今朝、弱い人間を殺し
私は生まれ変わった
過去から続く同一性が嫌でならないからだ
頭で考える過去現在未来ではなく
魂の呼び声 本当に「今」というポイントに集中する
なぜなら、頭で考える過去現 ....
声が衰えただって?
ここが頂点で、
ここが始まりの都市だ!
そして何が良いかという基準を乗り越えるソウル
再び叫び 明るい叫び
切ない歌声で 思い出に浸れるなんて俺は信じない ....
グミ
どうぞ、と差し出された袋のなかには
色とりどりのグミ
お祭りみたいにひしめき合ってる
青いのをひとつ
取り出して
口に入れる前に電球にかざす
ママが言った
海の色を ....
庁舎の旧館は通風が悪い
配席の奥まっている課長のデスクまで
冷気は届かないから
窓を 通常開けておきます
出張先からまだ還らない課長に
明日午後の会議の資料を机上へ置きに来た ....
酔っ払ってるような言葉だったから気にも止めなかった。電車は数分おきに発車してて、それぞれの路線にそれぞれの終点が用意されていることを知った。曇りがちで、夏のじんわりとした気配が少しずつ街に染み出してい ....
雨がふっている
雨がふると
星が丸いな と思う
水は火になれ
力にもなれ
私もまた
雨がふっている
雨がふると
心が濡れた と思う
水にお ....
河の流れ、刻々
変わることなく大海に注ぎ
時の流れ、刻々
途絶えることなく生を死に還し
黄昏の街に佇み
天涯孤独のこの身、
静か観て沈潜し
深々と眠る己の霊性、
街に照り返す新緑の ....
女々しいな、むっとした香りを嗅ぐ抑揚のない背後からの視線、いつになく。わっとおもわず声もあげない空模様、病かな、歴史かな、空席に鬱憤が溜まっている。手がこんでいる、ひたむきに、汚らしい口を覆う、だまっ ....
朝のスープの
セロリの香り
悲しかった様な気がする昨夜の夢を
おぼえていない 朝の靄
一匙ごと かるくスプーンを動かしていると
一口ごと すくいとられて胸の中へ流れこむ
....
○「自己中心」
世界は自分を中心に回っているわけじやないから
自分の思い通りにはなかなかいかない
雨の日にはこんなあたりまえのことすら
忘れがちになる
○「希望」
人間は希望を求めて生 ....
この数千年或いは数万年の今は
「遺伝子文化」と「新しく生まれた「文字文化」」が
ともに有る共存している混じり合っている短い時代で
私たちはその時代のなかで生きて死んでいく
....
宿命か大蛇に勝つのは夢のなか
どんなに足掻いても
逃げることもできず
雑多な大都会の
ありふれた駅前に
颯爽と現れた私人は
何もせず
人知れず
今日も虚のなか
生きていて ....
雨あがり
月がでる
とはかぎらない
虫がなく
ともかぎらない
+++
雨あがり
とはいえ
夜だし
仕事はしない
機嫌よく
雨上がり
暗闇に
空気が透明
水の匂い
耳をすます
+++
田舎道
水たまり
機嫌よく
出来ることは
何もなく
草原で風に吹かれて
座っている
誰かが来るのを待っている
偶然通りかかるには
あまりにも広い
知らなかった
こんなにも膝を抱えるなんて
自分自身で歩いて来た
わかっているけど
一 ....
さっきまでエアコン
入れてたのに
夜風 また
涼しく
網戸にし
数多病んだ肉体精神
はぁと深々ため息つき
耐えながら
相変わらず
夜闇の静かさ響き
安らぎ感受す ....
月の光 白銀
垂直に落ち伸び
形態と色彩、
この上なく曖昧に
なりながら
境界 保たれ
在るもの、
輪郭浮き立ち
深みの畔にて
自在に移動し
飛び立つ様に
在る者と在る者、
....
春を抱いた人たちが 次々と壊れていく
濡れたり 乾いたり さまざまに傷んでいる
摘んだせいだよ、摘んだせいだよ
って 言っている
人々は
私を抱いては
くれなかったのだ
錆びた針金と緑青の浮いた貨幣とを交配した、はらばいの。まだわかい蕾と水仙の足がな
い。解けやしない知恵の輪の/いっそ/解毒作用を知りませんよ。触れずしてまやかしだ
と 悪戯だと、眩しくて言いようの ....
凝集の一点、
新緑の照り返し
忍び寄る青い闇に
天真爛漫を失わず、
光を眼差し深みに沈む
月がきれいな夜
ゴンドラに乗って
ドラッグストアに
買い物に出かける
カビ取り剤が
20パーセント引きのクーポンで買える
「カビ取り剤を買いに来ました」
「カビ取り剤をください」
....
ことばが増えていた
ことばを手に入れた
たまに 点検するじゃないですか
ことばを隠す
個人的な理由や理解が濁ってく中で
だって あんなに仲良かった語句が突然禁句
そんな そんな横やりや ....
ホームセンターで
小さな紙袋に入った花の種を買い
土を入れたふかふかのプランターにまいた
ねずみ色の日々の傍らに
きれいな花を咲かせたかったのかもしれない
庭のひなたに置いたプランターに ....
新しい童話ができました
美しくて優しいお話でした
子供たちは喜んで読みました
けれど一番夢中になったのは
大人たちです
雨上がりには虹が出ると
いつまでも信じ続けました
どこから ....
六月はもう
むし暑く
医療用コルセットを巻くと
腹部が汗でむれる
窓の外を見ても
空はどんよりと深い水の色
濃すぎる緑に
むせ返りながら
ものうく
大気は ....
うさぎさんとカメさんが
かけくらべ
うさぎさんはあっというまに見えなくなりました
カメさんがノコノコ歩いていくと
途中でうさぎさんがおひるねしていました
しめしめ‥‥
カメさん ....
まどい
まぐわい
まどろむ
チンとくりゃ
ポンと鳴く
その名も
チンポコの唄
悲しいときには
剥いてごらん
苦しいときでも
剥いてごらん
剥けない人でも
剥いてごらん
幸せきっとやって来るから
....
自分が 今
何を 話しているのか分らない
どんな顔をして
すこしづつ
すこしづつ積みあげてきたものを
何故つき崩す必要があるのか
私は怒っていた
泡がぶくぶくと脹 ....
欠けた器の思い出
揺れるしっぽの影
欄干がつかむ 空を見れば
交すことばだけ難しく
雲も 風も
どれもめずらしく
川面めがけて 飛び立てた
君と回転した
夏はいく ....
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