橘に
誓う
この
想い
橘に
祈る
この
想い
橘に
小人の国
軽快で軽い
繊細で小さい
スプーンも小さい
仲間でひっそりと
生きてゆく
喧嘩もせずに
仲良く過ごす
皆働き者
マリア様に
お祈りをする。
そんな生活もいいかも ....
悲しいワルツ
悲劇の出来事
愛するものを
失う絶望感だ
甘い愛の歌
手に手添え
正しく生き
憎悪持たず
お祭りの日
全てが変る
楽しく嬉し
生きる意味
奈々子さんが亡くなった。交通事故死らしい。
奈々子さんは、人懐っこく暖かい笑顔が印象的な清楚系の美人さんだった。
彼女は兄の友人で、私が最も好意を抱いていた女性であっただけに
彼女の死は ....
海の生き物と話す
ヘモグロビンの傘を差して
今日は関節の痛い日です
海底を転がるまあるい心電図と
ぜんまい仕掛けで動き出す言葉
僕は夏至行きのバスで吸った息を
今、吐き出してる ....
遠くを過ぎていく船
雲の波紋
今日も川岸で一人
友達のいない私は
一人なのだと思った
誰もいない
遠い街で
私は喫茶店でエッチな小説を読んでいた
誰かが 私のことを待ってい ....
あそこを
触れば
ビクッと
反応する
さすがディックの
素晴らしさ
「あそこ」
「なあんだい」
パンツ弾ける
あなたは若い
ペロッと
舐めれば
ムクッと
答える
テクニ ....
頬を殴ったのに
許された
私も母に似て
生きていくのか
殴られた男が
私の肩を抱く
力強く
殴った頬は赤く腫れ
力強く
私の体が腫れる
まだ生まれてもいない腹の中で
小さかっ ....
及ばない隙間を埋めるように
光が注がれる
プラスマイナスゼロ
平等を示して そっと
測る 身の丈は
心をカラにして
....
ひらひらと水にたゆたう金魚
その小さな赤が目に焼き付いて
あの日の浴衣、後ろ姿をリフレインさせる
僕はあの子の白い手を見て
隣にいる誰かを見て
佇んだ
友人とたこ焼き屋に並 ....
あぁ、ここにあったのか私の肩。
誰か抱いてください。
輪郭を感じたいのです。
暑さも寒さも痛みも、すべて感じないのです。
誰かに抱かれると
触られた場所だけ感覚が戻る。
太古から、 ....
白熱電球の下で
彼らは蛾の分類をする
人魂は寂しげに
天井の隅を漂っていた
馬面の犬が
馬なのか犬なのか
誰にもわからない
郊外をギャロップで
駆けていく
{引用=きみがそうしている間に、またたく間に、陽はおちて闇になる
傷んだ毛先だけをきるように
きみのことも切り落としてしまえたらどんなにいいだろうか
睫毛にかかる前髪がもうすこし伸びたら
....
死ににいく気は無いけれど
だんだんこの身は朽ちていく
日毎にガタつく体を持って
私は少し佇んだ
その折偶然あなたに会った
あなたは障害を持っているのに
生きている事を全身で ....
向こう岸に星が落ちた夜
胸の前で手を合わせて祈る僕に
悲しい報せが届く
さそりの赤い星は
あんなに美しく輝いているのに
ついに君の嘘が
真実になることは無かった
この悲しみを ....
目の前の人は
下ばかり向いている
私は
伸びすぎた爪をいじったり
髪を触ったり
挙句のはてに
することがなくなって
ほろっと涙をこぼしたり
していたけど
目の前の人は
下を ....
空から舞い降りたまま
天使は居眠りをしてしまった
公園の片隅のベンチで
遠い街のざわめきを子守唄にききながら
自分が誰の子供なのか夢のなかで
思い出そうとしていた
噴水のある公園は
なつかしい匂 ....
逃げ場をなくした熱気が
重く澱んでいる夜の底で
線香花火に火をつけると
涼やかな光の飛沫が
覚めやらぬ地面にほとばしる
しつこく素肌に絡みつく
湿り気を含んだ風の端に
弾き出され ....
アスパラに絡まる首飾り
ねぇ ねぇ 構って♪ と
笑いながら 近寄る
少女のよう
近所の住宅地も 昔は空き地で
草ボーボーの 遊び場だった
擦り傷に効く 魔法の葉っぱ
....
{引用= 夏祭りは静かなの。太鼓と囃子と人の声とで、耳
には暑い夜がぎゅうぎゅうと詰まっている。唇の動
きが形づくる。視線だけが傷をつける。夏祭りは映
像的ね。あなたの心 ....
降る傷
金の跡
午後の塵
地に空を作れずに
空の径やはじまりや
辿れないものを辿るとき
警告は来て
河口に置かれる
光の原をゆくものの
隣の闇を歩むと ....
ちーちゃんの誕生日の朝
いつものように洗濯機のスイッチを入れる
昼前には電話をしよう
生まれてきたことをお祝いする日だ。
ぽかんと夏空がおおいかぶさり
蝉は式典に関係なく鳴き ....
きょう、一日
ジャンプを読んでいただけだった
雨が降っていたし
だれかに会いたくなかったし
馬鹿みたいだ
本棚の辞書をひけば
こんなにも近い ....
感情の変化があって
崩れた形が穏やかに丸まる
雲の糸が矢のように走り
ときどき狼などが鳴いたりして
奇抜な明るさだ
刃物のように全身が透けて見える
妖艶さは封印され
風が血の臭いを運 ....
朝がやってきて、俺を食った。俺は神を見上げて呟いた。「お前がこうしたのか?」「お前がこれを指令したのか?」と。神はひとつにやっと笑って「そうだ」と大気に呟きかけた。それは雨となって俺に降りかかった。「 ....
着信音
淡いブルーの光
点灯
はい、もしもし。
駅前の大通りで
時差式の交差点で
地下街へと降りる階段で
すれ違う
たくさんの人たちは知らない
私がこ ....
がらんどうの僕の胸に
柔らかにきみがふくらむから
メールではなく
涼しい便箋の手紙を送ろう
ああ、住所をしらない
しらないから
ギクシャクしちゃう
もっと練習しておくんだった
いろ ....
あなたが
あんまりにも
潔く笑うので
わたしの胸に
轍ができた
そうしてそのうち
深い森になった
ピルキュルと
遠く鳥の飛び交うのを聞く
重ねて飼い犬らの間歇的な
へだてて呼び合う吠え声が
窓は笛の穴ともなって
聞かせるつよい南風
〈なにものでもない耳の人間〉
例 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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