ハイ・ソサエティーに
いると自慢話ばかりで
人を馬鹿にして
居心地が悪い
愛がない。
優しさがない。
見栄と偏見の吹き溜まり!
貧乏人は
温かい
助け合い
気づかってくれる
....
出会ったかずと
別れたかずは
さいごおんなじになる
いくら別れがあろうとも
すべて出会ったかずなんだ
どんな別れがあろうとも
たんに出会ったかずなんだ
出会っ ....
集めていた木目の景品。
たったひとつから始まって
今では、もうたくさん。
並べてみたら壮観で
とても心強いのです。
多少は、思い入れが分散してしまったけれど
そんなことはもう問題で ....
このソファーで母が寝ていた
昼に
半刻ほど
低い音で鼾をかいて
その後は僕が寝ていた
このソファーで
黄昏時
ふたつの眼を
天井 ....
僕とお前らで罪をわけあって
あそぼーぜ
政治ごっこはたのしーなー
みんな楽しんでるぞ
俺はノンポリだからわかるぜ
お互いにチャンスを奪いあいながら
結局それは役立たずだって気づいてんだろ
....
自分のためにがんばれなくても
あの人のためならがんばれる
でもあの人ともいつか別離の時がくる
その時どんな顔で泣けばいいんだ
悲しみが止まらない
悲しみが止まらない
諸行無常の鐘の声
盛 ....
君との時間…
色んな事があったね
その時間で…
僕は沢山の事を学び…
僕は沢山の物を得た…
久しぶりに…
君に逢ったとき…
本当に言いたい事の…
『ちょっと』も…
言えなかっ ....
絵の具のにおい
月に触れる指
何処へもいかない
うたの行方は
異なる星
燃えおちる 燃えおちる
ひとりの内に ひとりは増し
さらにひとり
さらに緑
....
どれみふぁ
どれみふぁ
かなしいうたをうたっていても
あなたが現れると
笑い顔になってしまう
こまりましたどれみふぁそらしど
背の高いあなたと並ぶと
子供になった気持ちで ....
真夏の図書館では
人の歩く音や
本のペエジを開く音
キイをならす音などが
美しく
混ざり合っている
サリ サリ サリと
新しい音を作っている
サリ サリ サリ サリ
キリ キ ....
あたしがみる夢は
いつも
途中で真っ黒になる
それは空から突然
真っ黒な布をはらりとかぶせられたように
やっと 電話が通じた途端
やっと あの人が現れた途端
やっと 抱きしめられた途 ....
望んでない炎
炎に{ルビ塗=まみ}れた稲わらが強引に{ルビ傾=かし}げる
カーテン越しから囁く者たちは
そこから離れなさいと
ただ 唇を動かす
ありえない色
塗り替えられた あの土地 ....
おまえのこころに
見つけた刃物は
七年まえとおんなじで
虫けらみたいに冷たかった
そうだおまえは
体温のない
虫けらのいのちを有していた
首を振ってはみた ....
蟷螂は交尾を終えると雌が雄を食べてしまうという
そんな恐ろしい話を聞いたので調べてみたのだが
厳密に言うと交尾の有無とは関係無く
雌には雄が餌にしか見えないらしい
自然界で捕食される事は滅 ....
骨、骨、骨
みんな、わたし
うれしい
どこまでもとおくて灰色をしたへや
てのとどくあしもと、あたまよりたかいところ、みえるかぎりのむこう、そのずっとかしこに
まわりじゅうたくさん ....
おなじ牛でも飲食店の経営者を
あんなに叩いていたのに
彼らをそんなに叩かないのは
どういうことなんだろう
カンニングをした東北の若者を
あんなに叩いていたのに
彼ら ....
インドから来た 一隻のタンカーが 岸壁の前に泊まっていた…
だけど海は それを知るにはあまりにも広すぎた…
私の好きだったことは 一体 本当は なんだったのだろう
季節は 流れていく
そし ....
もう終わりなのだと
言われても
私という人間は
顔では笑っています
それはとりあえず
同意の笑いです
あなたとの関係を
壊さないための笑い
すぐに終わるわけでは
ないのですから
....
めだまやきには
苦痛をともなうべきだと
たまごがやかれ
失われるのは
とりのめだまの
源
だった
きみとしろみとその他もろもろ
たとえられて
身のぎせいを
あじわっている
なんて ....
人間にあまねく破滅を。
そう願う刹那的な快楽は、雨の降る深夜の
一人きりの部屋の中にふさわしいとのこと。
要するに、吠え回る犬はだまらっしゃいということだ。
音のある集会場に集うのは、
....
銀髪の男はガラス張りの骨組みに四肢貫かれた死のイメージをしていた
青ざめた倉庫街で
少年が自慢の「戦闘機」で痩せた犬を追い回していた
青い塗装のマイクロサイクルで
よう、くそガキ
....
筒の大小は関係ないと思っていたけれど
手ごろに大きかったら
やっぱり嬉しかった。
午後が良いとされるお茶会で
シートを使う予定なので
午前のうちに
ロールからシートを抜いておいた。
....
窓を開ける
雲が見える
昨日のことのように
上り坂を下る人がいる
解熱剤でも飲んだのか
郵便局の職員が
自転車に乗っている
再び僕等は、ヴェールが落ちるのを見る。
いつも目にする当たり前の風景達が囁き始める。
新しい星空が僕等をさし招き
魂は更なる旅路を、歩むだろう
世界は僕等のまわりで
新しいサー ....
23じ33ふん うえのえき16ばんせん
こどもはねるじかんだけど
きょうはとくべつっていってくれた
おとなはしごとでつかれてねちゃったから
のとはぼくだけのでんしゃ
ぼくだけの489けい
....
三時五十分の角を抜けて、横浜の白塗りを思い出しながら、三歩進む、唾は頤から天に上る、喧騒は耳鳴りのかたちで映されまた描かれ、きみが網膜を着ていようといまいと、忌々しい素振りで、彼女は手首を切り取って ....
跛(びっこ)をひいた男が独り
本屋の軒先を横切る
そこが本屋の軒先であることなど
全く意にも介さず
杖をついた老人が本屋の中から出てくる。
一冊の本を購入するでもなく
じっくりと日課の ....
き、き、
夏空にもくもくと湧き出した巨大な雲たちの間に間を、眩しい白の半袖シャツを着た大勢の子供たちがまるで天使のように飛び交い、
き、き、
炎を混ぜた白い煙をさかんに吹き出す二階建 ....
ある役割が終えて
新しい役割がこんにちは。
(入り口が入口となるような時)
どうぞ、いらっしゃい。
こちらが入口となります。
入口を通るわけですから
名目としては、新しいということ ....
あなたのことが心配で戻ってきました
と言う男がいて
へっと思った
あたしは
その男のことをそのとき初めて見たのだけれど
まるで ずっと昔から知っているようなふりをして
腰のあたりで ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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