さらさら白い砂の上
きらきら白い砂の上
さらさら白い砂よりも
よりいっそうなお白く
まばたきもせずうずくまる
がらんどうの骨や骨
空も地平の果てもない
....
あれ以来
すっかりしなびた果実に
水をやりつづけて
きみの指は
完ぺきにふやけてしまった
(夜よ
やさしさは
こんなにも目に見えるのに)
きみは
まだ自分が
強い人間な ....
たどり着くわけでもなく
元通りになるわけでもなく
何かを羨むわけでも
悲しむわけでもなく
どこを探してみたところで
これ以上があるはずもない
....
両の手首に 縄飾り
貴方が結わいた猿轡
今宵限りのデスタンス
眼を閉じ 気配で悶えませう
ハナビラヒラヒラ
ヒダトレフリルン
甘美な温度 ....
孤独を意識して
寝られなくなって
だんだん眠くなっていく その夜に
いつの日か明け方が
来る日が あるのだろうか
大体そっぽ向いて
つれなくして笑っている
そんなあなたに日が差すこと ....
各駅列車に乗って
普段は降りないとなりのとなりの街の駅へ降りる
にかよった駅前、どこにでもあるマンションと一戸建て
おなじみのコンビニ、犬の散歩やら主婦の買い物姿やら
皆この街に住んでいる ....
悲しくもないのに
悲しい風が吹いている
透明でもないのに
透明な風が吹いている
色などもうないのに
空しいものなどもうないのに
悲しくもないのに
悲しい風が吹 ....
轟音と共に運ばれていく先は
東京
それとも母のいない世界
窓の外の闇
深さが分からなくて
何処に居るのか分からない
目を瞑る
轟音
途切れる意識
覚めてまた
轟音/深さ ....
家の裏に立つ一本の樹は
その背に
深い森を持つ
家の裏に立つ一本の樹は
その後ろに
もう一本の樹と
もう一本の樹を持つ
家の後ろに立つ一本の樹は
その背中に
もう一本の樹と
も ....
愛されるより愛したいと思っていたのは
愛してくれる人がいたから
飢えた狼の側には 怖がって誰も近付かない
お日さまの周りには 人が集まるみたい
僕は影だ ずっと前から 君の影だ
嫉妬と ....
とめどなく…
溢れる涙…
どうすれば良い?
流れる涙は…
放っておくの?
無理矢理笑う?
拭いても…
拭いても…
頬をつたう涙は…
やがて服を濡らし…
枕を濡らす…
....
そんなに硬ければ喉に詰まらせて逝ってしまえばよかったのに
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Y染色体はお前の硬さに勝った
ネットでできた詩友さんは いつも消えていくので
あまり深追いはしない いつも
忙しくなったんだな 飽きたんだな
ひとときのやりとりが 良い思い出になるように
なんて 気を使っているわけでもない ....
三橋に降り積もる数字の粉。
揺るぎない25分は
実り在る者にとっての要。
ふと
街角のどこかで
売り物が非売品へと変わる音がする。
整形された鉱物の響きは
大多数の河岸に置いてき ....
ある日私は死にまして
ふと気付いたら
地面で寝てまして
そうかここは天国かと
回りを見渡すと
そこにはただの日常があって
平日お昼の町並みがあって
寝ていた私を誰も見ていない ....
夜、すべての列車が
運行を終えたころ
駅にしんしんと
ネジが降り始める
駅舎の出入口や
線路に積もったネジを
当直の駅員がネジかきをする
やがてネジは止み
夜明けにはすべて溶けて
....
大きな森の中に
小さな街があって
その小さな街には
水が、綺麗に
透き通っている
頗る、清らかな川が
流れている…。
そんな街で
この僕も
たくさんの
....
チンポ立ちぬ
気分は春
40を超えても
私は孤独な鉄人
情けないところ
見せたくなくて
北京、バンコク、ホーチミン
路地裏の薬屋に行って
有り金残らず
つぎ込むつもりです
「ア ....
ねむりのなか
くすりのなか
あなたにあいたいな
ふたつともにくんでる
ねむりのなか
くすりのなか
わたしになれるかな
ふたりともくるしんで
しずかにうかぶだけ
右手が取りこぼしたものは
左手が全部拾ってくれた
左手から離れて行ったものは
どこまで落ちていったのか
今はもう見えない
別れを告げることも無く
こちらを省みることも無く
去って行っ ....
夕方すぎのロマンティク
真空の一歩手前
わたしの首を絞める君の手のぬくもり
脳が酸素を欲して叫んでいる
それは苦痛ではない
意識がはがれそうになって
君の温度がしのび込む
夕闇の ....
終わることが救いなのか
終わらないことが救いなのか
誰にもそれはわからない
仕事から帰ってきて
疲れた身体を横たえていると
秋の夕べの静けさに
ほっと気分が晴れる
このまま終わってほ ....
海鳴りを背に
せめて
我が腕だけでも
遠ざけようとするように
防風林の枝はみな
左右の均衡を著しく
乱されて
ことしも
冬を受け流すため
寡黙に
されど着実に
葉 ....
私が作った料理を
食べる人がいる
私が洗濯をした物を
着る人が居る
私の手で作り出した何かが
誰かの役に立つ事もあるんだなと
次々に口へ運ばれる料理を見ながら
ふと そう思っ ....
貴様らの創造が決着しない
馬鹿げた可能性の空間では不可能だ
君たちが求めている貴殿の幽閉は
伝家の放蕩の 朝ましい略奪の中にある
貴殿の 相したいは 大意の仲で 不可能だ
明日はまだ 火の水 ....
動機のないことが肝心でした
ことばを失わなければ意味がない
そんなふうに思っていました、つよく
それで、いまも
いまも手をのばしている
両手で頬を、挟み、包み、掬いとりたいと、考えていま ....
僕の知らないバショで 変わってく世界
それは 何も不思議なことじゃないし
悪いことでもないの
ただ よそみしてた自分に
腹が立つだけ
おもい 思われ 恋 焦がれ
急降下する 光 ....
たくさんころがるむくろの上で
かみなり纏った神さまが
されこうべをや手にかがみ
やすでをつかまえ眼窩におとす
きれいなつめの指先で
つまんで百足をポトリ ....
こだまを打つ
ぼくが会いにゆく ああ なんて 脆弱な
わだかまりを 寒さ
、完膚なきまでに晒して
ぶら下がり、歩きながら
手繰り寄せはしない
響きあうその理由
「ちは ....
からすは東の向こうまで
月のねぐらに帰ります
朝が来るのをそこで待ち
一番鶏に起こされる
あるときからすはうっかりと
月の運行 忘れてて
起きたら西ま ....
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