ざまぁないな
福島と言わず
東北と言わず
滋賀ぐらいから北は全部
が ....
なす顔の君はおっとりとして
喋るのもたどたどしいから
笑みがこぼれてしまう
本当は嫌なこともいっぱいあるだろうに
けれどそのなす顔で私は気づかされ
嫌なことも忘れ
....
僕らは泣いて
僕らは笑うんだ
僕らは食べて
馬鹿みたいに必死に生きるんだ
意味も知らないのに
僕らは他人を蹴散らして
踏み台にして
必死にか細い糸に縋って生きるんだ
僕らは笑うんだ
僕らは泣くんだ ....
もうだいぶん昔の話
忘れてしまったけれど時折情景だけが浮かぶ
いつのことだかまだ自転車の速さが一番の心地よさであった頃
どこかにある町だけれど位置関係がもう思い出せない
町から ....
冬が来て
コートに首を埋めて
背筋を丸めて
どこへ行こうか?
短くなった昼のあいだに
すれ違う人はみな
まるまると着ぶくれて
その姿はなんだかとても
退屈だ
昼間の月は間が抜 ....
いつまでたってもキミは
PM千:×に遅刻してくるの
マシュマロをどうぞ
明日からの退廃の香りがベットに漂う
まだ夜なのに
おひるごはんの心配をして
お財布を覗い ....
もっと暗くなってから
ほんとうの話をしようよ
もっと明るくなってから
ほんとうの眠りにつこうよ
月はメルヘンを抱え込み過ぎて白くなる
太陽は輝きを求められ過ぎて冷た ....
今夜の
君の手の指は
ストリップ劇場で
ストリップ嬢が使う
あのポールによく似ている
ブラディ・マリーの朱い滴を
君が薬指から舐めとるとき
....
僕らは終業のチャイムが鳴ると
思い思いの未来へと駈け出して行った
他より少しだけ辛いことの多い彼女だって
絶望なんて言葉は記憶のどこを探したってなくて
晴れやかな表情は期待のあらわれそのものだ ....
警察が犯人を連れて現場に来ていた
私はそれも知らずに
突然走り出し綱を引きずりながら逃げる
飼い犬を追いかけていた
もうすぐ夏になろうかという
晴れた休日の正午
追いついた山の中の広場 ....
郷愁を誘うメロディーが
滅多につけないカーステレオから流れ出すと
僕の空は92年のあの時に戻るのです
僕が故郷と呼ぶ場所は産まれた土地のことではなく
自我が形作られた父の転勤先のことで
....
息を切らしながら山道を登っていくと
薄暗い脇道から片目のポインターが飛び出してきて
びっこの前脚で器用に跳ねた
どうしたらよいのだろう
何かの病で左目を失くしたのか眼窩は
底知れぬ闇 ....
港から程遠くない高台
急な坂をゆっくり登ると
桜の枝の間に覗く再建された天守閣
ゆったりと
本丸天守閣から海の風景が広がる。
遠く相模湾が霞み、その右手に浦賀水道
三方を山で囲まれた ....
お前のコメントは要らない
そして口付けさえも地に落として
遊歩道は交合たる金の花 めしべ おしべ 旅重なる幽閉 無償壁 混合の力意志像 憎悪 ドル売り裁きの雷 道路に延戦符 貼り付けの計
ユーロ ....
聖堂の夜会に踊りに行こうと、あなた以外の右手が誘い出して、音をたてて破裂した日の名残り。俯かせた顔の影絵。錆びた蛇口みたいに固まった猫が見つめ。
{引用=祈りとオリーブ色がまじった夜がゆらめき始まる ....
人と人だからしんどい
どこか遠くをながめながら
君は私に言う
背中をみつめる私
人と人の私たち
一緒の空間に流れる
空気はどんな色かな
君にはみえてるの?
りんご
みんなりんご
みんなりんごにみえるよって
いったら
あんたどうかしてるよって
いわれたの
ばかじゃない
ほんとにそう
おもったの?
ほんとにそう
みえるわけないじゃ ....
木の前に立つ影
何処を向いているのか
わからない影
月の鎌
ふりかざされ
ふりおろされることなく
切られる夜
鏡のなかの道は笑い
打ち上げられたかた ....
何度も聴いているはずの曲なのに
今日はなんだか新しい音が次々と
聞こえてくるこれは一体どうした
ことだろういつもよりボリューム
が高いだけなのに指先のしびれを
感じながらもしかしたらこの痺れ ....
擦りきれた金属が
光沢を集めようと奮闘する。
馴染みの出発は
音もなく
取り為なわれていた。
幾つかの通過点では
動物に成り代われないものたちが
イキイキと
迸っているようだっ ....
Rさんのかわいさが1億くらいあるから
スカウターが故障しましたよといって
昨日
車に挽かせてつぶした眼鏡を
差し出したら
わらってくれて
かいわがつづくから
かのじょとかになるかも
....
俺を信じろってんのに
....
およそ百年前
大学二年の一人息子を交通事故で亡くした時
既に寡婦であった資産家の江古田夫人は
今度の悲嘆には到底耐えられないと思った
そこで息子のDNAを研究機関に預け
一年半後
スーパー ....
どす黒い流動体の官能的な変化だ、分類されなかったあらゆる感情を生のまま飲み込みながら、軟体動物の様なその姿を次第に巨大に膨らませ、中枢の重要なポイントに禍々しい液体で穴を開けようとする、欠 ....
破壊しよう
わたしの部屋で
水槽の中で
熱帯魚は何も知らない
水槽の狭さも、ここの狭さも知らずに
花びらのような餌を食べる
あなたはかわいそうな娘よ
外へ出たい
そう言ったよね ....
今
陽のゆらめくところ
わたしのくるぶしに
流れと温度がある
木陰にいる
水もある
沈む
木の上のほうへ
沈みあがる
すでにばらばらで
ある 長い
肉は、
海の水を掴んで
し ....
都合をつけたならば
このまま
流れましょう
雪も灰もことりも みな
くぎを打っています
消えない
かおりに
つつむ場所があるなら
時刻までに
ふる ....
夏を忘れたように
川面は揺れています
秋柿色に灼ける西のほうこうに
知っているそらはありません
路面電車を染める透明や
季節を渡っていく雲も
映す川面を揺らす風
みんな、私の知らない後ろ ....
おまえの魂は月光が迸る
碧の烈火であろう
古の名を吼えている熱情の
その喉仏に銀のナイフを握る
その手の痺れに 月が無邪気に笑う
大樹の影はざわざわ踊り ....
わたしたちは人生のなかで
なにやかやこむつかしい計算をする
足したり、ひいたり、平方根をもとめたり
無理数でわってみたり
数と組つほぐれつ
ひとさまざま、千差万別
でも最後には、だれでも「 ....
2830 2831 2832 2833 2834 2835 2836 2837 2838 2839 2840 2841 2842 2843 2844 2845 2846 2847 2848 2849 2850 2851 2852 2853 2854 2855 2856 2857 2858 2859 2860 2861 2862 2863 2864 2865 2866 2867 2868 2869 2870
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