パンダの育児放棄
野放しのチビが{ルビ這=は}い{ルビ蹲=つくば}る
人工飼育はよく育ちます
エゴの刷り込み林檎
箱入り娘に丸飲みさせる
うちの子は従順です
叱るを忘れた小さな大人 ....
風の音
波の音
軋む音
観覧車
まだ動いている
頂点まであと少し
潮風わずか
錆ついて
心を肋骨の隅に隠したまま
街を徘徊するのは
あなたたちへのあてつけです
楽譜の中に落書きをして
戸惑うあなたは
滑り落ちたおとを
「ほら、みてごらんよ」
とつまむ
誘導尋問だと ....
だれが落としたんだろう
道のまん中に で〜んと。いきかう車の一台一台を睨み付けてる 生首だ。
欠けた鼻が持ち主を捜索している。
ハジかれた男の頭が、胴体と離れてどこに飛んでいこうが、
今日 ....
ふたたび出逢った
ボクたちは
もはや それは
恋でもなく
愛でもなく
好きでさえない
ただ
人恋しいだけの
惹かれあいだった
だれでもよかったんだ
きっと
過去を ....
左手をテーブルの下に置いたままが癖で
ご飯どきによく注意された。
立膝をついてもいいじゃん。
箸でおかずの上をさ迷ってもいいじゃん。
ぶつぶつ文句を
もごもごしながら
バレないように言った ....
賑やかな桟敷から
夜の鴨川に淡い光が落ちていた
しっかりと握っていたあなたの腕には
かすかな傷跡があった
生まれ故郷の北陸の古都から
ひとりで背負ってきたものだった
一緒に背 ....
{引用=Mrs.Venus
幸せを呼ぶキリン
上空に 白虹 halo
いつか あなたと見たい
幻月環 現実感
南極の夕暮れ
寂しさも忘れるほど包み込んで
ミセス ヴィーナス
....
夕暮れ。たとえば
街のひかりが一時に
かなわぬ夢をみているような
夕暮れ。たとえば
海のむこうの戦場から
ようやく届いた便りのような
....
白髪が増え
いつの間にかに
年を取った
無理が利かない。
自分のしていた事の
正当性が裏付けられる
間違っていない!
謙虚に、lowliness of mind!
何をしても法 ....
人生楽しもう
笑う角には福来る
苦しんだ分
喜びは大きい
料理はお手の物
庭掃きは日課だ
買い物はお手の物
皿洗いも日課だ
忍耐は必要
妥協は必須
努力は必至
状況は必死 ....
愛が芽生える時
もろい感情
風に吹かれ
傷つきやすい
入れて抜いて
叩いて
慌てずに
愛する
ついて離れて
じらして
互いを大切に
確かめ合う
世界中の人々の
世界中の一軒一軒の
世界中の恋人達や少年少女や男や女や
老人や赤ん坊達が眠っているような
この街の
この今の
この私の夜中だのに
地球上の大陸と島々
地球上の海洋河川湖 ....
{引用=
+
とても固い結晶が
流水よりも早く融けるのを見た
蒸発したあの人の姿は
あの人以外の誰も知らない
釣竿を垂らして
静かな時間と彼方に見 ....
壁中に染み付いた
おんがくのしみ
舌先で舐めてみたら
僕の好きな唄や君の好きな唄の味がする
空っぽになった部屋の真ん中で
鼻を研ぎすませる
君と聴いたおんがくのにおいが
僕を満たす
....
今生きているのが懐かしい
今ここにいるのが懐かしい
夕暮れの公園で
揺れ続けのブランコを見つめ
宙ぶらりんの過去がみえる
立ち上る夕陽のバックグラウンドに
駆け抜け ....
君の手帳の5月のある日に
赤い小さなマークを見つける
素っ気なく見えても
ちゃんと気にかけていてくれた
君のスケジュール表は
僕とであってから毎日のように
予定が詰まっている
仕事の ....
ぎゅっぎゅと十本の指で
つくりだすお料理
言葉だってそんな風に
指を丸くするでしょう
にぎった鉛筆
注がれる瞳は
まるで文字になる想いを
食べるようでしょう
夜とそれ以外の時間 ....
私はなるだけ真面目でいたいと思っています。
やさしい人に憧れそういう風になりたいとも思っています。
そしてややこしい事はきらいです。
生活に困窮した友人と話していました。
彼はつらいつらい ....
なにかが決まった瞬間
それまでの時間が大切なものになる
なにもない日々が続くほど
無意味な1秒を切り捨てる
豊かな心を築きたいから
なにかをしようと努力するんだ
二人で海に行ったのは
あれが最初で最後だった
二人で並んで堤防を歩きながら
貴方は地平線を見て
遠いね、と笑い
私は貴方を見て
遠いですね、と笑った
貴方の涙はきっと
この ....
本を買う。
本を、買う、という行為は、
とてもとても、難しい。
立ち読みでよいのか。
古本ではだめなのか。
古本なのに、どうしてこんなに高いのか。
ハードカヴァーが、文庫本まで待つのか ....
小さなものよりも
大きなものの方が
偉いものだと
思っていた
それでも
ひとりぼっちになる時は
小さな音ほど
怖かった
気のせいなら良いのだけど
こころなしか自分勝手なひと増えたような
今朝もわたしの背中を押し退けていった若い女性
謝るでもなく当然な顔してたっけ
あの日からなのかな
誰もが涙して
....
ふと気付いて
絵の具の白をさがした
ああ、
やっぱり無いな
いつも
原色が眩しすぎて
白を混ぜてた
眩しすぎて 辛くて
堪えられ ....
接近しあうことだけ
常日頃おもうだけ
おなじこと
おなじとき感じるため
切磋琢磨するだけ
愛は邪魔、去れ
重いだけ
恋をして
ぼくたちは ....
脳みそ 夜 しわくちゃの新聞紙
脳みそ 昼 とうふよりもやわらかくて
脳みそ 朝 ゆでたての卵
「あの子はきっと、砂を売って
眠たい猫と暮らしているんだ。眠たい猫は今日も
近所のガレージで眠っていたよ。
それで今日も電信棒はきっと、幾重にも
留められていたんだ。
ほら、向かいの窓
麻 ....
幸せは自分でつくるもの
(他人から奪った領土が
クリスマスプレゼントに欲しいかしら)
なにも
神様みたいな人間にならなくていいんだ
目の前にいる誰かや
大好きな誰か ....
人々が夢を見ている時
僕は目覚めよう
その事で糾弾されても
太陽は僕に十分眩しいのだ
2952 2953 2954 2955 2956 2957 2958 2959 2960 2961 2962 2963 2964 2965 2966 2967 2968 2969 2970 2971 2972 2973 2974 2975 2976 2977 2978 2979 2980 2981 2982 2983 2984 2985 2986 2987 2988 2989 2990 2991 2992
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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