濡れる針葉樹林
 ひいて、ひいて、
  灰色の空にサラ砂を流して
 よせて、よせて、
濡れた針葉樹林
 すべる、すべる、
  
  シュラリモン・キン
 シュラリモン・キン
キン・リ ....
押入れに入れられて
もうずいぶん長くなる
ときどき遊びに来るねずみに
爪をかじらせてやったり
みかんを潰したりしているうちに
骨の浮いた老婆になってしまった
これではいけないと思う
これ ....
そこに何があるのか
もう分かっています
見ないほうが幸せだってことも

それでも蓋を開けてしまうのは
貴方のどんな醜い姿も
この目に焼き付けておきたいからで
やはり 恋でしょうか
それ ....
資長道灌
苦戦覚悟の
江古田の地
豊島一族との争いで
扇谷の上杉の
暗愚殿を支えながら
手薄な手勢で奮戦し
地の利時無く敗色濃厚
兵と逸(はぐ)れた資長が
巡り会えた黒猫一匹
尻尾 ....
もしかしたら自分はなにか
おっきな病気なんじゃないかって

決まる前から先のこと考えて、

あれしないとこれしないと。




今回ばっかりはきっと
テレビでゆう私に限っ ....
パンツの上から
下半身の匂いを嗅いで
一日の終わりを
ゆっくりと感じるのでした
仁王立ちの尻に押し付けられ
わざと熱くなるように
息をかけてやります
まるでケロロ軍曹のような尻は
 ....
  僕の中に小さな女の子がいる
  無垢な目に鋭さを湛え
  頭には白い花のかんむり
  僕の中に女の子がいる
  僕は彼女に恋をしている
  それは君じゃない



  君 ....
人と人が出会うように
男と女が出会うように
心と心が
出会い
お互いに触れて
重なり
子供が生まれた
彼らはその子を心と名づけた

生まれたとき心は水のようで
差し込む光は透過しな ....
  .
ここはもう揺れはしない
神々の住む丘に囲まれて
赤煉瓦と疏水の流れる大地
東からの旅人を穏やかに迎える
  .
あなたのぬくもりに充たされ
た部屋ふいに目覚めるわたし
スクリー ....
林から叫び声が聞こえる
木を割いたような声である
お客は驚いて
あれは何だ
何が叫んでいるんだ
と尋ねてくる
いいえ
鶏を潰して
いるだけです
控えめに答えると
お客は安心した様子 ....
いつも自分を赦せなくて
だからせめて貴方に赦してほしくて

唯、赦されたくて
オーブンレンジが
動くときに聞こえる音に似たうねり
楕円的な渦巻きの軌道
高いところから落ちて破損した
もう聴くことのないCDとそのケースみたいな一日


テレビの ....
いいことをした人を教えてくださいと
先生はいいました
ほめるためにそれはありました

悪いことをしてはいけない
それは知ってても
自動的になる悪にはだれも抗えない

君が待ってるその場 ....
今なら変われる気がするんだ
空が青だったから
今なら変われる気がするんだ
空が青だったから
ただそれだけなんだけど

ちらっとだけ見た
ほんの一瞬優しく見えた
気のせいかな
涙なんて ....
水の
こぼれ落ちる音が、すき

みずしらず、な
はずもないのに

わたしはまったく
かなしいさかな



水が
なくのを
聞いたことがない

そのくせ
わたし ....
北に面した 小窓で
     サーカスをみせてくれた 1翅の紋白蝶
南に開いた 大窓で
     スクランブルを見せてくれた 一羽の野鳥
どちらも 一瞬だった 
          「生」の ....
あの温度のなかで

溶け合いたい

すなおな声出したい

それを聞き合いたい

溶け合いたい

あの温度のなかで


指が触れると濡れている

質問に頷かせて愛おしむ
 ....
萎んでいくゴムみたいに
消えてしまって
僕は煙草を
持て余してる

いや後輩にね
刺青させて下さい
言われてね
刺青だったら良いよ
って言ったんだ

価値など無いし
価格も無い ....
誘導された庭園で、不意の深呼吸。
どういうわけか
頂いた気分になれずにいた。

吐き出そうとすればするほど
それだけ加算されていってしまう。

吸い込み口としての宿命を捨てるための知恵が ....
慈愛に満ちた器の中で
小さな生命が動いている
朝陽浴びる日を
抱いてくれる愛の手を 求め
器の中で静かに開かれる日を待っている

慈愛に満ちた器の中で
小さな生命は逃げ回っていた
己を ....
サマーウェイスティング
また 夏がめぐる

夏休みは
夏のお休み
ただ それだけ

街灯に蛾がへばりついて火をふいて
落下した
螢みたいに

蛾は脂を燃やして落ちていきながら
 ....
 
それでも星は羽ばたいて
ぼくを夜のそらへ 浮かび上がらせる
雲間からのぞく 朝のつぼみ
いずれは押し寄せる光のざんがいから
隠れているのに
 
戦うために、
青年は武器を持つ、
背中には、
十字架を負う、
張りつけられてはじめて、
罪となる誰かの、
背中に乗せられた、
たった一つの都市すら
発する言葉を
失ってしまった
 ....
はやく死んで欲しいと思うのは

長生きして欲しいと思うのとおんなじです

長生きして欲しいと思うのは

はやく死んで欲しいと思うのとおんなじです


どうせ価値ある一瞬です

コ ....
掬い上げられた水は
もう指の間から逃げ出すことを
考えている

地球の重力から逃れて
日に日に遠ざかっていくお月様は
とうとうその背中さえ見せず

呆れ顔のスフィンクスは
もう人間た ....
何時もと違う電車の中
開かない扉にもたれ空想の中

明日の事 もう どうでもよくなって

何時もと違う電車の中
知らない景色にもたれ空想の中

昨日の事 もう どうしようもなくなって
 ....
隔離棟の冷たさと
大家族の真夜中と
テロリストの孤独と

若者の不満と
飛び立つ白鷺と
絵画の儚さと

西日の美しさと
私の影と
時計の針と

揺れる心と草舟とカーテン ....
今日の気分に合った曲を

散らかった車内に満たすんだ

携帯の着信が聞こえないほど音量を上げて

廃れた街を走り抜けて

思い出の無い道を進む

「未来は変わってゆく」

スピ ....
どんな悲惨も
無よりはましかなと思って
野良猫たちの生を
肯定してきたのだけれど

汚いったって
臭いったって
生きてるってのは
そんなもんでしょうって

でもソマリアの餓えた ....
優しい君はきっと言う
「貶める事なんてないよ」

僕は知ってる
そんな君に甘えてる

有るんだよ
そうする理由も
そうする意味も

繋ぎ止めていたい
惨めなやり方でも

優し ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
雨乞い[group]伊月りさ4*11/8/29 17:08
帰れない春日線香911/8/29 15:46
きりはらいを...611/8/29 14:49
猫地蔵縁起[group]……とある蛙8*11/8/29 12:54
もしもしもサワメ111/8/29 10:59
毛の生えた尻長押 新1*11/8/29 10:44
箱庭の愛草野春心611/8/29 8:08
rabbit...511/8/29 3:11
もう揺れはしないから☆Giton3*11/8/29 3:02
叫び声春日線香411/8/29 2:49
forgiveness.れもん211/8/29 1:42
そしてあらゆるものが過ぎ去ったあとをホロウ・シカ...3*11/8/28 23:20
いいことをしよう朧月011/8/28 23:12
君は死んだ宇宙姫411/8/28 22:37
かなしいさかな千波 一也6*11/8/28 22:24
ペナルティー信天翁111/8/28 21:48
あの温度のなかで吉岡ペペロ311/8/28 21:40
割別ねなぎ111/8/28 21:33
ニューエイジyuugao3*11/8/28 21:33
慈愛の器洞野いちる411/8/28 21:18
夏至麦穂の海4*11/8/28 20:40
ひかりのかげ四帰311/8/28 20:38
武器を手にする長押 新0*11/8/28 18:40
価値ある一瞬吉岡ペペロ111/8/28 17:53
ある朝マチムラ3*11/8/28 17:23
逃走未遂徘徊メガネ211/8/28 16:29
0からSeia211/8/28 16:14
迷走徘徊メガネ011/8/28 16:09
無と奇跡シャドウ ウ...3*11/8/28 15:28
支配欲徘徊メガネ111/8/28 12:56

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