ガタンゴトン帰り道

ほろ酔い気分のお隣さん

アビシニアンな夜に

とおりすぎるよ家々

あの橋越えて あの池こえて

車掌さん 最寄り駅はまだですか

家へ帰るよあ ....
ちッちゃな子供が
こちらを見上げてしゃべるのだ
まだたどたどしくて意図がくめず
まるで異邦の言葉
大人は子供の
言葉の一つ一つをやさしくつむいでやるが
二人の伝え合いはあまりうまくいか ....
 
 
誰かが僕の名前を呼ぶ
はあい、と返事をして
中に招き入れようとするけれど
この部屋にはドアも窓もない
外は秋が始まっている頃だろうか
何度か名前を呼んで
声は聞こえなくなり
 ....
雨は
縦からやってくるのに
雨のにおいは
横からやってくる

ボブ・ディランが
教えてくれた
「Blowin' in the wind」
その答えは
風に吹かれているだろう

雨 ....
右のマスの滲み。
まさかと思っていたら
左マスにも滲みがあった。

利き腕に嘘をつくようなことは
右と左の両方が許さない。

主体と主題が、慰め合いながら
互いに肩を並べてしまった時か ....
私は傲慢でした

生まれた折より、愛され、甘やかされ、自我もなく与えられるものを咀嚼するだけでした
それが愛だったのでしょうか、それとも私が無理やり愛だと思い込んでいたかったのでしょうか
人に ....
その箱のなかには夢が溢れていた

幌馬車に乗っていたり
早馬にまたがり二挺拳銃は火を噴いて

またあるときは電話ボックスから秘密基地へと飛び込めば

誰もが海の向こうの豊かさに憧れた
 ....
  突然
  女の胸が
  扉のように開き
  細く
  こわばった
  いくつもの指たちが
  ぼとぼとこぼれた



  モネの指
  キースの指
  アルゲリッチ ....
いずもふるねの かなしさは
まことは きびのえいゆうに
まけたじじつを かくされて
かなしきいりねの だましうち
そのうち いずものへいていと
おうと をうと たまのやまわけ
きびと やま ....
どうやって?

どうやってと問われたら
下を向いて黙り込むしかない
戸を閉めて
羽根を言葉に紡ぐ訳でもなく
サギにもマジックにも縁がない

日頃の蛮行が明るみに・・・

隅っこを目 ....
卵は
白身が透明でいるのが礼儀正しいことだと思っていて
黄身は水毬のようにやわらかくあるのが正直だと信じていた
あの日々のわたしは
うまく立てない殻のまるみを遺伝子のせいにしていた

好き ....
誰かの不正を突っつけば
てめえの理性が名を上げる
そんな寝言を信じる馬鹿が
今日も角立つ声を出す
断罪はあらかた
裁く側の罪を
どれだげ棚上げ出来るかという、いわば ....
なん種類かの青が霞んでいる

ジングルベルみたいな音がする

さよならするみたいな出会いが

いきなりあるから人生は悲しい


ふたつの影がかさなることに

ふしだらな汚染のかけ ....
僕が公園でハンバーガーを食べていると

人がその前に小石を置いていった

それが何かの印なのかと 僕は

ハンバーガーを置いて 小石を拾ったが

それはほのかに温かくて捨てるに忍びなか ....
さっきふき取った
除光液の
ツンとした匂いが

まだ部屋に
漂っている

シャワーを浴びて

真っ赤な
ペディキュアを
塗りなおす

チュニックも
サンダルも
決まった
 ....
月曜日

昼休み
コンビニで
メンチカツ
入りの
パンを買い
公園で
前向きに
食らう


いつもと
同じ光景
昨日と
違う蝉
財布の小銭は
明日あたり
 ....
かわうそは水をくぐる
水は瑠璃色に光り、水音は鈴だ
そう言うかわうそは嘘つきなのだ
かわうその棲家は荒れて、臭気すらただよう

かわうそは魚を獲る
餌はあふれるばかり手当たり次第だ
嘘つ ....
袖にはいつも
きまぐれさんが住んでいて
ときどき、すこし、
わたしに優しい


 雲のかなたに広がるものや
 星の向こうに輝くものを
 いつからかわたしは
 素直に待てなくな ....
稲の花
誰にも観られることなく
知られることなく
散ってゆくよ

闇に浮かぶ
百合でさえほらこんなに
観られたがり屋
なのに

散ってゆく
ひとひら
淡雪に似たその

手の ....
ヤモリ

ここはとても狭くて 何処かに隙間を探している
大事な記憶ごと 鎖に繋がれてしまっている
暗い夜が続いていて 僕を閉じ込めようとして
何故か知らないけど 抜け出せなくなっていた

 ....
君との時間…
忘れられない…
大切な時間

覚えていますか?
色んな所に…
二人出掛けたこと

覚えていますか?
色んな事を…
二人したことを

覚えていますか?
色んな話題 ....
女と高台までのぼった

簡素な公園がそこにはあった

商店街で買ったトッポッキと貝を食べた

ソウルの町を一望しながら舌をからめた

白い夏だなと思った

白内障ってこんな感じだろ ....
  初めて
  父にぶたれた日
  近くの河原へ行った



  ひとり座って
  痺れる頬をさすりながら
  川のなかの魚を見つめていた
  一匹、二匹と
  その生きも ....
日曜日の午後、黒井千次の短編小説を読む。短い小説は、小さな旅をしたみたいに、すこし疲れる。
朝の散歩で拾ってきたおち葉を、ページの間にはさみ、椅子にすわった姿勢で目をつむる。
眠るつもりはないが、 ....
無気力と言う船がある
一度乗るとその乗り心地に魅了されるから
考えることを止めてしまったりする
昨日乗り込んでみた
ぼんやりとブルーの空を眺めていると
ぽっかりと空白ができた思考の片隅か ....
明け方の空へ左様なら
わたしはいつか
あちらへ行く。

終わることが出来ない
という のは ある意味、
絶望である
永遠の命なんて。透明な
花時計が求心する眼球の
水 ....
あるけるけれど
おぶってちょうだいと
おかあさんに
おねがいしたの

いいわよといって
おかあさんは
おぶいひもをだして
せおってくれた

秋の日よりも
あたたかい
おおきなせ ....
届かなかった
無数の声を
毛むくじゃらの姫が
歌う

時計が砂になるほどの
はるか昔の
花束
汗が光ったのを察知して
君は一生懸命 左手で扇いでくれる

クエン酸の入ったドリンクを一気に流しこむ
その立ち姿を横目に

また夏が来たネ!と
笑いながらハンカチを渡す 麦わら帽の君
人間が砂になれば
人間は忘れられる

本当の微生物
が織りなす不思議
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
夜はお幸せに加古川少年211/8/1 23:33
怖るべき子供たちシホ.N311/8/1 23:26
平日たもつ111/8/1 22:32
雨のにおい[group]中川達矢9*11/8/1 21:53
調和の予定yuugao2*11/8/1 21:02
傲慢な孤独紡歌111/8/1 19:35
箱のなかのひと恋月 ぴの22+*11/8/1 19:13
イストの指草野春心411/8/1 17:44
ふるね[group]……とある蛙8*11/8/1 17:27
返事の代わりにwako211/8/1 16:47
未成年の主張伊月りさ511/8/1 16:31
扇動者ホロウ・シカ...3*11/8/1 15:54
太陽の粒子たち吉岡ペペロ011/8/1 15:43
猫の睥睨yamada...111/8/1 15:38
ペディキュア森の猫8*11/8/1 15:36
まひるのうたホロウ・シカ...5*11/8/1 15:33
かわうそ[group]非在の虹3*11/8/1 14:52
ひだまり千波 一也2*11/8/1 14:19
いつの間にか塩崎みあき2*11/8/1 13:27
ヤモリitukam...111/8/1 13:24
前を向いて…清風三日月211/8/1 12:57
白い夏吉岡ペペロ311/8/1 12:32
数える草野春心3*11/8/1 10:10
おち葉の舟yo-yo3*11/8/1 8:02
花キリン311/8/1 7:07
独りのロンドこしごえ6*11/8/1 6:35
秋の日のぬくもり殿岡秀秋411/8/1 6:09
夢の果て春日線香211/8/1 3:55
真夏subaru...14*11/8/1 3:48
記憶春日線香011/8/1 3:42

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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