファルトに零れる
動脈血の量は ....
さまよう、血の気が、自由を探す、手のひらになって
ふるえるのは、海
血は、垂直に、頭を下げて
プラットフォームの先のあなたを見つけて
とりはだ
空気がぬけた
病院の匂いの ....
灰色に淀んできた、わたし、を確認して、少し距離をとってみます
見るもの、聞くもの、(殺)雑音であるなら
それは、そうなのです、それで、何です
人は嘘をつきますからね、そりゃあ、
口がありま ....
生まれてきたのはなぜさ
教えてどこから生まれてきたのさ
お母さんに聞いてみても
言葉を濁すだけ
だから探すんだ
隣のミヨちゃんと
神社の境内の下で
お医者さんの役であれば
見ていい何か ....
神社の鳥居をくぐる
それだけで空気が違った気がする
生まれる という言葉をひらめく
きつい上り坂に沿って
水が流れている
のぞきこめば 蟹がいた
命って言葉をひらめきながら
もう指をのば ....
シャッターの
細長い影
昼下がりの風
猫の足跡
ヤクルトのおばさん
暑い中
頑張っている。
家族の為に
揺れてはためく
洗濯物
君にすすむ一杯のコーヒー
ツバメが戻る。
....
階段を登ると
一面海だった
灯台も見えた
地平線
春風の如く
気持ち良かった。
風車が回っている。
案山子が立っている。
人に気に入られるように
動かないと、
感動を与えな ....
空白をたどる
そうすればぼくたちはみんな
あの場所と呼ばれつづけている場所に
帰れるはずだ
子供の頃
壁を手のひらで撫ぜながら歩いたみたいに
植物のトゲに傷つけられたみたいに
擦 ....
君はナニを今
しごいているの
若い悦びに
濡れた状態で
あふれ出る
白い液
これでも愛
君も今日からは
変態仲間
飛び出そう
下半身露出したまま
青空の下へ
ちびっ子がちびっ子だった頃
男の子は半パンにランニングシャツ
女の子はノースリのワンピとかで原っぱを駆け回っていた
いじめっ子、いたことはいたけど
みんな等しく貧しんだって思いでお ....
「結婚しました」
「恋人できました」
「きのうの夕焼け見た?」
「雨だね」
「●」
「離婚したよ」
「うそだよ」
「ほんとうに」
「嘘」
「なにそれ」
「さよなら」
おめでとう。
灯台の見える海を背景に
私は大きくなりました
ぶくぶく泡が沸いて
片栗粉が溶けているみたいにとろとろした
波に遊んで
私は大きくなりました
二十七の私は他人に後ろ指を指 ....
むかし
平安とか幸福とか安定
といった言葉が嫌いだった
平均とか一般とか全体とか
見るだけでムカついた
通念とか常識とか慣習とか
軽蔑してた
礼儀とか信念とか規律とか
クソ ....
2959 2960 2961 2962 2963 2964 2965 2966 2967 2968 2969 2970 2971 2972 2973 2974 2975 2976 2977 2978 2979 2980 2981 2982 2983 2984 2985 2986 2987 2988 2989 2990 2991 2992 2993 2994 2995 2996 2997 2998 2999
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