涙をこらえた夜
本当ならあなたの胸に飛び込みたい
暗闇にのみこまれ さっきのメール眺めてる
可愛い子がいたなんて
妬くほどわたしは強くない
一文字が心に鍵をかけていって
弱さが暴れだし ....
稲穂をつつく鳥たちに近づいてゆく
私も仲間に入れてくれるか
「誰だ誰だ」
「何をしに来た」
「人間だ」
「おぞましい人間だ」
「逃げろ逃げろ」
ああそんなに高いところ ....
強い日差しを浴びながら
僕はメキシコシティにひとりぼっちだ
寂しいわけじゃないけれど
今日も一人で町を歩く
通り過ぎる人が皆
まるで僕を嘲笑っているように見えるのは
僕がひねくれ者だからだ ....
怪我をした時は
ヨードチンキをつけて
キャーキャー(≧▽≦)
騒いでたよね…
目が赤くなったら
目薬を点しては
キャーキャー(≧▽≦)
騒いでたよね…
お揃いの靴を買っては
....
刹那感じた不安を
あなたに伝える事が出来なかった
今襲う静寂の中
感じた恐れを抱き合って紛らわす
私が正しいのかなんて
分かりっこないんだ
あなたが間違ってるのかも
分かりっ ....
失いながら朝がくる
おびえながら
いっぽいっぽいっぽ
支えるものなんかない
そんなことを考えるなと
君はいう
同じいっぽをだしながら
今日たいふうがくるから
はやくかえってきて
ふたりでたいふう
見るから
いたいいたい
たいふうみる
ふうふでみる
今日はやくかえってきて
たいふうがこなくても
駅を降りると夕日がとても綺麗だった。東京の端っこにある駅の、橋からみえる夕日だ。
いつか忘れたけど
ある日の、君を思い出した。
君は目を潤ませて
『とても綺麗だね。』って後ろから抱きし ....
雪が苦悩するように、乱れ飛びながら地に落ちてくる。その一角で男と女がとけ合っている。ときおり風が交じり合い、男と女は冷え切った五感を、互いにさすり合い、男は立ち姿を気にしながら、雪に交じり合う女を ....
同じ空の下
君が旅立ってから 心の何処か隅の方に
ぽっかりと穴が 空いてしまった気分になった
その穴を埋めるように 日々は流れ続ける
何事も無かったかのように 過ごしている
もっと気 ....
苦しんで
猫背が嫌で
日焼けが嫌で
我が儘言って
微笑んで
誰か泣いて
苛立って
ずっと独りで
なにかが割れて
破片が刺さって
傍に行って
二人で泣いて
隣 ....
よるの
うろこぐもみて
あるいてると
およいでる
生きたい
と
おもいながら
生きていける
ようになるのは
いつだろう
我慢した涙は何処へゆく
消え去ったりはしていない
膝が疲れるのも きっとそう
涙で心が 重くなっている
泣けば軽くなれるのに
何故か僕は 泣きたくない
負けた気がし ....
国語ができません
正確には
国語のテストの点数の
かせぎ方を知りません
せんせいに媚びても
無駄でした
つまり
自分の考えを書きなさい
それでも
無駄でした
どれだけ書いても
無 ....
あるひるさがり
わたしたちは
ひとのふりをして
おしゃべりしていたはずなのに
あなたはとつぜん
てのひらをあわせて
わたしをおがむのだった
どうかじょうぶつ
してく ....
世界を征服した、孤独な高い塔の上から
広い地上を見下ろすより
たった数人で集う、ひとつの場所を
素朴な{ルビ日向=ひなた}でみたしたい
「私は正しい人である」
と胸を張るより ....
熱暴走を恐れている
いつブチ切れルかオドオドしながら
キーボードを叩いている
送風口に手をかざし排気の熱さに眉をしかめ
キーボードを持ちあげ底板に手を当てて熱さに一喜一憂する
そんな ....
久しぶりに
アルコールのウエットティッシュをだして
ノートパソコン拭いたんだ
昼も夜も
暇さえあれば通話して
メッセージ交換して
キーボードなんかすご ....
明日はうつくしい晴れになるでしょうと
天気予報が告げた直後
午後の街のやさしい死に顔を
にわか雨が柔らかな水柱にとじこめていった
***
実験用の裏庭でカエルが鳴いている ....
工事ランプは今夜も寂しくて
車もまばらな夜の向こうには
灯るような、三日月
いまとなってはどんな言葉も
傷をかばうための
道具でしかないのなら
せめて
こまめに
踏むし ....
そこに
動かないものがあったので
蓋を開き
白い花弁や
視線や
高層ビルなどを
挿してみた
動かないものは
動かない
闇を ....
全てを奪い去った津波/何も見えない真っ暗闇
ズタズタにされた北日本/それでもいい現実を見よう
幸せだった日々が一瞬で消し飛んだ/それまでが幸せ過ぎだった?
テレビで見るとまるで映画/一体これは誰 ....
私にとって秋とは
頑なに厳しい父ではない
寛大な母ではない
余命宣告をされた母方の祖父である
モルヒネに朦朧としながら必死に生を説き続けた母方の祖父なのである
それを今 ....
おとこになりたかった朝
帆は灼熱の陽を浴びて地平をあとにする
浚われる嵐のなか
深い足元の
秘密の入り口を手繰り寄せながら
画の空を目指す
幾千もの夢を乗せて
引き寄せる ....
コップへ注いだ水を飲んだら溺れてしまった
「陸で水を欲するからさ」
俎板の上の鮎が嗤う
だらだら、というよりはすらすらと、皮膚の上を汗が流れていく
視界の隅で蜘蛛が歪む
首筋が ....
ザリガニ採りに
のぼる坂道
夕日寺公園
一番きれいな
夕焼色の真っ赤ちん
採って帰るから
トンボと一緒に待ってて
幼い頃で
待っていて
いつか僕も
と思っていた
....
死ぬって
いなくなるってことなんやね
もうあえない
あえるうちに
あいにいけばよかった
これからあたしは
何度そう思うんかな
なにがあたしをひきとめたのか
風にきく
太陽にきく
こ ....
* そよ風が 頬とカーテン 撫でて行く
夜になると 気温もグッと下がって
汗だくだった身体も
少しダケ 涼を 取り戻すけれど
ピタッと張り付いた シャツは 脱げない
サラっとした ....
透明な玉の中
に圧縮されたそれがバチバチとはじけ爆発して外に飛び出したらどうなるのだろうと思いワクワクしてしょうがない
そんな得体の知れない勢いを持ってる人ってどんなんだろう
思わず解凍 ....
あの人には
あの人だけの言葉があることを知って
それを聞き洩らさぬようにと
心を砕いた時もあったけれど
いつの頃からか
あたしは
それをやめてしまって
やめてしまったら
あたしは
....
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