ゆれている
ふるえて
にじみ
じわりしずまり
ひょいとまた
ふるえあらわれ
ゆらゆらら
ゆらゆらするの
ひびきのたゆたい
のびやかたましい
どこへどこから
のんびりのびのび
....
夜明けを求めて扉を叩く
刹那の現在
次から次へと
巡る一秒先の見えない軌道
乗せられただけの僕
星が流れる
尾を掴む
その手に自由が宿る
目覚めて夢の余韻が残る
空っぽの掌にため ....
君と私の
淡いあわいに
泡のように
浮かんでは消える
気持ち を
春
小径の菫
曲がり角のスウィートピー
淡いあわいに
浮かんでは消える
泡
....
入江の向こうに
黒い影が浮かんでは消える
波の音を奏でる
音符のように
埋まらないパズルのような曲線を描いて
この場所を離れないものがあることを
僕はくりかえし
思い出していた
なな な はて
て て
は は
ん い い え
な
しぃ て タ
はぁわぁ てぇ いぃー
て て し て ....
カレンダーの途中
発車するわたしの
ポケットがあった
行き先が非表示の時刻表と
あり合わせの足音
打ち水をする初老の駅員は
いつも固く唇を結ぶ
口の中で飼育している金魚が
....
○「朝立の歌」
朝立ちしても
むなしいだけ
相手にしてくれる女(ひと)は
もうだれもいない
朝立ちしても
むなしいだけ
体は興奮しても
心に燃えない
カラブリの朝を続けて幾年ぞ
....
白いおひげの モフ
びくびくと 世界に
だってさ 生まれたてだもの
わしゃわしゃと 撫でたら
モフモフと いじらしい
やわらかな黄金の モフ
わくわくと 景色を
あっ! あっちで花が ....
拳を振り上げ肩を怒らせながら語る詩よ
オマエの声は届いているか?
自分の知り得た情報すべてを伝えたいが為に
人の首根っこ捕まえてガクガク揺さぶる詩よ
オマエのコトバはヒトのココロに浸透している ....
夢を語るおバカさんはいつもみんなに笑われています
もちろんみんな口にして嘲笑うわけではないですけど
心のなかでは指を指しながら白い目で笑いころげています
あぁ、夢は幻でしかないのに
おバカ ....
詩は無ではない
創造の泉がそこにあるかぎり
詩は無ではない
冷たく煌めく水が私の心を満たすかぎり
詩は無ではない
密やかな熱情が精神(こころ)の炎を燃やすかぎり
いまここにある ....
竹輪の穴からのぞく夕焼け
すきとほるとほい空
すくいなきこの身でこそ
視てしまう 観えてしまう
直に来るうつつの
よろごび呼び込み
くうの高みの現の写し
ぐんぐん来れば
暮れて
もう
うすい景色
映 ....
終電まで
バス停のベンチで喋る
時代小説の話をしたような
山の薫りが
背中の方から覆ってきて
いい夜だなぁと思う
あなたの声は心をやわらかくする
けっ ....
殻にひびを入れている
中身を見るまでどちらかわからないときみは言ったけど
そんなの嘘だと思う
扉を閉めたら一人になった
でも 遠くに灯りが見える
見えるからあるに違いないと思う
扉の向 ....
僕の黒が夜を染めていく
君の白が朝を照らしてく
別々の景色 触れた指先
壊れるその瞬間に僕ら交わる
バラバラになる音が響く
君と僕の色が混ざり合う
始まりと終わりが溶ける場所で
新し ....
あなたと私の立ち位置に
汚れのない小川がある
近くでもなく
遠くでもなく
長い付き合いだねと
あなたは言った
私もそう思っているけれど
あなたはいつも私の中にいた
大勢のファン ....
とぼけた光が朝を呼ぶ
雨樋の上を鳥が闊歩する
うんざりするような
薄水色の空が広がって
人を傷つけることのない
丸い風が吹く 強く 強く
別れすらも曖昧に笑って
時間は過ぎていくばか ....
これが私の人生なのか?
元いた場所とはかけ離れた場所での日々
これは本当に私なのか?
駄目なのを、奥底の怒りを、誤魔化すように
笑いながら話すのは
転調
形が欠けても
....
ひどい時代だとぶつぶつ呟きながら飯を
食い続けてもう三十年がたちました。で
も死んでない。おそらくバルブが崩壊し
たあたりから言いつづけているような気
がしています。
まえの投稿にも少し書い ....
○「理解し合う」
価値観がちがうのに
理解し合えるのか
経験がちがうのに
理解し合えるのか
感覚がちがうのに
理解し合えるのか
視点がちがうのに
理解し合えるのか
波長がちがうのに
....
「静寂のむこう」
夜がおわり、朝がおとずれて
静寂のむこう
話しかけてくる神さまたちがいる
あれは小鳥
あれは子猫
あれはのらいぬ
あれは人魚
ためいきとほほえみとで
くうきょな ....
医療費がね
かかるんだよね、これが
どこが悪いの?
頭
って、これがね
何でもない人のね
医療費がね
かかるんだよね、これが
ぶったぎりゃええな?
そうしなさい
....
私とはボクである
ボクとは私ではない
僕が生まれるずっと以前(マエ)に私が生まれた
ボクは私の涙が枯れかかる頃
苦渋の底から産声を上げた
ボクと私とは一心同体
しかしまったく性質の異な ....
哀しみの一滴を君の瞼のうえに垂らそう
瞳の中に映るその苦痛を少しでも和らげるために
神様は君に試練を与えた
それは大きく翼を広げ羽ばたく第一歩
灰色に濁った空を突き抜けて
白の彼方へ ....
君の冷たい口唇にそっとキスをする
もっと君に近付きたい
君の温かくて柔らかな肌が
愛しくて
愛しくて
何度も君の名を呼んだ
こころの中に甘酸っぱい感情が溢れ込んで来て
僕を果てし ....
誕生日に
チューリップの花束をもらった
ぜんぶ違う種類のチューリップ
〝電車だからね、ちょっと恥ずかしかった〟
広い肩幅と一八〇センチ以上ある
その人は
....
しらほねしらぬか
しとしと
しとど ぬれそぼり
問い尋ねる先の
みえないみない
むなしい
だけ だから
隠れたお月様
姿を現しませぬか
陽を求める迄を
しませぬから
....
隠された事柄は
ある日ひょんなことから
氷山の一角として人目に晒される
ぼくは目撃者となった
それを黙殺すれば
棺桶まで持っていくことになるかもしれない
一時の面倒臭さを優先したら
一生 ....
死んだ軍人達の命、ダンシング男児。
しんだぐんじんたちのいのちだんしんぐだんじ
男子も女児も死んだ。
だんしもじょじもしんだ
怪しんでいる、軽いデンジャー。
あやしんでいるか ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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