暑すぎた夏が終わり
賑やかだった蝉たちも死に絶えて
地中深く 沈黙の蟲となる

キャンパスに描かれた
自画像は完成されないまま
白く埃を被っていた

数々の葛藤が わたしを苛んで 
 ....
微笑みの外骨格を
こじ開けて
嘘のガラス転移点を探り
じっと観察しながら
ビュレットから始める
とある愛の滴定

被験体は少し
怯えているようだ

手袋をはずして
華奢な頸椎をか ....
夜と朝とはどこで
つながっているだろう

虹と地面はどこで
つながっているだろう

私と私の身体はどこで
つながっているだろう

列車に乗る旅人の瞳に
変わりゆく世界の様が
つぶ ....
差し障りのない罪を
いくつも背負い込んで
眉の間に深い縦皺を寄せて
のうのうと生き長らえてきた

脱ぎ捨ててもいいような昨日を
ご丁寧にたたみ込んで
誰が見てもわかるように
不幸の ....
///軽やかさとは必ずしも乗り越えられる為だけにあるのではなく
黙することそれをひとつの命題としたあなたの背中に躓く/// 

こうして
また、
崩れおちた
口に黒い
布切れ
を被せ  ....
何故に私は
何故に私は

何を私は
何かを私は

求めていた
探していた

誰かの視線
誰かのぬくもり

自分の居場所
落とした心

何が欲しいかなど
もはや意味もなく ....
わたしの雨は
昨日すべて
降ってしまいました
あんなにたくさん
両腕に抱えていたのに
傘が眠っています
夜明けの寂しい
コンクリートのように
愛しい猫が死んだ
肯定できない
否定したい
剥製にした 
でも愛しい猫は帰らない
サイボーグにした
でも愛しい猫は帰らない

心にぽっかり開いた穴は
何をしても戻らない
貴方の運命に在るだろうか

私の名前は

最後のスタッフロールに在るだろうか
 
鈴の音響く秋の入口
変わり始めた色に憧れを抱く

“誰一人気付かないのなら”

そう嘆いて聞こえたのは夏に吹きそびれた風か

長く白い日々はまだ
遠くで私を待っている
 
次第に人との距離を感じ
次第に人との言葉が減り、
次第に人と会う機会が減り

言葉は外で無く内に向けられ
言葉は形が無く反芻できず
言葉は脳髄の中で霧散し

色は次第に発色しなくなり
 ....
  胡散臭い
  新興宗教みたいな夜のバーで
  僕は水しか飲む気がしない
  みんないて
  みんないない
  ここにあるのは
  下手糞な詩の下手糞な朗読
  ここにあるのは ....
  行ったね
  ふたりで
  いくつも話したね
  井の頭公園
  横浜の観覧車



  行ったね
  ふたりで
  名前もしらない
  とうめいな扉たちを
  な ....
お嬢さんは入らない
永遠に入らない
けれど僕らは
いつまでも
なわを持った腕を
まわし続ける
四十肩の痛みを堪えて
ひたすらまわし続ける
声を嗄らして叫び続ける
「お嬢さん、お入んな ....
プラスチックの涙腺が
焦点をにじます
ミニマルな
からだのうえでは
チェスタアコオトが重みだけになっている

春よ、早めにきておくれ
フェンネルの香るさなかに
正直でやさしい小鳥を
 ....
週五日希望ですが
あとの二日こそが希望です
そんなもん

人を幸せにする幸せを
知っているあなたよ
ありがとう
あなたのおかげで
この社会はやさしい

それでも
しあわせな人生な ....
人は昔
山や森から旅立ち
平らな場所を更に平らにして
共同体を作り
田畑を作り
自然から借りたものから
自らの築き上げたものから
実りを得ていた
今もそれは続いている

しかし
 ....
昼下がりの人気の少ない公園のテーブルで
ノートを広げ
考え込んでいる様子

まさか遺書でないでしょうね
まだまだ若そうな女性の人差し指が
あごを支えて止まっている

見知らぬ人だか ....
波打つ薔薇の夢
その影で僕は首を吊る

そのとき
腐った肉の太陽が僕を照らし続けるだろう
すべての愛はワインに還元され
僕の脳髄を金魚が泳ぐだろう

ダイヤにとまった蝿
地面を愛撫す ....
そこに 意味などないのだが
枯れかけた木が立ちつくしている
言葉もなく木は 立っていた


風に 吹かれて
失業者となったばかりの私の目の前を通り過ぎる
微かなため息だけが いつも
遠 ....
いつもなら、秋冬物を早々と買ってきて
早く着て出かけたいと気が急いているのにね

ことしは何だか少し違う
すっといなくなった夏が恋しくて
秋の早足についていけない

まだ大丈夫でしょうと ....
(鈍色のニキビが気味悪いきみのビキニ/胸の谷間に宗教性を感じる/低気圧の随に彷徨う亡骸を救えば吸殻/戯言を睦まじく詰る間柄に豪雨/砂利道を慎ましく辿る先は賽の河原/幾何学模様に引篭もる愛の裏腹/「 .... この波は揺りかご
君を包み込み 夢の中で休ませる
僕は岸辺に立ち
なすすべもなく垂らした指に 潮風は冷たい
波を泡立てながら 光と影を掻き混ぜるモンスーン 
全てを飲み込み なお満たされるこ ....
夜に影を落すのは誰。

誰かが影を落すから夜は更に暗くなる

夜の影を落とすのは君。

夜なのにピンク色に輝く街角で働く君
ばかみたいな声
ばかみたいな会話
ばかみたいな笑顔を振りま ....
私の目の前でプロポーズをした若い男女のカップルが
熱い口づけをして蝶になってしまった

風に小首をかしげるしぐさが可愛いと
写真を撮りながら薔薇に変身していったカップルもいる

迷路の ....
「異次元世界へわたしたちを誘って
 そう、
 そうよ、音程なんかクソ喰らえよ!
 あなたは自由なの、
 どこまでも自由なのよーっ!」

わたしは人の子
こんな乳でも
ぶらりと垂れ下がっ ....
久しぶりに東京に行く

一皮むけた東京に行く

懐かしい気持ちで行く


その懐かしさとは

煩わしさも汚濁もまだない

清浄のことを指す


久しぶりに東京に行く

 ....
おねがい
きらいにならないで

好きとか
恋とか
愛とか
もう
いいの

きらいに
ならないで

たまに会ったら
微笑んで

機嫌が良ければ
指切りげんまん
するみた ....
複雑巧緻のからくり時計

機械の翼

落ちる歯車

千年契約

翼天使の呟き

上昇と下降

他人の詩を盗んだ男が終身刑に課せられる

昼間の

断頭台の吊り紐は遥か高 ....
雁という鳥を

私は飼っています

しかし私が

雁について知っていることは

雁という鳥は漢字でどう書くのか

それだけです

その鳥はどういう容姿をしているのかだなんて
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
【 メタモルフォーゼ 】泡沫恋歌5*11/9/28 21:13
やさしさの化学実験つむ8*11/9/28 21:13
連結器佐倉 潮211/9/28 21:07
TAKE IT EASY!nonya17*11/9/28 21:06
ハッピー・エンドDNA011/9/28 20:17
何故菜穂1*11/9/28 19:52
童話(雨)[group]たもつ411/9/28 19:27
ペットロスあやとり2*11/9/28 19:11
「片隅にでも」と祈るばかりの日々徘徊メガネ411/9/28 18:53
響秋011/9/28 18:49
老い ー言葉など……とある蛙511/9/28 18:38
ギター草野春心7*11/9/28 18:16
たのしかった411/9/28 18:10
なわとび無限地獄花形新次7*11/9/28 17:36
ファアスト・マンデイ・イン・ディセンバア甲斐マイク3*11/9/28 16:49
足る景色(1)野澤 尚也7*11/9/28 16:26
頂きます一 二411/9/28 16:15
詩作する人乱太郎28+*11/9/28 15:35
倦怠ぎよ211/9/28 15:23
茶色い木番田 211/9/28 15:18
秋の早足うめバア611/9/28 13:30
羅列つみき311/9/28 12:51
波は揺りかごさすらいのま...1*11/9/28 10:21
夜の影そよ風211/9/28 8:39
冬の薔薇花キリン111/9/28 7:39
デカイ乳輪[group]花形新次011/9/28 7:01
東京吉岡ペペロ211/9/28 6:39
おねがいこころゆくま...111/9/28 2:02
一日の出来事高濱111/9/28 1:37
雁(がん)雪路211/9/28 0:14

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