宇多田ヒカルが歌うよ
悲しい恋の歌
今、確かに
心が動いている
心が柔らかくなってゆく
音が心に響いてゆく
音楽が僕を素直にしてゆく
考えるのは君のこと
....
宇多田ヒカルが歌うよ
悲しい恋の歌
今、確かに
心が動いている
心が柔らかくなってゆく
音が心に響いてゆく
音楽が僕を素直にしてゆく
今いる世界が揺らぎ始めて ....
息を止めろ
そしてそのまま動くな
息を止めろ
そしてそのまま動くな
息を止めろそしてそのまま動くな
息を止めろ
息を止めろ
息を息を
止めろ止めろ止めろ
お前 ....
いつも つかれてるから
私は いつも
きっと 思うことは 無い
眠ることはあっても
帰るだけ
私の 場所もなく
私は消されていたいと思った
時の 流れの 中で
でも ....
唇と犬歯が押しとどめた嘘が
行き場をなくして
背を裂き翼を作った
ふれれば破れてしまいそうな
薄い薄い膜のような翼
羽ばたいて辿りつけるのは
明るくない場所だけだったから
月より
....
光り箱よ
お前はどこまで明るく壁を照らし出していくのか
ブンブンとうなる様はさながら巨大なアシナガバチの腹だ
光って、うなって
愛しいお前
のっぺらぼう
なのです
あるひ
かがみをみてみたら
のっぺらぼう
だったのです
どおりで、そとにでても、だれにもあいてにされないわけだ。と。
ファウンデーションで陰影を ....
風がカーテンを揺らす
私は誰かの洗濯物をたたんでいる
ふと眼を向ければ
貴方の優しい眼差しがある
私は微笑みを返す
時の音は静かで
街の音は風になり
また吹き抜けては
あなたの視線 ....
君は優しい家庭に 育ったんだな
パステルカラーの思い出を いとおしげに語る その口元
少し気の早い 白のコートの襟の上で結ばれた サクランボのような微笑み
夕暮れの向こうから忍び寄ってきた寒さに ....
「上を向いて歩く−はてどこかで聴いたような」
風は丘を越えて吹いている
丘を覆い尽くす向日葵は
風に吹かれていくらか首を傾げ
黄色い丸顔を撫ぜる風
道の下は荒れ地
昔昔その昔
....
その時の川に
入れなくなってしまうのは
水が絶えず
流れてしまうから
川は変わらないじぶんを保てず
姿を変えては
石を洗っている
けれど
小便がついた手を
洗うために
ただの水 ....
朝の風は向かい風
少し冷たい風
襟元きゅっとしめて
歩かないと飛んで行きそう
(飛びたいけど)
帰りの風は
追い風 背中を押す
薄い太陽の光さえ
満たされる心の中
(顔をあげてる ....
夜の図書館
しじまに俯く図書館の内省では
神田川の源流もナイルであります
不心得者の高校生が夕方
不品行に忍び笑いを殺していた
地下の障害者用トイレも森閑と
そばかすだらけの司書の死 ....
もっと心を開いて
もっと心を砕いて
うんてい一回終わったら
二度目は腹具合
あの青空が確かだから
僕のいる校庭は青色の守護色に
ひばりが空を飛んでいった
ああ、いい天 ....
パンツはすぐに脱がさない
いきなりだと夢中になれなくて
穿いたままでも少しだけ
私それを楽しみたくて
秋の夜長に白いパンツ
透けて映るアンダーヘア
誰も知らない
私だけの趣味
あな ....
春になるとお母さんは
いっぱいえんどう豆を買ってくる
それを いつもふたりで
キッチンのテーブルで殻をむいた
学校のは話をしながら
近所の噂話を聴きながら
零れ落ちた えんどう豆を拾っては ....
皆が繋ぎ目だと言うから
もうあれは、繋ぎ目にしか見えません。
(裏方の方から)
意味の息が長すぎれば
舞台が切れる前に
大抵、役者の息が先に切れてしまうのです。
使い古しの台本も
....
けさ、風は
すこしだけ冷たい
すこしだけ
生きているのが痛い
けさ、僕は
すこしだけ嬉しい
すこしだけ
きみのことを思い出せたから
....
私、光なんですって。
文字が書かれたチノパンに、光がそそぎ
海の向こう側の浮島が、深く染まる
写真。
私、少し泣いてしまったのです。
悲しみの遺伝子
控えめな微笑み
フレームの外がわ ....
口がムズムズする
黙っていられない
うるさく思うかもしれないけれど
これが僕の性分なんだ
君にも責任はある
だって そんな素敵な言葉を 紡いでおいて
黙っていろという 法はないだろう
愛 ....
坂を登ると、片足が痛かった。左足のくるぶし辺りだった。立ち止まっている間ではなく、踏みこむときにそれはあった。波のさざめきのようにそれは騒がしかったので、ストレッチでなくそうとしていたら、電車が過ぎた ....
空の化石を
定規で測る
本棚に
古い指紋
人がいた
人はいた
肩幅の広さに
干されたままの
下着類
飲み物のない
簡単な食事を
フォークで
唇に運ぶ
言葉への失 ....
先日は 布団干しに 挑んだ
梅雨時期は 危険だ
知って 居ながら
果敢な挑戦が 屈折の澱みを
引き起こす
出掛けに 雨粒
思い切り 焦った僕は
君と リュックを 置き去 ....
まだ模倣に過ぎない創作や生活や感受は
自らを海や空や嵐にするための呼び水だ
感情の交差点に信号が点る
読み解くのが苦手だと諦めるヤツが渋滞を生む
苦手意識か我儘か
他人に回答権利を与えるくらいなら
少しくらい痛い目を見る方を選ぶ
閑散とした枯野の真ん中にある無機質な刑務所の中で、
男は日々怨みの情念を燃やしながらトレーニングに励んでいる。
男が生きている理由はたったひとつ。
自分を裏切った男、自分から全てを奪ったあの男へ ....
優しいひとがいた
いつも笑ってくれた
唇かみしめた日も
肩をたたいてくれた
優しいひとがいた
馬鹿のつくほど素直な
人の心なんて知らねえと
言いながらも泣いていた
....
貴女に教育された愛し方で
他の誰かを愛す
空っぽな私の本意など
貴女に教育された愛の前では
意味を為さないのだと思い知るばかりだ
いろいろな
乳房を
見てきました
電車の轟きと、乳房
陽炎の記憶と、乳房
世界の呻きと、乳房
愛は乳房に、向けられます
それは、愛が、温もりだからです
乳房、泣きついても善いで ....
部落の女を
三枚の小銭で買ひ
口づけをして
やりました
口角から漏れる
黒ひ血液
彼女は其れを
涙、と云ひました
涙を貪るために
貴様を買ふ、 ....
2880 2881 2882 2883 2884 2885 2886 2887 2888 2889 2890 2891 2892 2893 2894 2895 2896 2897 2898 2899 2900 2901 2902 2903 2904 2905 2906 2907 2908 2909 2910 2911 2912 2913 2914 2915 2916 2917 2918 2919 2920
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