青灰色の夕暮れに
鳥の群れ
黒い影が
青灰色の夕暮れに
ぼくはあなたとはぐれていた
ガキの頃からのそれは宿命だ
青灰色の夕暮れに
鳥の群れ
黒い ....
さあ、やろうか
今度は動きだすかな
君の頭の中
ずっとずっと
止まったまま
動きたくて
うずうずしている
巨人、ドラゴン、少年に
女王様も
君が創ったんだから
後は
産み落として ....
私にとってあなた
なくてはならない
声すら知らないのに
きっとそのうち
摘みたくなるのだろう
熱い舌の上で
踊るハイボール
知らないままで
恋は堕ちるのです
今日の一日かき回し
こうして記すほどのこと
あったかどうか考える
しなびた日々の続く中
秋茄子ほどのつやつやの
変化の兆し賜った
立派な葉を持つコスモスが
時雨の風にもりんとして ....
IT関連の求人広告を見た男が
雑居ビルを訪ね面接を受ける
(応接室で)
「え? インターネットではないのですか」
対座の中年男は
「ええ、弊社はウィンターネット構築企業です」
「あの、ウ ....
もし、ぼくが、
もっとふつうに働いて、
浪費家じゃなかったら、
きっと、二千万円は貯まっていたよ、
と、ぼくのほんとうの浪費癖も知らないで、
彼女は言うのだ。
二千万円あれば、
結婚 ....
人は行く
それぞれの荷物抱えて
右に左に朝日を受けながら
今日もまた
心にかすり傷をつけに・・・
傷を作る度
人は強くなる
時に傷を癒しながら
また人は成長する
喜びも悲 ....
笑って 笑って
笑って キャンディ
昨晩のアニメでもちきりだから
何かこう 一途を共有したがるっていうの
かがやく未来の乙女だったか
平和の先は怠惰の坂道
さらけだすよねぇ
そんなつ ....
死んでいる鬼瓦めざして
何の予告もなく
銀色の竹とんぼが来訪
唸りながら
怒鳴りつけてきた
隣り町の宝石店の宣伝である ....
横断歩道の
白いところしか歩かないことにしている
もう四ヶ月たつけれど
たった六十ヶ月で求めてしまった前科がある
もう時間じゃない
こころを忙しくさせて
連戦連勝し ....
流れが速過ぎるのではないでしょうか
わたしはごぼごぼと 泡を吐きながら
すこしずつ水を肺に 入れて
ひとはみな自分の目でしか、
世界を見つめられないのだから
もうすこし他人の目のことを知 ....
あなたの
マグカップの
つるりとした空洞の
最深部で
パロールも
道徳も
大恋愛も
なにもかも終わっていた
冬になると
唇が乾くだろう ....
うすい埃を蛾のはばたきが払う
ちらちら光る暗がり
息をしている
なにか
(ここにある)
遠いいきもの。
箱を開けて
そこが空なら
びんの底に
わずかに残るソーダの輝く。
あ ....
それは、
自らするものではなく、
自ずと気がつくものであり、
自然と落ちるものである。
そう聞いたことがあった。
ときめきという言葉は、
例えば生きたものを触ったときとか。
新しい玩 ....
冷たい夜のドーナツのかおり
ピグマリオン
標識に巻かれたタオル
一 MODEL
魚の切り身が泳いでる (ふかく(
責任のない情報のマグロ (螺旋階段(
回遊 ....
肺や気道を意識せず、唯、呼吸をするように
僕の宇宙を封印したのは、僕自身だったのかもしれないね
誰かのせいにしたいな 明日もきっと悲しいから
それがからからの快晴ともなると、殊更
....
私の運命に貴方は
確かに通っているのだけれど
貴方の人生に私が
関わることは微塵もない
私の心に貴方は
確かに愛しさをくれるのだけれど
貴方の瞳に私が
映 ....
車窓からみえた
数羽の白鳥
つめたい水に
ああしてきれいに
浮くまでに
どれほど
ためらったことだろう
どれほど
しつけられたことだろう
わたしの知らない習わしが
見慣 ....
あけがた
つらい夢をみた
あたしは英国製の
いいいろの髪かざりをして
コオヒイをいれながら
ちいさな受話器をゆっくり眺めたり
たぶん
7 ....
顔を切るような寒風の中、薄目を開け足元を見れば舗装されているが、罅割れの多い凸凹道を
前のめりと言えばかっこ良いが、吹き飛ばされないよう歯を食いしばって風の吹く方向に足を踏み出して歩いている。
....
まわるる
よるわる
干涸びた窓は
口を
ぽかりとあけて
午後は
時間は
吸収されつつあった
膨張している
十
日
間
収縮の二十日間
回転中
カレンダーの日付を ....
知っているのは
僕の 何も 知らない
いつも僕が歩いた
昨日 ぼんやりと 歩いた道だけ
知っているのは
だけど なんだったのか 忘れてしまった
帰り道を 見つめている
誰かの思い ....
角煮とそらをあるいた
分離することなくみえた嘘は
虹の音を滑走路にうつしだす
なべをゆらして
あぶらはいらない
いらないんだあぶらなんて
もう死んじまえばいいあぶらなん ....
嫁とまだ同棲していない頃、漏れはすごく苛々していた。就業時間中にソープやイメクラ、競馬場等に訪れ、仕事終わりにパチンコをして家に帰ると一人、薄暗い壁の隣の部屋の音楽の音量がでかく憎んでいた。1 ....
匂いだけ
街を歩いてるのに
感じるのは
匂いだけ
いつまでも続くと思って
歩いてきた道は
僕にはながすぎる
道は果てしなくても
僕にはながすぎた
人に優しくしなきゃだダメ ....
歴史に残る詩人から
100人の作品から
抜き出した
100の言葉で
飾り立て
それ 見ろ どうだ
と投稿したが
100人の亡霊が
これは我の言葉だと
ひとつ一つ持ち帰り
最 ....
私は流木と一緒にこの浜辺へ打ち上げられ
長い時間を過ごしている
朝靄の中
私は何かがはじまる予感に抑えきれずに
流れてくる貝殻や硝子、缶からの破片を集めて
できるだけ体中に埋めつくしてい ....
今日もまた五万回あなたを思った
夢遊病者のようになりながら
ふたりは一生懸命生きている
こんな悲しい気持ちでひとり
明日もまたあなたを五万回思うよ
こんなにまだ苦しい ....
せかいのばらーど
わたしがまだかたちをもたないみずだったころのきおく
のなかにふくまれてしまったかわいそうなちいさないきものたち
わたしがうまれるためにうしなわれてしまったおおくのよろこび
そ ....
カダフィと砂漠を旅したとき
発電機の不安定な明かりのしたで
彼は世界についての話を毎晩してくれた
カダフィはアメリカを含むこの世界を
小惑星にいつ襲われるかも知れない地球にたと ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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