100歳の詩人のまつ毛には、虹が架かるらしい。
「涙が出さえすれば、虹になってるんです」という。
ふしぎがりの詩人 まど・みちおの映像をテレビでみた。
「自分のここ(まつ毛)に涙、小さい虹が出て ....
わたしはものがよくおぼえれらなんいです
ですらか思い出すとこも思い出せない
わたしはとてもとてもばかです
ばかを恥じることに恥じ入こるともありません
どこからどこでまがわすれたこなとの ....
季節は黄金色輝く稲の穂を尻目に、よくできた鳶色の瞳で追いかけるように単純には語れない 。
晴れ渡る日には地図を描いた布団を干す傍らで、照れ隠しに外へ飛び出す少年の姿も
大きく翻るスカートの裾 ....
ベランダで裸になったまま
何もすることのない私は なんとなく今日はいい気分だった
このまま死んでもいいと思った
そうして いつまでも 私は流れる風に吹かれているようだった


ぼん ....
いきていることが
つみなのだと
ちちはいった

おまえさえ
いきのこればよいのだと
ぶきような
ちちがははにいった

わたしもちちににて
ぶきようだった
にもかかわら ....
ためされていることは
わかってる

と、いって
おとこはさっていった

このよにおとこはいて
はじめから
いなかったかのように

るすでんをさいせいすると
まだいきて ....
肌を剥き
熱を忍ばせたら
恋になるとでも思っているのか

あの人なら
触れずとも
私を炙る
腐るぐらいに
人は何故、殺すのか
人は何故、殺せないのか
普通の者は
殺される側への意識的感応で踏み止まる
が、普通の人間も
対象を下位に置く精神操作なしで、人は殺せるのだ
相手を敵、脅威と見做さずとも ....
ろくさいの
おかっぱあたまの
むすめがいた

こいもしらない
そのむすめが

まさか
よんじゅうにさいになるとは

はちじゅうはっさいに
なるとは

しらずに
 ....
抱えるほどに
桃を買って
浴槽に投げ入れる

熟れながら
毛はかたく
肌にするどい

桃とわたしの内側は
べたべたしてきている
あなたの轍を見つめながら歩いていた

自転車に乗ったあなたのこころを感じていた

すべてがあなたを守るためだけに

存在している、ぼくは邪魔なの?

帰りの電車でとなりのひとが

 ....
あのころのぼくをときどき思い出す

お寺で不動明王をみた

石でできたお不動さんだった

こわい顔というより

こっけいなほど醜い顔をしたお不動さんだった

つぎの日図工のじかんに ....
バスが停車するたびに
バスガイドが代わる代わる乗り込んでくる。
口元に引き寄せたマイクから
日本から海外まで。観光地から
狭い路地から、台所から、寝室から
行くこともない土地の話を
そこに ....
 .... いちご畑にみんな集まれ
にこにこ笑顔に
さんさん太陽
よんで
ごらんよ
ロックンローラー
七輪にうちわ
鉢巻き巻いて
焼べた赤い火で
唐辛子あぶる

五十五秒だけ待っててね
も ....
楽しかった、お茶碗。
お茶も、嬉しそうに、みんな飲んでくれた。
地元に詳しい郵便配達の人の話が
とても怪しくてゾクゾクしたものだった。

公になった館の中で
黄色くなった木目を見つけては
 ....
ママは ついに
短パン タンク

にゃんも
もぞもぞ
おなかなめ

ぬいぐるみの
ファスナー
探してる

シャーっと
脱いで
でておいで

小さい
おじさん

会え ....
明日は
何を着よう

ここのところ
明るすぎたから
落ち着いた
色にしようかな

昨日は
何を着たんだっけ

かえたい
かえたいけど
迷って迷って
昨日とかわらない

 ....
浅葱色の風 信念(まこと)を抱き
今 時代(とき)に抗う 刃となる

強き眼差しは 鬼の如く
ただ 前を行くのみ
決意の背中は 恐れも捨て
ただ 直(ひた)走るのみ

三日月(つき)に ....
 
 
朝顔が咲いていた
夏の日だった
もらい物だろうか
テーブルの上に
クッキーの缶があった
食べても良いか妻に聞いた
食べても良いと妻は言った
何事もなかったように
パトカーが ....
八月
隙間のない日差しが街を埋めつくして息をとめた地上
の生きものたちは白い化石になるだろうか

昼下がりの昆虫のように日差しを避けて地下に逃れた
人びとの背にうっすら
あの日の地核の影が ....
君は

ガラスの向こうで笑っていればいいさ

目の前のスイッチボタンを押して

僕がもがき苦しみ死ぬ様を目の当たりにして

笑っていればいいさ

君の家にもやがて津波は襲いかかる
さあ、俺を殺してくれ

お前達のナタでぶった切ってくれ

俺はもう飽いた、お前達の生に

腐肉を漁って生きる習慣に

お前達の笑いにはいつでも裏があって

俺はいつでもそれを見つめ ....
あなたはわたしを綺麗だと言ってくれました

だけどあなたの目指すものが美しすぎて

わたしは後ずさりをしてしまいました


あなたのためにクリスマスは

好きな色のマフラーを編みまし ....
工場の若い工員が
長細いフランスパンを
後ろ手に握りしめ
食堂から持ち場へと
小走りで駆けてゆく

グレーハウンドの尻尾のように
揺れているパンの影を見送れば
午後一時を告げる鐘が鳴る ....
  他にやり方はあったはずなのに
  言葉でもよかったのに
  きみは{ルビ擁=いだ}くことを選んだ



  他に道はあったはずなのに
  きみの肩ごしに
  山並みは夕日に ....
  きみのうしろに
  きみが見える
  脱ぎ捨てたシャツのようにさりげなく



  きみのうしろに
  きみの母や父が見える
  ひっそりとしたブランコや
  いくつもの ....
浮かばない、
影、踏みに、
蝶が、ふくらむ、
ねむりの、底に、

レンズの、
おうとつに、
ざわめきが、
すべりおりる、
夕ぐれの、
回転を、

踏切の、渡る、
詩人に、
 ....
流された、砂場に、
さし込んで、増える、
飛行機から、
まなざしを、

あのトンネルは、
仰向けになって、
揺れて、

思いだせない、
名前の、絞められた
首の、あふれた、
す ....
洗い桶に沈んだ
果物ナイフで
指を
つうっと切ったような
昨日の サヨナラ
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
なみだの虹yo-yo6*11/7/27 6:33
しらなでいくださいしななでいくさだい[group]凪名木なぎな211/7/27 5:54
夏の終わりアラガイs2*11/7/27 4:47
辞職の8月番田 311/7/27 1:52
罪状小川 葉311/7/27 0:53
再生311/7/27 0:39
じくじくはるな411/7/27 0:27
殺人の否定salco5*11/7/27 0:19
お墓の娘小川 葉211/7/27 0:17
べたべたはるな211/7/27 0:17
教えてくれないか吉岡ペペロ411/7/27 0:03
おふどう天使811/7/26 23:27
[:tripプテラノドン311/7/26 23:18
星にも月にも太陽にも値札をちゃんと貼って於けよTAT0*11/7/26 22:23
レッドレッド123aria28...311/7/26 21:58
木目のお盆yuugao1*11/7/26 21:47
でておいで森の猫8*11/7/26 20:30
りり1*11/7/26 20:23
浅葱色の絆洞野いちる6*11/7/26 20:19
朝顔たもつ311/7/26 19:35
午後の化石たま24*11/7/26 16:07
津波はyamada...011/7/26 15:30
殺人011/7/26 15:22
言えない恋の小鳥遊儚411/7/26 13:58
フランスパン佐倉 潮311/7/26 12:54
擁く[group]草野春心3*11/7/26 12:47
きみのうしろに211/7/26 12:38
まどろみリンネ111/7/26 12:32
公園デビュー111/7/26 12:31
無題blue211/7/26 11:48

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