横断歩道の
白いところしか歩かないことにしている
もう四ヶ月たつけれど
たった六十ヶ月で求めてしまった前科がある
もう時間じゃない
こころを忙しくさせて
連戦連勝し ....
流れが速過ぎるのではないでしょうか
わたしはごぼごぼと 泡を吐きながら
すこしずつ水を肺に 入れて
ひとはみな自分の目でしか、
世界を見つめられないのだから
もうすこし他人の目のことを知 ....
あなたの
マグカップの
つるりとした空洞の
最深部で
パロールも
道徳も
大恋愛も
なにもかも終わっていた
冬になると
唇が乾くだろう ....
うすい埃を蛾のはばたきが払う
ちらちら光る暗がり
息をしている
なにか
(ここにある)
遠いいきもの。
箱を開けて
そこが空なら
びんの底に
わずかに残るソーダの輝く。
あ ....
それは、
自らするものではなく、
自ずと気がつくものであり、
自然と落ちるものである。
そう聞いたことがあった。
ときめきという言葉は、
例えば生きたものを触ったときとか。
新しい玩 ....
冷たい夜のドーナツのかおり
ピグマリオン
標識に巻かれたタオル
一 MODEL
魚の切り身が泳いでる (ふかく(
責任のない情報のマグロ (螺旋階段(
回遊 ....
肺や気道を意識せず、唯、呼吸をするように
僕の宇宙を封印したのは、僕自身だったのかもしれないね
誰かのせいにしたいな 明日もきっと悲しいから
それがからからの快晴ともなると、殊更
....
私の運命に貴方は
確かに通っているのだけれど
貴方の人生に私が
関わることは微塵もない
私の心に貴方は
確かに愛しさをくれるのだけれど
貴方の瞳に私が
映 ....
車窓からみえた
数羽の白鳥
つめたい水に
ああしてきれいに
浮くまでに
どれほど
ためらったことだろう
どれほど
しつけられたことだろう
わたしの知らない習わしが
見慣 ....
あけがた
つらい夢をみた
あたしは英国製の
いいいろの髪かざりをして
コオヒイをいれながら
ちいさな受話器をゆっくり眺めたり
たぶん
7 ....
顔を切るような寒風の中、薄目を開け足元を見れば舗装されているが、罅割れの多い凸凹道を
前のめりと言えばかっこ良いが、吹き飛ばされないよう歯を食いしばって風の吹く方向に足を踏み出して歩いている。
....
まわるる
よるわる
干涸びた窓は
口を
ぽかりとあけて
午後は
時間は
吸収されつつあった
膨張している
十
日
間
収縮の二十日間
回転中
カレンダーの日付を ....
知っているのは
僕の 何も 知らない
いつも僕が歩いた
昨日 ぼんやりと 歩いた道だけ
知っているのは
だけど なんだったのか 忘れてしまった
帰り道を 見つめている
誰かの思い ....
角煮とそらをあるいた
分離することなくみえた嘘は
虹の音を滑走路にうつしだす
なべをゆらして
あぶらはいらない
いらないんだあぶらなんて
もう死んじまえばいいあぶらなん ....
嫁とまだ同棲していない頃、漏れはすごく苛々していた。就業時間中にソープやイメクラ、競馬場等に訪れ、仕事終わりにパチンコをして家に帰ると一人、薄暗い壁の隣の部屋の音楽の音量がでかく憎んでいた。1 ....
匂いだけ
街を歩いてるのに
感じるのは
匂いだけ
いつまでも続くと思って
歩いてきた道は
僕にはながすぎる
道は果てしなくても
僕にはながすぎた
人に優しくしなきゃだダメ ....
歴史に残る詩人から
100人の作品から
抜き出した
100の言葉で
飾り立て
それ 見ろ どうだ
と投稿したが
100人の亡霊が
これは我の言葉だと
ひとつ一つ持ち帰り
最 ....
私は流木と一緒にこの浜辺へ打ち上げられ
長い時間を過ごしている
朝靄の中
私は何かがはじまる予感に抑えきれずに
流れてくる貝殻や硝子、缶からの破片を集めて
できるだけ体中に埋めつくしてい ....
今日もまた五万回あなたを思った
夢遊病者のようになりながら
ふたりは一生懸命生きている
こんな悲しい気持ちでひとり
明日もまたあなたを五万回思うよ
こんなにまだ苦しい ....
せかいのばらーど
わたしがまだかたちをもたないみずだったころのきおく
のなかにふくまれてしまったかわいそうなちいさないきものたち
わたしがうまれるためにうしなわれてしまったおおくのよろこび
そ ....
カダフィと砂漠を旅したとき
発電機の不安定な明かりのしたで
彼は世界についての話を毎晩してくれた
カダフィはアメリカを含むこの世界を
小惑星にいつ襲われるかも知れない地球にたと ....
白いものに名前を与えようとして、黒くなる。その瞬間に何もかもが台無しになるかのように、燃え始めて、私は水に混ざる。流れていく中で、多くの人が私を掬おうとして零れ落ちていった私を見つめた。彼らの手に掬わ ....
世界中で 苦しんでいる人のために
詩を書こう そうしよう
橙色のポケットに手を突っ込んで
またたく間に一連の詩を引きだす
こいつはいい詩だ、と師匠は言った
いやなんの、と僕は謙遜した
....
沈下するための水に溢れる花の中で、咲かなかった。ここは高山病の薄い香りがする高い山の頂で体を広げる。手に掛かるものはすべて冷たいまま通り過ぎ去ってくれる。温かくならないからこの場所にいられる。足先が水 ....
ガタガタやかましゃーほんだら死んだら死んだ時じゃ精神
....
泣きわめいた後の頭痛
何年ぶりだろうか
がんがんする
泣いたのか。
そっか。悲しいんだ
つらいんだ。苦しいんだ。
....
日出づる国
太陽が昇るよ だけどその瞬間を僕らはそんなに見ない
当たり前に照らされて 当たり前に生きている
異国からこんにちは 隣の国から来たんだって
それだけで この国ではヒーロ ....
ふわりと落ちてくる手紙を
僕は右手で受け取りました
引き出しをもう10年開けてない
その手紙を入れました
中身を見ずに入れました
合体の大和真性童貞とリンダの焼香
画一化された片鱗シーツに少女は月経し
香しき赤飯ファンタスティボ
野薔薇を咲き乱す魔王の恐悦な春の笛を燃やせ
ケルンシンパシー
寄 ....
迷路をつたう
右手を失って
西とも東ともつかない大地に叫んでいた
{ルビ空=から}の籾殻のような稚拙を
拾いあげた掌がみえる
その指先は
十の母だ
やわらかいわたしをつついて
わたしは ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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