ゆるやかな光の中で
ただなんとなく、カーテンが揺れる
じめじめした空気の流れ
ただぼんやりと、部屋の隅を見つめる
ほら、ここにいるよって
あなたが笑った気がして
そっと「おはよ ....
シヨウスルとは
二つの矛盾した概念を
矛盾を抱えつつ
さらに高い段階に統一すること
らしい
例えば臆病な人間が時に無謀な行いをするのをキレるという
これは短絡しているので
臆病と ....
トラックが
女の子を後輪で
柔らかく轢いていくのを
交差点にいる
私たちは
あちこちにある
空のせいにしようと
縫うように歩くのだ
信号を見失って
瞬きを繰り返す
そのまま目を ....
ひんがしの のに かぎろいの たつみえて
かえりみずにバイクをふかす
かぎろいのみを まなこにうつし
はねのとけるも かえりみず
まっすぐな道で
気分上々 音鳴らせ
はらをふる ....
いうならば
生きるということは
世間に向かって眼を開き
自分の矮小さを自覚することだ
そうだ。だからみんなびっくりする
自分が本当に小さいことを
だから僕は酒を呑んで
へべれけに ....
モンシロチョウに倒れ聞き耳当てる
襦袢を下ろし、日向に掛ける
おもしろいって、ぜったい
おもしろいって、ぜったい
跳ねて 跳ねて 約束する
馳せる皮に 添い羞じらう
人の流れが消えかかって 色は暑さで垂れかかって
誰の心にしがみつけばいいのだろう 丸い形なら滑ってしまう
記憶がある脳みそのなか 嘘で弾いて 誰をみている
これが俺の本当のうたか これが嘘の ....
わかりあえることが
人生の目的だった頃は
わかりあえることの可能性を探っていた
今はわかりあえることの意味を考えている
わかりあえることって何だろう
それは理解しあえること
尊重し ....
誰もいなかった
遠くの川を見つめていた
その川は ぼんやりと流れていた
この私の目から 流れていく時に
どこに行くのだろう
ああ 時の中で
私は 一体 何をするのだろう ....
靴の紐は
自分で直せます。
友達の受身型に
とても驚いた。
心配はいらない
私は一人でもいい
また泣けば良い
言った事を忘れる
バドしたら
いじめられそう
しばらくしていな ....
怒りの嵐がやみ
穏やかになる
笑顔に戻る
素足になる。
風呂の前に
足浴してから入る
全てを忘れ
全てを流す
君の嬉しそうな顔を
見ていると
元気になる
また明日もと ....
ブーブー
キャンキャン
コケコッコー
ニャー
カーカー
メーメー
ゴロスケホーホー
ホェーホェー
デッデポッポ
ワンワン
モーモー
メェェェ〜
入道雲の浮かぶ
背丈ほどもある草むらの
風の抜けていく
ふかみどりに、時折
沈むようになった鉄条網
(U地区)と
わたしが、そう
呼びつづけた街の住人
たちが、みなで立てた
鉄の ....
家計簿つけて、ため息ついて
数字とにらめっこ、にらめっこ
ああいやだ
世間のあれこれ素知らぬ顔で
きれいな言葉しか紡がない
詩人になりたいのに
いつの間にか口をついて出る
お財布 ....
潮
明るすぎる崖
やけに落ち着いた たたずまいで立つ
青すぎる空が 海の照り返しで
光が私に立ち上ってくる
憎悪 わたしの憎悪
おもいだせない
憎悪から ここまで ....
崖の下から海がひろがる。
寄せてくる波が、激しく岩に砕けている。
風に押し出されそうになって、岩場を踏ん張る足に力がはいる。
ぼくにはまだ、奈落に逆らう力が残っている。
それが生きる力であ ....
鎧を身に纏った老夫が戦場へ向かう
群集は彼を「英雄」と称えた
裸の将軍が陣地で決断を鈍らせる
群集は彼を「愚将」と非難した
裸の参謀は指揮権を奪うために策を考え込む
群集は彼を「泥棒」と蔑ん ....
街はコップの中にあった
人々は皆
銀色の言葉で話をしていた
消しゴムの形をした像が
中央広場に置かれていた
教訓めいたことが刻まれていた
僕は草色の列車に乗った
寒天の匂いが ....
僕の肉体は (フィーバー)
脂に覆われている (フィーバー)
どんな時だって (フィーバー)
冷房がないと
挫けちゃう男
フィーバーそうさ
僕らのヒーローさ
エアコン工事のおっちゃん ....
嫌い、
それは速い。
あっという間に届くから
いつも取りもどせないんだ
嫌い、
それはウサギ。
いじわるなウサギ。
好き、
それ ....
すうっと染みてくる
とても自然で
ひんやりとして
あたしの
脳細胞に
刻まれる
なめらかな言葉
遠くから
キラキラとした
あなたの姿を
見つめていたの
だんだ ....
セックスのあと
べたべたしたキスをくれる男よりも
冷えたビールを寄越す男のほうが好き
もしそれが
火傷しそうに香るコーヒーだったら
きっと愛してしまう
セックスの前に
愛を口にする男 ....
靴はかるくて
空は青色
人もまばらな
枯れた海辺で
飴玉がわりの太陽を
半分こして舐めながら
横切る不幸を指差して
かなしい色を
指にともして
柔らかい絵を
ふたりで描 ....
1
朝九時にニコライ堂を右手に見
下りる坂の街路樹は
銀杏のくせに輝く緑
2
靖国通が
花満開だなんて
だれが信じるものだろうか
でも事実なのだから
3
湿気の多いビル ....
悲しいね
だけど
いつか死ぬの
一人残らず
都合のいいやつで甘んずる
そいつを俺は女王様と呼んでいる。
足の細さ
と、腰の細さ、
きをつけるのだよ
脱いだらたいていひどいんだ
足と、
ウエスト、
以外
けど ....
そのとき
歌うのをやめていた
いっせいに
目蓋も
胸に泡立つ
つたない血球も
もう歌うのをやめていた
きみが
心をこめて笑ったとき
....
すぐ気づいても
遠ざかる距離が悲しくて
どこにあるって確信があった
なのに
その確信もプラスチックの虹玉のように
くしゃくしゃとしぼみ
ちっぽけな捨てられるガムみたいな
塊になってしまう ....
息を詰めろ
あしたは晴れますように
在るべき物を
在るべき所へ
ならば
死の匂いを求める俺の
在るべき所は何処だ
休みたい
狩の原理に委ねたい
在るべき物を
在るべき所 ....
ほんとうは日曜日が好きなのに
いざ日曜日になってしまうと
日曜日なんてあっという間に過ぎてしまうから
日曜ほど悲しい日はないと思う
それでみんなとりあえず土曜日が好きなんだけど
待ち ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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