きょうざいしつで
ねむっていた
たしかかくれんぼの
とちゅうだったとおもう
こどものおにが
わたしをみつけた
わたしがおにになった
チャイムがなるまで
だれ ....
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(扉絵:雨傘をさしてニッコリ笑うボクのアップ)
(絵?:雨傘をさして飛び出して行くボク。地面には大きな水溜り。)
雨降り
お迎え ....
泥のなかに いたね
いつも そこしか
なかったね
汚れることなど なかったね
すべてを 受けて
おのおのだった ね
なんにも 簡単じゃなかったね
だけどなんにも ....
こどもたちの柔かい足のうら
パンのくず
魚、いるかな?
丸い5つの指を持つ足のうら
太古の感動を砂に記し
波の中の気泡に笑う
こどもたちの小さな足のうら
血管の美しくすきとおるそ ....
φの唄を
歌います
謳うわけでは
ありません
それは無償で
あるからです
一つ
羊飼いが
ビジネスに参戦するようです
世知辛いという言葉の意味を
誰からも教えられず
....
ザアー ザアーッと
出しっぱなしのシャワーの音
激しい雨が 大地を撃ち付ける
街も木も人々も
礫のような雨の洗礼を受けている
この雨がどこまで続くのか分からないが
雨の空間に閉じ込めら ....
花束が枯れてしまって
あたしは沈黙を選びたかった
何もかも
崩れゆく季節が来て
きっと
だめなんだな と
あたしがあたしであるが故
うまくゆかないことが多 ....
鬼ごっこをしているうちに
本物の鬼になっていました
友達は逃げ回っている間に
立派な大人になり
一人また一人と
遊びから抜けていきました
夜は水槽の魚に
言葉を教えて過ごしま ....
凍てつく世間の中で 燃え尽きてしまうだろうと 誰か云ってた
ハートの中のホットスプリング 枯れ果ててしまうだろうと 誰かが云ってた
身を寄せ合って生きる
絶望の世代
冷ややかに見つめる
生み ....
墓石があるから
人は静かに死んでいられる
出来れば
喧しく死んでいたい
醜く腐食し
おぞましい異臭をはなち
いつまでも
この世に迷惑を ....
朝
つめたい交わり 踏切だけで三十の詩が書けるという人は
亡霊のような突き指をする
昼
エール飛び交うマウンドで少年たちの夢を食べる獏は
消化不良で怒り目になる
夜
お菓子をどう ....
熱帯夜が明けた
翌朝の駅前通り
ハンカチを頬に押し当てながら
駅へ向かう街路樹の下に
無数のセミが落ちていた
電車を気にする私や
数歩先を歩くYシャツの人の
慌ただしい靴音が ....
ぼくたちは
霧の深いなかを出かけていった
みどりときいろの
あたたかいマテリアルの服を着て
うたかただった
電話がかかってきた
すぐれたいたずらだった
天国のくらやみで
3 ....
「ヒーローあらわる!」と書かれた
スポーツ紙 一面を見ながら
コーヒーをすすり パンを食む
昨日の疲れがまだ残ってる
洗濯機を回して ぐるぐる
なんだか本を読む気分でもないし
ソファー ....
わたしは健康な子供だった
骨折はしたことないし
入院だってしたことがない
ただの死にたがり思春期
手首にカッターを当てて満足する。
なににも夢中になることのな ....
あの子が止めた時計が 今また動きだしそう
桜の花がほどけたら 僕のカウントダウンが始まる
季節のスイッチを神様が押すと
僕の心は息を吹き返すんだ
凍てついた眠りに落ちていても きっと救 ....
あんまり天気がいいので
かなしくなってしまう
あなたが
ここにいないのに
タイルの目まで
すべてただしい
人に混ざるほど 私の影は薄くなる
その影に透けて見える希望が
なおも私に自分を捨てさせる
人々の微笑が釣り針となって
私の喉の奥から
もつれた心を引っぱり出す
私はもがきながら涙を流す ....
暑い夏が続いていた
人々は日々のざわめきを忘れて
海水浴を楽しんでいた
今日のプチトマトは福島産か鹿児島産か
それが人々の生活の全てだった
僕は空を飛んでいた
....
暑い夏が好きだった
手に言葉を添えると時間が生まれた
時間に風味を添えると
愛の形が出来上がった
若さとは手品師だ
思いのままに時間の入れ替えができ
時間の繰越ができる
暑い ....
あいてますか?
愛してますか?
愛らしいかのじょはいますか?
昨日は何か新しいかなしみを見つけましたか?
約束は
履行されましたか?
何よりもあなたがしんぱいです
お ....
ひかりより速い存在に
乗ってあの星にゆけるのなら
二人してまた未来つくれるよ
ひかりより速い存在に
乗ってあの星にゆけるのなら
ひかりより速い存在が
発見された ....
しんしんと
たんぼに脳がふる
そそぎこまれた脳を
稲は根っこから吸い込んで
のびやかに育つ
私は脳をたべる
雪見大福と一緒に
稲穂の一粒が
まじったそれを
脳は何でも知ってい ....
私が見た夢は何なのか
過ぎていく幻の中で
いつも私が見ていたもの…
それは現実なのだが
明らかに異国の風景を思わせる
遠くにそびえる街の中で
私が一人で手にしてきたもの
多くは 縮れ ....
なにも言ってなかったけど
おりたたんだ夜をポッケから出して
さあこれからはひとりで生きていくんだよ
と
目は
そんなふうに
そんなふうに
記憶もだんだん
おりたたまれて
高いところから
こぼれた水が
だんだんとぬくもりながら
流れおちていく
その
さいごのひとつぶが
目がしらに発見される
水は
いつもさみしがるから
海と
出会わなくちゃ
....
現住所に越して早4年
アシナガバチと共存して早4年
越して一ヶ月目に
換気扇から進入してきた時には
家中大騒ぎだったけど
今では お互いに干渉しない!ってことで
良い距離 ....
あきのくうきが
からだにしみていく
こきゅうしなくても
かぜがふいている
いなわらのにおいと
ひとつになる
ひとも
ひとではないものも
ふるさとでくらしている
....
二子玉ライズの空中歩道は
向かいの広大な更地へ伸びるらしいが
この世界不況下
行き先の着工が遅れに遅れて伸び悩み
曇天の早朝
工事途中の突端には
長い銀髪の天使がしゃがんでいる
....
わたし は わたし を 拒絶する
わたし は 世界 を 拒絶する
2844 2845 2846 2847 2848 2849 2850 2851 2852 2853 2854 2855 2856 2857 2858 2859 2860 2861 2862 2863 2864 2865 2866 2867 2868 2869 2870 2871 2872 2873 2874 2875 2876 2877 2878 2879 2880 2881 2882 2883 2884
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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