怪物が生きている
光輝く彼の歯は
ぼくらの目の前まで延びてきて
触手のようにでろでろと頬をなで回す
ペッペペペが時間を移動する
阻止はできない
絶対出来ない
....
この街に来てからというもの
僕は
何もすることがなかった
仕事がなかったから
人混みの中に紛れては
帰るべき場所を探して歩いていた気がする
遠い昔のことではない
不況は今もこ ....
黒い森の自画像
照らせない色を重ね
声を描いた
ひとつ上から落ちる真昼に
金と緑の暗がり
雨のなか とりあう手
星のありか 点と点を
十四までつないで
....
あれだけの量の雨が7月から降っていたのか
大雨で河から溢れた泥水が
国土を覆い尽くそうとしている
タイは海抜の低いたいらな国だ
大阪でいうと寝屋川市みたいなところだ
タイ ....
私には見えなかった
そこでいつも思うことが そこから
ぼんやりと 肩をすかして
私の前から 通り過ぎていくとき
私が考えようとしていたことは何だろう
それは具体的ではないことだ
....
るすでんが
でんわにたまっていく
れいぞうこには
こえのないものばかり
たまっていく
それでも
たべなければ
こえもにくもへらないから
るすでんを
ひとつひと ....
エリぃのtweet鬼畜的情報量、でゲロの兵役義務。
日比谷のヒロユキっぽい青空をバックにセルカちゅ、
mixiのギークコミュにてバンコク女子発のオレゼンテーションラボ
があるきゃ。
平 ....
死ぬまでの鼓動の数が決まっているのなら
私の命は幾ばくか
狂った心臓は早鐘のごとく鳴り響き
アンバランスなココロは悲鳴を上げた
むき出しの傷口には
塩を塗り込む奴らがいる
荒れ ....
近所の、
お惣菜屋さんの弁当は、
最近20円値上がりして、
300円になった。
夕方、ふたつ、買ってきた。
病院へ行くと、
彼女が、看護士さんに、
いつ、入籍するのか、
手続きが変 ....
私の心 守ったならば
あなたのことを 愛せたでしょうか
あなたの心 守ったならば
私のことを愛せたでしょうか
ああ 出来るなら愛をもう一度やり直したい
ああ 出来なくても自由をもう一 ....
きもくさもはなも
あんなにきれいなのに
ほんとうは
にんげんになりたいんだろうか
こんなにきれいにうまれて
よごれながらいきて
またきれいにしんでいく
そんなもの ....
イギリスがまだアルビオンと呼ばれていた頃
神に逆らうゴーモト(Goemot)という巨人がいて
その頭目が
ゴグ(Gog)とマゴグ(Magog)の兄弟だったという
故事にちなんで
+
....
鴉の脅しか 豪雨の呪いか
それとも地祇の怒りか
そんなことはどうでもいい
ただ「時」が正確に解決してくれるなら
打ち揚げ花火か 遠雷か
それともジェット機の爆音か
そ ....
電話が鳴る
慌てて冷蔵庫の扉を開ける
受話器が耳に冷たい
+
電話が鳴る
慌てて冷蔵庫の扉を開ける
外はすっかり夏のようだ
+
電話が鳴る
慌てて電話機と冷 ....
今日2011年10月22日、
夕べ5時20分なのに暗い
冬至までふた月もあるのに
隣りの雨戸が静かに引かれた
5時過ぎれば明かりを点けて
籠って私的な時間となるのだろう
うちに何と ....
あははとわらって
はらっぱはしった
あはは、
あはは、
ばかみたい。
いひひとわらって
きみにちゅうした
いひひ、
いひひ、
....
命は螺旋
星は輪を描いて
私は
ゆっくりと分裂の限界に近付いてゆく
おれとおまえと
ついに頂上決戦
戦慄く足元
吠える顔付き
いやんなっちゃうね、まったく
今までこまこま色んな奴と勝負して
やっと勝ち上がったはいいものの
どうやらおれのやる気は
音 ....
{画像=111022145824.jpg}
ヤギ!
そんな訳ないでしょ
こんな街中に
ヤギがいる!
どれどれ
先を行く子が飛びはねる
ブロック塀を抜けると四角の ....
頭蓋骨にできた
真新しい裂け目から
溶岩のように少しずつ
少しずつ溢れ出し
酸化され忘れられる
無数の棘で成立した
忌まわしい果汁
マイナスの体温で
初めて気づかされる
曾祖母の ....
扇風機がうつむいて
右や左を見回している
探し物はなんですか?
あの日、海岸で拾った
貝殻なら引き出しの中
扇風機がそっぽ向いて
止まってる、そばで
あなたが寝ている
今は探す ....
言葉の意味を知らないこどもは
オウム返しに使うという
切ない気持ちになったとき
切ない切ないと言い続ければ
あなたは手を添えてくれるだろうか
急ぎ足の大通り
向かう先はどこなのだろ ....
同じ種類だから 問題無いだろう、と
缶と瓶の中身を 氷で溶かして 混ぜ合わせた
ずっと 呑みたかったんだ
だけど 外出する元気なんて
持ち合わせてなかったからサ
きゅっ と 絞ってみ ....
ほいと 見知らぬ人から
土のついた球根をもらった夜
その人の 笑顔が こだわりのなさが
他人の私に わたされた 球根が
わたしの夜を あたためる
昼間と違い雨が降 ....
もうぼくは
払いますよ
ママのまくらも
おいてきた
耳のおくにはほこりが詰まっているんだ
お札を数え
ボタンをつまみ
丸まった伝票には
国の宝が
船にのりたいか
終電車は目的地まで届かず
私の気分はバンジージャンプあとの伸び縮みするゴム
はてどうしようか、
タクシーに乗ろうか乗るまいか
歩いて帰ろうか
夜の気分はおいでよと誘う
自動販売機は ....
つぶ、つぶ、と
沈んでいく
記号に
さいなまれて
言語の
原始は
もえてしまう
わたしたちの
始祖や
祖先が
手をのばした
あの空間に
つぶ、つぶ、と
押し潰され
....
もくもくと
立ちあがってくるもの
頭をもたげて
どくどく血は駆け
はみだしそうな
身の皮一枚
こんこんと
湧き出る想念
いき場もなくて
つんつん立って
はりつめる呼 ....
小雨に濡れて
ススキの銀色の
穂を少し羨みながら
宵口のやたらと
ライトが眩しい
足元を見詰め
プラスチックの袋
足もふらふら
空っぽの心と筋肉
ヤクはやってません
こんな ....
雨が降ると私は
主を失くした犬のように大人しい
夫を亡くした妻のように淋しい
世界は私と一体何の関連性があるのか
此処に生きている意味などあるのか
いや、予めの墓標に過ぎないのだと
そんな ....
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