昨日は他人だと
笑いながら通り過ぎていくものがある
ここから先は入れないからと
身構える姿は滑稽だ
少し緊張しても
鍵という他人もまた大きな他人で
挨拶すら忘れてい ....
地上におちた空をゆく
彼の死を、誰が宣告できるのか
海をすっかり失って
空をすっかり失った
嵐のようなこの水辺
終末の如き月の夜
やむ ....
私が燃え尽きるとき
あなたが
見ていてくれるといい
生きてることなんか
忘れてしまうような
永遠をあげたい
私が焼き付いて
あなたが見ていて
それが願い
私の骨を抱いて
散々
泣 ....
くらい匂いのする国境のラインを
冷たい土を抱いたまま駆けぬける世代の
土くれに摩耗したブーツについた名前はプライド
硝煙たちが
演算されるコンピューター・システムみたいに次 ....
きみは眠りすらうしなって
エイギュイユ・クルーズの亡霊たちのさなか
みみもとできこえる音に名前をつけようとして
自分の大切なものの名前をわすれる
密度の ....
Noniは1回笑った
Noniは2回笑った
いや、実は1回半だったのだ
0・5とは、淋しい内省なのだった
こうして人は気安い笑いの1つ毎にも
小さな頭蓋の中の
千数百グラムの己が脳みその
....
今をひとつ
今をひとつと
拾っていく
両手に抱えても
指のあいだから
こぼれ落ちていくもの
拾った今は
手に取る途端に
今ではなくなる
過去は
記憶として変質し
....
水面を 滑る 妖精は
しいろい 小波の 輪を飛ばす
「汝 負い目は ありますか
わたしは ないから たらららら」
月光 影絵 四肢乱舞
無作為 イイエ 前衛よ
「知らない ことは 罪 ....
お花を動物に食べさせ
陽だまりの中
鳥さんが飛び立つ
旅行には行けなかったけど
話ができて楽しかった。
流れ星を見ながら
星座で占う。
最近できるように
なった技
今までは
自分の事しか考えなかった。
我慢する
妥協する
許す
誤魔化す
君は一人で
歩いていって
しまった。
僕は一人佇む。
のんびりと部屋で
ボケーっとしている。
1日こき使われ
疲れ果てる。
茶を飲み
話しをして
音楽を聞く
涙が出る
後頭部が痛い
耳カスをほじり
お酒でも飲みたい気分
煙草 ....
えーっとマン
えーっとマン
ハイッ?ハイッ?ハイッ?
ハイッ?ハイッ?
えーっとマン
えーっとマン
霞む瞳
遠い耳
薄れる記憶
ついに本格的
老化現象(鼻毛も白い)
あき ....
もう何も 考えられない
指のさきから 実が虚に変わるよう
愛しき思い ああ 言葉が拙い
壊されることを 望んでいた
それに気づいて 途方に暮れて
花壇に並ぶ パンジーの
無垢なそれしか ....
怖い夢を見たような気がして
飛び起きたけれど
何の夢を見ていたかまでは
思いだせなくて
ぬくもりが欲しいと思ったけれど
誰もいなくて
もう一度
眠り直そうとしたときに
のどがカ ....
あの震災、原発事故以降、
ずっと不思議に思うのは、
なぜ、いま、
RCサクセションの「カバーズ」問題について、
どこのだれも掘り返そうとしないのだろうとゆうことだ。
レコードコレクターズで、 ....
自分に無い物を持つ人を
好きだと思ったり
妬ましく思ったり
自分に出来ないことが出来る人を
すごいと思ったり
自分とは違う、と思ったり
自分に無いと思う物は
いつだって
の ....
さば味噌ホケキョ
のれんをくぐれば香りが唄うよ
さば味噌ホケキョ
わたしはとろけた脳髄ごはんに浸して
さば味噌ホケキョ
時間は蜜にとろけて流れる
さば味噌ホケキョ
かつおが踊 ....
人の足跡や足音が消えて行くのは
目に見えるように分っていた。
あの場所では
自分を疑うより、他人を疑ったほうが
人の居場所として適しているのかもしれなかった。
(汽車は鉄橋を渡る)という詩を読んだ時
僕の乗る列車はまさに鉄橋を加速して
大きな川を渡っていた
人生には時折、そんな
場面と場面の符合する
シンクロニシティがあらわれる
....
赤いべべ着た ちいさこべ
尼そぎ 黒髪 艶やかに
紅さす唇 白い肌
伏し目にひたり 宙を見つめて
自ら月と ほの白く
風にそよりと 髪が揺れ
ひた ....
今夜も、仕事から帰った家で
待っていてくれた嫁さんの
台所で、とんとん
野菜を刻む音がする
僕の安月給でやりくりする
我家の食卓
昨日炒めた野菜の残りでつくった
....
私は一匹の蜂
細長い巣穴で目を覚まし
風吹く際(きわ)へ這い出して
私は一匹の蜂
見上げる空は泥塗り付けたように
青く清げ(きよげ)に澄んでいる
....
朝の涼しい職員室で
担任の先生が亡くなっていた
若い女の先生だった
青白い横顔が見えた
海のように
とてもきれいだった
話は変わって
雲には感情がないと思う
感情があったら ....
最近自分の影を投げ捨てる人が多いと聞きます
一度投げたら最後、もう死ぬまで影はなくなるそうです
自分の体全体がぺりぺりかさぶたをとるような感覚であり
それはもう快感を越えたものである ....
一秒もたてば
抱きあったことなんか
うそと同じ
流行りの歌や
この部屋を通り抜ける
なまぬるい風と同じ
出会ったことなんか
....
1年前の夏
オモチャ箱を
抱えながら嬉しそうに
ピョンピョン跳ねる
チビッコ達をみて
【これだ!】と思った
将来の自分を
イメージして
やりたい事を上に
私なりにどんどん ....
夢の中で誰かの手が伸びてきて
グルグルグルグル
ねじまわしの音
目が覚めて
鞄を持ちながら
あっちの会社こっちの会社
くるくるくるくる
回って回ってときたま鞄を叩いてチャ ....
両親の法事にも出ず/確定申告
何ができる/何もできない
電車は相変わらず/余震の陰に沈んでいる。
空は青空/心は鈍色
地震は嫌いだ/自信家はもっと嫌いだ
安全が第1/完全が第1
落ち着かな ....
かり かりらん からん
鉦の響きが行列を先導する
満ちていく途中の
なまめいて誇らしげな月の下
馬の背には選ばれた幼子
金襴にくるまれて
視線を集める戸惑いを隠せず ....
無音
暗闇
上下の感覚もない
手を伸ばしても何も触れない
その手すら
存在するかもわからない
闇に溶ける 意識
静寂…
そんな中から ....
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