日暮れ後だから 考えられることが 沢山有る
例えば 酒を 酌み交わしながら
今日 アンケート用紙を 記入した
問診表と 必ずセットで 渡されて
否応無しに ダダ漏れになる プライバシーに
....
庭で武将が跳ねまわっている
敵が来るから加勢しろという
大慌てで縁から出て
どうすればいいのかと聞くと
とりあえず今日のところはこれで
火を消すのだ、とお玉を渡される
見れば裏の家が燃えて ....
田園は、黄金色
黄金色のさざ波のそよ風
さやかな実りがゆれている
さて。
夢じゃないか、とかかしは黙る
そんなことはない、と自動信号は点滅する
あぁ。(しびれを切らす ....
しずかな朝のようなひとから
手紙をもらうと
こころが朝つゆで
いっぱいになって
また
太陽の方を向いて
実をつけようと
たくさん思う
ひとの手先をよく見て
おぼえたい
ひとのし ....
明日は雨が降るかも知れないと傘を用意する。
きみが傘を忘れてはいけないと二つ用意する。
それから退屈させないようにと、ついでに釣竿をトランクに入れた 。
(明日は見事に晴れだろう ....
まちをあるいてた
青信号の鳴き声を
きいてるだけだった
つめあとは ない
釣りをもらった
なけなかった
つま先がぐるぐる
つめあとはない
なけなかったんだ
まぶた ....
失敗したとおもうと
腕から背にかけてジーンとしびれて
熱くなったり
かゆくなったりする
気持ちが暗くなり
からだに何かの物資がにじみでる気がする
それがアレルゲンのように蓄積して
許 ....
帽子の中で支離滅裂が泳ぐ
今日は誰を裏切るんだろうか
それをいつ気づくんだ
言葉はいくらでも湧いて出る
眼鏡の大部分はシースルー
気軽な発見でルールは厳密に
声は輪郭だけで来る
....
もうずいぶんあの頃から日が経って
今みたいな自分本来の姿で生活するのにも
慣れてきたというのに
このまま放っておいてくれれば
いつか自業自得でひどく終わらせれると
....
「一人でディズニーランドのフィナーレに上がる花火を見た。
水族館の多面体ガラスドームに、ダイアと花の観覧車が映る時
すごくきれいだと思ったけど、同時に私が人生に欲しいものって
何だろうって ....
横たわるゆめの続き
ざわめく空は重い種を地上へ 降り落としていく
それは
一閃のいかずちのように
雨を伝って 土を踏む
うららかな川の流れがとまる
おだやかな海のまんなかは ....
私は思った
詩を書くのは何故だろう
失われた言葉ばかりだった
この 早すぎる時の流れの中で
それはリアルなものだろうか
それとも虚構であるものとは何だろう
あまりにも 自分自身 ....
わたしの憧れは
ずっと あなたでありました
ずっとずっとあなたであります
いまでも
なぜだか
あなたは
わたしの
憧れであります
アサガオが
ヒマワリが
ふたつ寄り添って
わ ....
喧騒から逃れて
唯 静謐な箱庭の中で
君は自由を求めて翔ぶのだろう
あらゆる時の定め
亡者の懇親
日々餓死餓死と
尿状に
伝えうる
神
あり
神束の山
日々紙
威嚇しようにも発疹
洗われ 降る 現れ
霰(あられ)のように欲情
浴心
信じら ....
哀しかった夏
八月もさいごの日
ぼくのこれからを示すように
ひとりぼっちだ
車のなかで夜
なん時間も過ごすようになって
もうどのくらいたつだろう
....
青い葉っぱが 嘆きを含み 涙を落とした
赤い葉っぱは 花と一緒に 慰めて
白い葉っぱが 初心に還れと 背を押した
滴たちが 黄色に 輝いた後
紫の夕日が落ちる
黒い世界に 支配される そ ....
孤独のナイフを
ふところに隠し
獲物を狙っている
血に飢えた男
信頼関係がない
誰も信じられない
怖くて仕方ない
安心できない。
敵を見つけるのが好きで
味方には目を向けない ....
生きることが怖くなって
現実から逃げたら
暖かい太陽の下についた
ふっと思い出した
「おはよう」と声を掛けてくれる
私は「おはよう」と控えめに答える
天使は ....
さびれた町だけど、さ
コンビニ袋なんかを
シャリシャリいわせて
きみと歩いて、さ
きょうのことを
懐かしく思う日が
来るんだろうな、
って
真夏のくせに
....
それはきっと些細な事で
幾重にも続く過程の先に
変わらない未来だけがまざまざと在り続けるだけ
変化が在ったと云う妄想だけの私は耐えきれずに崩れる
それはきっと些細な事で
幾重 ....
テレビで野球中継を見ていると
ボールを渡される
九回裏ツーアウト・スリーボール・ツーストライク
最後の一球を投げるのがぼくの役目らしい
キャッチャーの構えたところに渾身の直球を投げ ....
いつも何もない
夕暮れを私は見ていた
私の心のどこかで
いつも この世の中は 空っぽだった
季節が過ぎた
長い この夜の中
ベッドの上で
私は 眠りに 落ちていく
そして ....
スタートラインにさえ立てない
そんな人生真っ只中
資格の一つもない 学歴もない
そんな人間でさあ 僕は
それでも僕は歌いたいことがあるんだ!
人は笑って聴くまいと耳をふさ ....
かゆい
ボタンがある
誰が押すんだと昨日まで思っていたのだが
すこしだけでも忘れさせてくれるのなら
かゆくてもいいかと思う
今は そう思う
それなら
その横のボタンのほう ....
君はポロシャツを着ている
襟のところから三つボタンがあって
君は一番下しか留めていない
君はだぼっとしたジーンズを履いていて
その膨らみの中にまだ春を隠していた
もうすぐ夏も逃げ込んでく ....
記憶だけが眠る小高い丘
透明な壁の稜線をちぎれ雲は通りすぎて
M字と書けなかった夏
(突然)きみは荒れ地に姿をくらました
夕立は今も土底を洗い流して気ままに
と、とひと月と打ち消された ....
君は僕の流星群
流れて墜ちて
焼き尽くす
ギターを弾いている場合じゃないぜ
君は双子座流星群
こぼれる笑顔で
男を駄目にする
ダサいバイクもけっこう
汗臭いメットで
真夜 ....
好きなひとに
ぶしつけな手紙を
送りつけた
喜劇のような悲劇的予感
一線を踏み超えた僕に
僕の女神は微笑んでくれるだろうか
このことで
あのひととの関係が
気まずくなっても
後悔はし ....
一ヶ月と一週間が並べられていて
レジの横には揚げたての一昨日
握りしめた過去を払って
少しばかりの現在を手に入れた
耳から聞こえる一寸を繰り返して
片手じゃ足りない隙間を集めて
....
2870 2871 2872 2873 2874 2875 2876 2877 2878 2879 2880 2881 2882 2883 2884 2885 2886 2887 2888 2889 2890 2891 2892 2893 2894 2895 2896 2897 2898 2899 2900 2901 2902 2903 2904 2905 2906 2907 2908 2909 2910
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