最近自分の影を投げ捨てる人が多いと聞きます
一度投げたら最後、もう死ぬまで影はなくなるそうです
自分の体全体がぺりぺりかさぶたをとるような感覚であり
それはもう快感を越えたものである ....
一秒もたてば
抱きあったことなんか
うそと同じ
流行りの歌や
この部屋を通り抜ける
なまぬるい風と同じ
出会ったことなんか
....
1年前の夏
オモチャ箱を
抱えながら嬉しそうに
ピョンピョン跳ねる
チビッコ達をみて
【これだ!】と思った
将来の自分を
イメージして
やりたい事を上に
私なりにどんどん ....
夢の中で誰かの手が伸びてきて
グルグルグルグル
ねじまわしの音
目が覚めて
鞄を持ちながら
あっちの会社こっちの会社
くるくるくるくる
回って回ってときたま鞄を叩いてチャ ....
両親の法事にも出ず/確定申告
何ができる/何もできない
電車は相変わらず/余震の陰に沈んでいる。
空は青空/心は鈍色
地震は嫌いだ/自信家はもっと嫌いだ
安全が第1/完全が第1
落ち着かな ....
かり かりらん からん
鉦の響きが行列を先導する
満ちていく途中の
なまめいて誇らしげな月の下
馬の背には選ばれた幼子
金襴にくるまれて
視線を集める戸惑いを隠せず ....
無音
暗闇
上下の感覚もない
手を伸ばしても何も触れない
その手すら
存在するかもわからない
闇に溶ける 意識
静寂…
そんな中から ....
{画像=111013141539.jpg}
西日がやっと落ちた頃
東の空に淡い月
生まれたての赤ん坊の爪の様な
たよりない月が
ひっそりと昇る
まだ昼が支配する夜の入口
騒音と日常に ....
吐き出したこの煙で
あなたの肺が満ちればいい
何ひとつ/満足に与えられないわたしに
その肺を見せて欲しい
ふとした瞬間
君の声が…
聞こえる気がする
空耳?
そうだよね…
君の声が…
聞こえる訳ないよね
君はもう傍にいない…
だけど空耳でも
良いんだ♪
空耳でも…
幻 ....
111010
花電車がやってくる日に
チョー簡潔な祝いのお品
チョコレートのパイを焼く
暖かいうちに運ぶんだ
横断歩道の先にある
プラットフォームには人 ....
今何歳だっけ。
今は平成何年だっけ。
今日は何月だっけ。
約束は何日だったっけ。
何でもいいか。もういいか。
家族って最後の砦だと思います。
そこに帰れない私は崖っぷちですね。
....
静けさから始まる
一つの音、二つ目の音、三つ目の音、
旅、重なる、わをんの音、重なる、
黒い穴から吸い、引き上げられるように
そして男の声、ロボのような人の
そして女の声、それもまたロボのよ ....
彼女は残念な人
塩と砂糖を取り違えるとか
それならまだいいが
今日はイオと間違えた
イオとは木星の衛星であり
今この部屋を
星の軌道がゆくりなく通る
多くの言葉に意味はない
意味があるのは 私の中だけ
色々な言葉を失った
多くは つまらない 言葉だ
人はどこに向かうのだろう
そこで 一体 何を 語るのか
つぶやき「津波」
有名になってしまったね
こんなブランド名など誰もいらないだろう
大きな揺れが来て
あっという間に悲鳴まで飲み込まれた
あの日のことを
思い出すたびに心が騒ぐ
戻って ....
いちばんかくじつな死を
おしえてくれましたね
無常を手に入れました
もともと孤独は得意ですが
愛の作法もちょっとは覚えました
闇の中で光るものを
見分けるす ....
涙が邪魔だから
瞳はもう必要ない
見ることは諦めて
耳をすます
そんな日々が転がり始め
ホワイトシチューの中に溶けていく
しばらくこれだけを食べて過ごそう
鍋をぼんやりと見つめながらそう ....
1
『もう、今日は沈んでいけ。』
同じ日々を僕がぬけた時
君がみせたのは笑顔だけだったね。
あの夜をこえないで
今も君はずっとそこにいる。
(君の、背中に、ひそむインソムニ ....
女の子が産まれたら
愛子という名前はつけない
愛という字を
書き慣れてほしくないから
女の子が産まれたら
しのぶという名前はつけない
耐えしのぶなら
逃げてしまいなさいと教えたいから ....
満月のせいで
胸元に口づけしたい
それから背中に手をまわして
背筋をなぞりたい
たくさん言いたい
たくさん抱きしめられたい
その数年分の星の数だけ
だいだい色の満月
あたたかさ ....
春も夏も秋も冬も
いつからか色をうしなって
ただ繰り返していた日々
遠すぎる空のむこうで
ぼくの声もぼくの体も
いまはもう誰のものでもなくて
誰のものでもないぼくを
まぁるい月が照ら ....
そこここあそこなたでここ
かむかむしかくいなたでここ
ちずをひろげてそこなたでここ
ころころさかをなたでここ
さてはてどこだなたでここ
ことことささやくなたでここ
....
こよい 空は銀の帯をすべらせ
欠け月を髪に飾る
{ルビ鞣=なめ}された夜の下で
仄かに光りながら伸びる翡翠の茎
その先端に やがて冠のように開く
月光を凝らした白い花
ひとしずくの涙を ....
街を包む 夜の翼よ
夢のない眠りへ 連れて行け
街を照らす 月の明かりよ
行き場のない者にも 安らぎを
街を駆ける 夜明けの風よ
生まれたての歌を 届けにゆけ
風に揺れる 木々 ....
1997年東京都港区
写真の題名はただそれだけだった
あの頃東京に住んでいた
写真に切り取られた街
あの頃の自分の
横顔や肩を幻視していた
清純だったけれど
....
今日も中空に月がある。
明日も少し形を変え
きっと家路の上にある。
月があったこと
気付かず
帰った昨日。
君の笑顔追いかけて。
十五夜は陳腐な満月だった
十三夜のいびつさのほうが
なん倍も美しいフォルムだった
ひとはひとに
求め過ぎる生き物だ
それもたぶん
何かの物まねだろう
....
25時30分
ねむれないんだ
僕のこころが
うるさくて
君に会いたいって
いつまでも
泣いてるんだ
よのはて よのはて よるのはて
倒壊したてのビルディング
折り重なった瓦礫の都市は
ジャングルジムを失って
広くて高くなった空
朝は来ないが夜は過ぎ
....
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