星明かりの駅が
ひとつずつ滲んでゆく

瞳は
乾いてなどいない
まったく逆だ

夜から
いちばん遠いところが
すべてを飲み込み
夜を生むための
夜になる

そこに
ある ....
きょうもかわいくてうつくしいね
かわいいかうつくしいか
どちらかひとつにしてください

つぶやくことによって
10ねんごくらいに
かのじょになる
という
かのうせいがあるから
きょ ....
猫のひげが巻きついた星の判断が秋風に吹かれている。小石はその巨大な耳を痙攣させながら酒場という酒場に愛のリキュールを撒き散らしてゆく。そのとき雨の棺を夜が跨ぐ。すべてを照らし出す幼年時代の夢想が彼女の .... 私は息詰まり行きどまりそうになり

どうしようもなくなったときに

小指を鉛筆削りの中に入れ

小指に繋がれた色々な糸と一緒に削ってしまう

それがいいことではないとわかっていながらも ....
どうして私が名前を変えなくちゃいけないの

結婚に向けて大人にならねばと思いつつ
決まりきった事 承知した事 そうしたい事
であるにもかかわらず

持って生まれた姓を 旦那の姓に変える
 ....
意味などないのだ。
意味ない。
言葉に意味などそもそも宿らない。(言語は
                (死せり。

不細工な唇から、どうしようもなく漏れ出る汚いそれに命など。
意味など ....
働きたくはない。当たり前の素直な心情だ。しかし、働かない訳にはいかないのが現実だ。

金なんざ別に欲しくはないが、ナシで済ませられる社会には生きていない。

人と物に蝕まれ「飯喰らう石ころ」に ....
薔薇のように咲き誇る 若く美しい君よ
その目は 緑なすエデンを見つめてる

禁断の果実は 試してみたのかい
蔦の絡まる東屋に 集う若き神々は
ニシキ蛇の昔語りに 耳を傾けている
噴水の袂に ....
 

昼 我ら見守りし樹木達

宵 起立して我ぞ我ぞと立ち居並ぶ


昼 穏やかに放ちし心 陽(ひ)の光に交え

宵 彼らの意思となりて確固たらしむ


桜 冠を戴きて朴訥の王 ....
僕等は、いつのまにか 
否応無く人生という列車に乗っていた 

やがて、この列車は 
御他聞漏れず地上から浮遊してゆく 

いつか、必ずブラックホールの暗闇を 
一度は通過するという 
 ....
月に向かって咲いた 白いバラ
静かに奏でられる 花ずれの音
時は冬 冷たい 冷たい季節

狂い咲くのは悲しい
ダレモイナイ ダレモイナ……

かわいそうに思った神さまは
月の使者を遣わ ....
特殊な水で満たされたその保育器は柩でもある。

「抜け出るのなんて夢のまた夢」

隣の保育器=柩から、会話の続きのように声がかけられた。空気を震わす音でなく、脳髄に直接響く信号として。 ....
電車の中で、遠藤先生の本を開き 
アウシュビッツを訪れた日の場面を 
旅人の思いで共に歩く 

   * 

昔、囚人だったカプリンスキー氏は 
黙したまま背を向け 
赤煉瓦の古い建物 ....
毎朝毎晩 僕は憂鬱で

死にもせず 生きもせず

脈打つ鼓動を感じもせずに

ただグダグダと ウダウダと

何かを壊したくて 守りたくて

繰り返してるんです


 ....
生きることが
苦しくなくなったのは
考えるべき事が
減ったから
感じる事が
減ったから

妄想の世界は
実現しない、と
遂に認めてしまったよ

こうしてここに  ....
骨を噛んで壊れた

ブリリアンス壊れた

あーりゃりゃこりゃりゃ

いーけないんだいけないんだ

曇り硝子の海馬

刃磨いで裂けた


判断力あつらえた

 ....
 

白き大地は果てしなく

沈まぬ光の静謐に

いざない いざなう

時をひととき 忘れた光



白き大地の果てしなく

白く冷たい隣人は

等しく全てを覆うだろう ....
夜を待ちわびる右折の多い交差点.
黄色が教えてくれるもの
その予感は誰のものなのですか

今ひとつ、今にひとつ
アテのある居所、アテがあっての居所
水の凍る居所、水が凍る局所

待ちの ....
 

ここは蓬莱

頭上におちた白磁の林檎

くだけた飛沫は雪の泡


こなごな金剛 ザラメ衣が

銀の枝葉に纏いつく


草笛の遠音 幽か

翡翠の雨の降りたるに
 ....
{引用=(きみはやさしいね)
(いつだってそうね)
(そう、ぼくら共犯者さ)
(頼りなくてごめんね)
(信じれなくてごめんね)
(でも、ぼくら共犯者さ)
(やめちゃいないよ)
(いち ....
振り出した手形の期日をさきに延ばしてもらおうとアポもとらずにユキは仕入先の材料屋さんに朝駆けをした

その建物に入るとき一瞬ホアシトオルのことを思い浮かべてユキはクスッとほどけたような気持ちになっ ....
君の季節
君の季節
君の季節がやってきた
君色に吹く風は
あの頃のいさかいとはまったく違って
とても優しくて
だから余計に寂しい

君と一緒にいた頃より
君と別れてからの方が
君を ....
赤い朝顔の種をまいた
心からその色に憧れて
でもそれは涙ぐんだ白い朝の顔

からたちの木をみつけて
白秋とともに歌った
芋虫とも戦った
でもそれは金柑の樹

根っこから変な葉っぱが
 ....
家人と他人を区別した時
小さな恋の芽がとんがってくる
知らない人だから知りたいと
恋の芽は好奇心
たとえば竹が一本輝いて見えたなら
誰でも中を知りたがる
どんな人?

あんな時こんな時 ....
嘘をつきました

要らぬ心配をかけました



しばらく会えません

また嘘をついてしまうから


本当の事はいえません

あなたを傷つけてしまうから



ごめんな ....
雲が流れるように
私の心も留まることなく
常に流れ 常に薄れゆき
地上を眺めているのだろう

多くを求める人間には
幸せを感じる時間などなく
小さな幸せに 気づこうともしない

あぁ ....
吸い込んだ息を見えないまま吐き出した
手をかけられてはふくらみ
手をかけられては萎む
ひとは風船のようなもの
宇宙服を着ている

砂漠のどこかを歩いている

汗は服の中にたまり

暑さは極度の疲労をうむ

ぼくはもうだめだ

先に行っておくれ

彼女は何も言わずに手を差し伸べる

 ....
移動は主に徒歩 もしくはバス
もしくは自転車
あまねく地上を忙しく移動しながら
伝言を残すのが魔女の仕事
図書館の本にメモを挟む
(決してページに書き込んではいけない)
日記に連絡帳、職場 ....
世界は認識の中にある
平面に沿ったGのみの世界
天井が眼下に
床が頭上に
滑り落ちながら
眼下に床が
離れた鉄棒の上から
回転しながら上昇し
そのまま落下する
視点から眺める部屋 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
水底千波 一也6*11/10/20 23:32
ゲッセマネのヨハネ6011/10/20 23:30
ぎよ111/10/20 23:02
鉛筆削りの使い方灰泥軽茶4*11/10/20 23:00
名前砂木9*11/10/20 22:50
ですブロッコリー...1*11/10/20 22:42
蒲生万寿1*11/10/20 21:58
エデンからの旅立さすらいのま...0*11/10/20 21:30
朴訥の王mortal...011/10/20 21:13
魂の器 服部 剛411/10/20 20:35
白いバラ凪 ちひろ111/10/20 20:32
水の間(あわい)ゆべし3*11/10/20 20:28
人形の瞳 服部 剛311/10/20 20:21
失うものfaik1*11/10/20 20:15
位置1*11/10/20 20:11
骨折3*11/10/20 20:06
極寒mortal...211/10/20 19:52
氷漬けの後の空腹yuugao2*11/10/20 19:27
ここは蓬莱mortal...111/10/20 19:13
両手ゆうと211/10/20 18:53
ユキの階段(1)吉岡ペペロ311/10/20 18:53
君の季節真山義一郎2111/10/20 18:22
まちがいだらけだ木原東子6*11/10/20 18:15
詩になじまない仲3*11/10/20 17:31
嘘つきみふみ611/10/20 16:50
流れゆく心菜穂2*11/10/20 15:46
今日の歳時記 ( )アラガイs3*11/10/20 14:24
足跡空中分解311/10/20 14:16
魔法と非魔法の間でなを311/10/20 13:41
鉄棒……とある蛙1211/10/20 13:15

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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