何のために
誰のために?
意味はあるのか
何も無いのか
結局はそう
自己満足なんだ
問いかけた言葉の渦は
濁流となり己に降りかかる
流されまいと踏みとどまる自分が
滑稽に見え ....
憂うつな顔をして目玉焼きを食べているぼくの目の前にも
化粧を落としたきみの寝息が聞こえてくるような気がする
きみの犬を探しはじめて二週間
駅の裏までやって来たけど広すぎて何もみえない
....
きのうあなたの夢を見たんだ
あなたはぼくに冷たかった
ぼくは遠い心でそれを憎んだ
秋の虫が星のように鳴いている
小さな命に割り込んでゆく術を
きょうも眠りにつくまえ見 ....
]
明るく整美されたものは嘘の塊で
誰も知らない永久の、霊園の透過率だけが信じれた、
良いとか悪いとかは馬鹿らしく、定められた性は
根絶すれば良いと思った、その正さえも悪だった、
....
うちの猫 とってもとっても かわいかったよ
うちの猫 摩訶不思議な模様だったよ
うちの猫 色々なしぐさをしてくれたよ
うちの猫 色々な声で鳴いてくれたよ
うちの猫 爪をとぐ ....
雨が静かに降っている。
この悲しみを流せるか
悲しみすべて流せるか
雨がしとしと降っている。
この嘆きを流せるか
嘆きをすべて流せるか
雨がひたひた降っている
この苦しみを流せる ....
晴れた空が見守る 僕らそれぞれの物語
終りはない ただ紡がれる
柔らかい風に乗って 甘いサザンカのにおいがする
生きることは 感じ取ること
君の傷跡が燃えるとき 雨のアスファルトが泣い ....
ちひろ、 居るのかそこに?・・
ちひろ、 どうなんだ。
朝は焼けて くねる体が 解きを刻み、生理盛り上げて 意気、整列す。
DNAの光 妨げて挨拶してる 波の炎屑、輪我に 笑視し ....
忘れてしまえとある人は言う
そう念ずるたびに思い出す
忘れなくてもいいとまたある人が言う
思い出すたびにずっと涙する
ずっと心は揺らぎ続けるだろう
治らない傷は抱えていくしかない
鏡を ....
無数の夢の中で
ひどく 疲れ
街並みを見ていた
無数の思いの中で
手にできそうな感覚
それは 真実なのだろうか
人のことなどわからない
私は 生きていく
....
今夜もまた眠れそうにありません
2時間前に飲んだクスリは一向に効いてくる気配がなく
仕方がないので強いお酒を呷ってみましたが
余計に目が覚めてしまう一方なのです
考えないようにしているつも ....
陸を泳いでいるのは
Kさんの舟だよね
裏山の崖で逆さになっているのは
Bさんの舟だよね
自慢の大漁旗はどこにもないね
あっという間に飲み込まれて
そして流されて
船体にかすかに残っている ....
朝に堕ちれば山が在り
迎える刻にも海はある
いつまでも生い茂る森のなか
陽射しに誘われ花も咲く
ひとにはとおく
けものには為れず
流れる水を汲み上げる朝に
映る瞳の影はつ ....
ところてんかまわず
すうっと出しちゃったら気持ちが良いよ
細長いわだかまりがいっぺんにどっと出て気持ちが良いよ
つるつるにょろにょろ
つるつるにょろにょろ
のどぼとけがなって和尚さん ....
死はそこにある。いつでも。あるものとして
恐れてはいけない。
おそろしいのは
おびえる心だ。
誰かのために生きられないことは
ぜんぜん悪いことじゃない。
おそろしいのは
生きない心だ。
....
「もう秋だ」
誰に言うでもなく
ただ、ポツリ、一人呟く
風がだんだん冷たくなり
空気が澄んで空が高くなるのが
誰にも言われずにわかる
スーパーでレジ打ちのバイトをしているが
....
室内楽
感銘という
陳腐な言葉で飾り立てられた
フリルとボウのブラウス姿の種馬が行く
題字ばかり大きい
ささやかな詩集を片手に
トム・ジョード役ばりの
理知的気品を醸し出す歩幅を以 ....
海よりも深い青さで恋をして
夕日よりも赤い情熱で愛した
波間を漂う流木に この身を重ねるのは
今もあなたが 愛しいからでしょうか
かもめが水面近くを飛んでいき
やがて白い月が
東の空か ....
あの娘が出て行って一人取り残された僕
スポンジケーキの星が天井にぶらさがっている
悲しみのレールを音もなくビールの泡が走る
だからといって握り締めた携帯電話には雑草が生い茂るだけで何も歌わない
....
いま死ななければいつまでも死ねないきがする。
猫だって花だってかってに死んでくのに
わたしだけいつまでも死ねないきがする
あなたがしんとしてるとき
あなたのことばかり考える
考えすぎるといっぱいになるから
目のまえのするべきことをしてる
どうしてるかなと思いながら
次のレポートの準備をし ....
ばりばり書いたばりばり
「ざんねんながらその話
すでに書かれたものなのです」
ばりばり書いたばりばり
「失礼を承知で申します
あまり面白くありません……」
....
{画像=111010205059.jpg}
【 雪花 】
あ
雪が
頬触れ
ひらひら
ひらひらと
鉛色の空から
舞い落ちる雪花
白い礫が頬をうつ
熱き恋情抱きしめて
吹 ....
旅ってなんだろう
帰るところあっての旅なんだろうけど
住んだこと無いはずなのに
慣れ親しんだ気がしてならない場所へと帰ってゆく
そんな旅路もあるような気がする
※
....
世界のお外を開ける
マザーグース
お空の星になる
髪飾りに触れた
その手が、
ひきぎわの吐息
魔法が
私の髪を
指を
唇を
帯を
心を
解いた
水槽をおよぐ絵本に
住宅街のパンフレット
駐輪場は閉鎖された
ネクタイがまぶしい
夏の最後の午後に
アスファルトは坂道になり
知らない街へと続く
土のことなら、昨日
す ....
ぼくはほら、
羽根がないから飛べなくて
年中 空を見上げてる
ぼくはほら、
口もないから呼べなくて
風が吹くのを聞いている
ぼくはほら、
....
十月の豊かな光が
いつもの駅前
喫煙所のボックス灰皿のあたりに
私が待たせている
ひとりの女の額のあたりに
しっとりと落ち、
浸食するように広がる
....
手のひらや帽子に降りそそぐ
願われることのない星の色
杯ひとつに痛む片腕
夜を渡し 夜をこぼす
蛾と蝶のはざまの飾り
またたいてまたたいて夜となり
さらにまたたき
....
友達と二人
自分を忘れさせられたのかもしれない
私は そこで
現実を忘れていたんだろう
それとも考えていたのか
私は 一人であることを
いつも考えていた
私の心の中で
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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