この爪を折っても
しぶとく生えてくる
この爪を折っても
歳を取れば 記憶は遥か彼方
この爪に火を点せば
僅かながら この灯りで
道に迷うこともないと口にすれば
痩せ我慢だと隣人は ....
ふりつもったばかりの
しろいゆきをほると
くろいつちがでてきた
そのつちをほると
こんどは
しろいほねがでてきた
しろいほねをほると
またくろいつちが
しろいほねが ....
しんだらいけないんではなくて
しぬのはこわい
しぬ前のぐだぐだした時間がこわい
しんでやるって思うときはキモチよくて
どうでもいいって口にだせば洗い流せる
君が苦しそうな顔をして
あた ....
さぁ憂鬱よ
私の無意味な情熱を
無に還してしまえ
さぁ無関心よ
私のお節介を
有限にしてしまえ
さぁ流るる時間よ
未熟な私を
頭でっかちな老人にしてしまえ
さぁ服従心よ
....
からだにいーものも
ずっとそればっかじゃおかしくなっちゃう
例えばビタミンだってそう
おいしい水だってそう
いつもにこにこ笑ってるのは
世界のすべてが毒に見えるから
箱の中身は ....
おぉい
君は何で死んじゃったのさ
ひとことじゃ言えない
そりゃそうだろうけど
そこんところをあえて
ふん
この世のシステムに合わなかったのよ
例えばどんな
そう ....
フレデリック・ゾマーの
あまり質のよくないコピーと
「時計仕掛けのオレンジ」の
アレックスのニタリ笑い
きみの部屋に語るものがあるとすれば
きっとそれぐらいなものだ ....
今日もいつも通り
なにか新しいことがあるかって
そういってあたりをみまわしている
今日もいつも通り
ずっと泣いていたんだ
でも
涙なんてでるはずもなく
そうしていつものように
ただ ....
闇夜のいろの登山服で
にびいろの舗道に落としてゆく
カルマの手形と
リグレットの足跡を
路面のくぼみはなにを呟いているの ....
る
る
類似の
事象
明け方の
あけに染まる
山の
頂き
る
る
類似の事象
彼は
いつから
ここにいる
のだ
る
る
涙腺
緩んできて
もう
どうにも ....
Ω(モノクローム)
「女の子たちが黒い小さな立方体をその体の節々に取り付けだしたのは
ちょうどセンター・タンにおれがピアスを明けた四日後だ
新しく痛んだ傷がチョコレートのように化膿して ....
受身はつらいよ
君たちは指示を待っているだけだと言われるけれど
自分のしたいことなどできないほどに
外側から押しつけられた
やらなければならいことに晒されてきた
学校の宿題をしましょう
....
夏休みの特別登校日をちゃんと聞いて帰らないような子供だった
虚弱体質で、勉強もできなかったが、不思議と理科だけは、とても好きだった
夏休み、何をするでもなく
ふらっと魚釣りに出かけては、昼寝 ....
小学校、これほど長い共同生活のなかで
子供達の声は聞こえるのだが、みえないことも多い
笑い顔は、困り顔、へんな顔、目立ちたいヤツの顔にかくれている
日々は、楽しいことと同じくらい
つまんな ....
私は力まない
私は何かを失わない
私は息詰まらない
まず、大きめの手のひらに、しっかりと握れるくらいの掌の丸く平べったい石を捜す。
水切りは静かな水面が広がるところがよい
たいていそ ....
怖い夢から目を覚まして
私たちは古い座敷に
手紙を持ち寄っていった
食事の支度をしたり
庭の草むしりをしたり
そうやって日々を過ごすことが
供養になればいいと
言葉少なに話した
遠くで ....
今日こそ本当に大切なこと
教えて欲しかったけど
時間切れ
君はもういない
生き続けることが救いなのか
死ぬことが救いなのか
時々解らなくなるよ
ねえ答えてよ
君ならこの方程式を解け ....
詩は素
素敵と言わせたくて
素っ気ない素振りで
言葉をまさぐる
詩は素
素直じゃないから
素知らぬ素振りで
言葉をこねくる
詩は素
素顔に辿り着けない ....
111218
背
後
霊
を
信じるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーー ....
蜜を垂らしたグレンチェックの太股に群がるメタルボディの虫たちは「Ψ」の甲殻に暗い愛を孕んで、野蛮な大顎にまだ温みのあるバニラの薫る【Eggnog】を零したモザイク画の尖塔を咥え、スミレ色の格子のある柄 ....
君が唄う愛のうた
もう
歌詞さえ忘れてしまったけれど
確かに
君は唄っていた
窓辺のひだまりに置いた
鳥かごの中で
無邪気に
金糸雀が{ルビ囀る=さえず}ように
石造りの ....
僕の奥さんになるだろう人は
鶴ヶ島に住んでいるので勝手につる姫とよんでいる
あなたは孤児だった
身寄り誰もいないって言ってましたね
彼がおんなと逃げて消息不明
子供3 ....
戦争が始まると
幸せを歌う歌を
聞かなくなった
風車を握った子供が
風の海を泳いでいた
からからと鳴る羽根が
日の光をかき乱す
冷えた大気を押し退けて
踏切に杯を掲げ
冬鳥のオー ....
小学生の頃
校舎と体育館の建物の間に
ピロティと呼ばれる場所があった
そこは特に何かをする場所ではなく
コンクリートの打ちっぱなしの壁があるだけで
ボール当てやドッチボールをするには
....
いつも何故だろう
何も見えなかった 私からは
遠ざかっていく
その全てを私は見ようとしていたのだが
だけど誰とも連絡がつかず いつも
一人で立ちつくしていた いつも
何も知らない街 ....
ひとを傷つけたり
迷わしたり
煩わせたり泣かせたり
そんなオレンジな俺だけど
嘘ばかりついて
嘘ばかり上手くなって
ほんとの気持ち探せなくなってる
夜がき ....
どこもかしこも傷だらけ
うずくまって泣いてても始まらないから
....
西通りの角で手を振る
ここに辿り着くまでに
3回電話して5回鏡を見た
巻き戻ったストーリー
―深めにかぶった帽子の下
その凛とした視線の先に
何が映っているんだろう
って
....
世界は しらじらしい
夢の中すら 雪がふりはじめたから
道は 白く はばまれて 遠い
雪にかわったり 曇天に変わったりする幻を
さて いくつ超えようか
カーブごとに
ド ....
世界は まあたらしい
雪がふりはじめたから
道は 白い雪に はばまれて 遠い
雪にかわったり 青空に変わったりする町の名を
さて いくつ超えようか
カーブごとに 青の空の ....
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