ふたりは密着している。お互いの鼓動が伝わりそうなほどに密着している。あいにく外では雨が降っていて、そんな微かな音は聞こえない。だからふたりはくっつきあっていることに気付いていない。どちらか一方は低体温 ....
指先を動かせば
共に動く。
指先十本で
繋がる糸。
受け継いでからの
この物理的な絆が私の頼り。
ランドセルを担いで一緒に歩いた。
小石をよけるには
片足を上げて
歩を進ま ....
あの日あなたは
この世からこぼれてしまって
涙が止まらないのはなぜだろう
瞳があって
涙腺があって
涙がこぼれて
そのことと悲しみにどんな関係があるんだろう
愛
あの夜
寒い ....
低気圧の接近、
する唇から
漏れる苦い言葉
水へと沈み
二度と浮上しない深海の
珍しい魚になる
従兄は輪転機を回し
僕らの指紋を
大量印刷している
これでも昔はお医者さんだったんだよ ....
スライドする「時」にも
リボルブする「空」にも
おかまいなく アベニューの
しらはえに欣喜乱舞する 子雀たち
それは
(余命を知ってか知らずか)
血の意図を発露するに真剣な
....
泣きながら
走る
泣きながら
追いかける
泣きながら
勉強する
泣きながら
唄う
泣きながら
読む
泣きながら
寝る
すべては
貴方の存在を想ってから
泣きながら
....
自然と
入ってくる
心地よさ
あなたは
いつも
私の中に入ってきて
夢や
哀しみや
怒りや
喜びや
多くの
多くの
そう
数えきれない程の
私の
感情を
....
目標を持ち
自分は何をしたいか?
何をすべきか?
何が必要で、
何は不要か?
真を求め
無駄を減らす
TVは金持ちの
洗脳である。
放送局の株は
全て金持ちのものだ。
自 ....
ブレーキのない
車
走る事しか
能がない
カーブは
スピードを出し
目隠しで
ナビ当てに走る
命はいらない
車が止まるときは
死んだ時
スリルの満点
フラッシュのように
断片的に動く
カクカクぎこちなく
破壊的に動く
スネアドラム片手に
行進のソロ
カクカク行進する
人生のソロ
シンセドラムは
とどろく!
ギターは
唸 ....
人々は自分に怯えている
なら、生まれない方が良かったのだ
人生を捨て去る時、人は
きっとニヤついた表情をしている
君が大切な物を失うまいと守っている時には
人々は君を大切な物を持って ....
オイラだったら
一発目をかける
かけて
汚して
それでまた興奮して
二発目に挑む
誰かを呼びたい
誰かを呼びたいけれど
銭がなかったら自慰
DVDを見てシミュレーション
今日も決め ....
おまえがなけりゃ ああこんなにも哀しい日々
ぽっかりと穴のあいた虚しさよ
おまえがなけりゃ人生は こんなにも
ゆたかになるはずがなかったのさ
歓びの朝も 愉しい午後も
夜には星のささや ....
想う ということは
一銭にもならないという
想う ということ
ただそれだけでいいという
想う だけじゃ
想っている だけじゃ
不安だという少年は
来る日も来る日も屋上で
想う が降 ....
他人に
嘘はつかない
もったいなくて
せせらぐ闇の絡まる音を 寝転びながら聴いていた
耳たぶを床にくっつけて
爪っ先で悪心を蹴っとばし
かかとで抑鬱を押しのけて
扉のすきまに吸い込まれてゆく
耳の中身が水深1000キロメ ....
これから先も
これまでも
私たち
出会ってたかも
しれないし
出会ったりする
かもしれないね
それは本当に
おっきなこと
だけど同時に
ちっさなこと
なにかは変わり
な ....
ブルーの大きな背中は
人々の中でぽつりと
丁寧にナイフを入れるような
甘美な眼差しで
ひとりひとりを刺し殺した
ジークハイル
「「目つきが生まれつき悪いもの ....
つんぼになった君の耳に
僕は優しく唄を語りかける
僕たちの周りにいる人々は
みんな一斉に虜になるのに
君は素知らぬ顔で本をめくる
試しに今開かれているページの文を
唄に乗せて歌ってみる ....
頑張りすぎてないか?
背広の内ポケットから懐中時計を取り出す
時計の風防が赤く点滅してるぜ
無理をしていないか?
ポーチから出したコンパクトで顔を見つめる
真っ赤なルージュだけが ....
君は何を見ていたのだろう?
過ぎゆく季節の中で、
君の歌が聞こえた気がした。
三角定規を透かした空に
110609
日が経つと
降り積もった雪も堅くなる
かじかんだ手でスコップを掴み
腰を伸ばし
柔らかそうなところに
突き立てた
音もな ....
日本を信じてるひと
日本に呆れてるひと
日本を殺したいひと
怒りと希望は渦になって起爆剤がないためにウロウロと
そしてテレビはポップに伝えます
当たり前に雨は降り暑くなり寒くなる
....
わが身を仰向けて
土のうえ 横たえば
わたしもいつしか
星のかけら
ふたつの井戸は
涙の水をたたえ
不格好な洞穴も
そよ風を盛られた
ほほえましい噐
幾万年の時が過ぎても
....
金がないのに、
女を呼ぶ。
仕事が、あまりにも、
立場上、沈んでしまっていて、
ぼくは、
性格なのか、
やはり、
優秀ではないのか、
なにも、
サラリーマンとしての処世や、
策を弄 ....
安っぽいラジオから
哀しげなファドが流れて
甘ったるい洋酒が手元にあれば
アイムサティスファイド
おじさんだから、
このファドに抱かれて
この時に留まる。
もしかしたら ....
革命前夜の午前二時
公園のベンチの上を疾走する機関車はガラスの少女の欲望
アルコールの花咲く脳髄は夏の星座を華麗に強奪する
ベッドの上で汚物にまみれた世界を虐殺せよ
美しすぎる自分に恋してしまった
ねぇナルシス、あなたは誰のもの?
隣に居ても 抱き合っていても
あなたはあなた自身を愛してる
美しいナルシス、あなたを否定しないわ
唯、これだけは赦して
....
黒になりきれない夜は
まばらな黒雲をまとう
きっと空もさみしいんだ
真っ暗じゃないからって
君は黒い服で
考え事して歩くから
僕は心配でたまらない
どんな一日だっていいじゃない
....
悪魔を呼び出すことにした中学生のメグミとマサエ
メ「 こうやって、魔方陣を描いてっと 」
マ「 ホントに良いの? 悪魔なんて呼び出しちゃって 」
メ「 大丈夫、だいじ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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