この地球を彫り上げる彫刻家と
話をする機会があった
「初めまして。僕は日の光のように形を持たないのですが、日の光のように、物の形を影として作り上げます。ですが僕が作り上げるのは影です。影は光を ....
正解を求めて辿りつくのは 正解なんてない、という答
この厄介なことばを呑み込めた時 たぶん僕は自由になれる
自分を信じること
それは自信を
持つというより
自信がない自分も
受け入れるということ
そうすると結構
何が起きても
平気だったりするから
今日も無理をしないで
....
俺の意味は着走している
何度もフライングし、審議に掛けられる
目線はゴムのような地面を貫通し、聖者の
夜と乏しき月夜の夜の雪崩、吸着し、
太ももは痙攣し、就きに出る、栄者の
儚き焦燥未来。唾 ....
彼女は困ったように笑う
道化の僕は困ってしまう
声をたてて笑えばいいのに
必ず彼女は眉尻を下げて
困ったように笑う
どうしてそんなに
困った顔で笑うのかと問えば
人の心を傷つけるから ....
ある静かな夜 かすかな旋律が聞こえてくる
ささやいている美しい音色 何故だか夢を奏でている
いつもいつでも同じメロディ
心に流れるこの歌は どこから聞こえてくるんだろう
誰が奏でている ....
季節感のない親父にも
たまには愁いの時がある
無神経を絵にかいたような
ステレオタイプな日々の
粉を吹いてしまった五感が
たまには疼くのだ
無駄に過ごしてしまっ ....
ある田舎町の町おこしとかで、1000ドルの賞金の懸かった
ルービック・キューブの大会が開かれた。
賞金が懸かっているとはいえ、ルービック・キューブの
存在すら怪しい田舎町でろくに色を揃えられる者 ....
まず
スープを作る
トマトともやしと固いウインナーのスープ
鯵のフライを揚げなおし
カット野菜の上に乗せる
解凍したご飯の上に納豆をかける
テレビを見ながら食事を摂るのはやめた ....
おやすみから はてははじまり
おやすみから はてなはうまれる
おはよう はてのはてな
黒い羽の眼鏡が
タクトを宇宙に投げる
バトンガールの腕の中
くるくるう
地球が回った
....
天使が翼を広げて
お前の戸を叩いている・・・
お前は眠っている
心を解放せよ
制限を突破し 人々の境を越えて
お前自身となれ
お前は一体何を怖れているのか? ....
昨日は小石を拾って歩き
そのいくつかを空き缶にしまい
いくつかで池の平和を乱し
残りにズボンのポケットをやぶられた
今朝は花を摘みとって歩き
少しを家の花瓶にさして
多くは風邪のあの子 ....
よしなさいよと言われても
夜な夜な無意味な逢瀬に応じ
しなしな軋む体は重く
由無い出会いはしだいによしな
夕暮れの
赤い切り口 地平のところ
東(ひんがし)の
少し高くに昇った星を
闇に紛れた雲竜(くもりゅう)が
飲み込まんとば大顎(おおあぎと)
竜に左右 ....
ずいぶんと長く走ってきた
満月がようやく山の端にかかるのに
まだ夜が明ける気配はない
そういえば
後席でにぎやかだった
家族はどこへ行ったんだろう
愛しい顔がどうしても思い出せない
....
空間耕す
捏ねる時間
香りがいざなう虚空のしらべ
舌の根深く余韻がはためく
はためく蝶の歓びの燐粉
店主の眼差し豆一つ魂
店を出れば空が街が人々が
鈍色の光沢 ....
サツマイモ工場で火災が起きて
町中が秋の香りに包まれた
一週間、焼き芋祭りが繰り広げられた工場前の大通りには
今も皮や食べ残しが転がっていて
野良猫がその取り分を巡って抗争を繰り広げた
僕は ....
つき立てたスプーンは
さながら銀嶺
氷寒は、あまい
あまくて
ぬくい
だれかの失くした王冠と
つとめてしずかな
舌鼓
ありふれた脱ぎ捨て方で
癒しのすべが
....
例えるならば、高いところにたまった塵
例えさせて頂けるのであれば、
新しいのを買った途端に出てくるそれ
のような
見つけられた途端に、疎まれるような
見つかりさえしなけりゃ、ど ....
血液という海に守られている
骨という外壁に守られている
わかっていながら、
あたしはその中で平気で紛争を起こします
それを片や、狂気沙汰に批判します
....
星が廻るみたいに
どんどん変わっていく
空から見たら小さい
そうだね、なんて小さい
{引用=生まれ生まれ生まれて明るく
死に死に死んで死んだら暗い}
繰り返されない ....
ここは雲の影の下
ここだけ雲の影の下
指先ほどの小さな蝶が
風に飛ばされるまいと羽ばたいて
ああ、もうすぐ嵐がやって来る
人は自律を失って
こ ....
体中の細胞ひとつひとつに爽やかな風がみちあふれてくるような朝
どこまでも青い空が広がっていた。
浜中朱理(あかり)は、今年、城西大学医学部を卒業して研修医になる。
将来は、脳神経外科医をめざ ....
バス停に佇むやじろべえがいます
いくらバスがやってきても乗ろうとせず
バス運転手たちの間では有名な話です
水族館にマンタばかりを眺めているやじろべえがいます
あまり手を大きく広 ....
111016
経営陣は一連の不祥事の責任を取って速やかに総辞任いたします
朝になるといつもの顔ぶれが胸を張って正面玄関にやって来る
あれは単なる夢だっ ....
昨日は、朝、銀座で、
「ベニスに死す」を見た。
むかし、見たときは、よくわからなかったけれど、
(そりゃ20才くらいのときだから、当たり前だ)
まだまだ、十分にわかるには、
あと最低20年は ....
紙を飛行機にして
窓から飛ばす
しばらくして
砂漠に不時着する
近くでは
砂場と間違えて迷い込んだ男の子が
砂遊びをしている
こんなに集めたよ
振り返って
砂でいっぱいに ....
鮮やかな桃の色をした
あなたの大切な鞄が
線路の上にある
今は秋の朝
未だ人のまばらな
プラットホームから眺めるとそれは
轢かれるのを待っているように見 ....
A君
僕もなんで生きているのか
わからないんだ
なにかを失ったように
彷徨っているけど
本当は
最初から
何にもないんだ
A君
僕は誰かと話したい
そして誰 ....
浄まってゆく
それに身を任せている
この十年となえていた名前が
さいきん出てこないんだ
きょうさ
なん時ごろ元気だったんだろう
だれとも喋らずに天井を見ているよ ....
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