人間のからだは小さな宇宙
シナプスから毛細血管まで
うちに刻まれた年輪や
おもてに印されたしわさえも
百科事典で読んだ
宇宙のページをそっくりそのまま
模写したみたい
夕暮れは知らないうちにやって来る
ブラインド越しの窓の外
夜空が突然落ちてくる
ビルの谷間の一角の
ボーッと灯る明りの主は
どこから湧いたかおでんやの
屋台が見える路地裏に
勤め帰り ....
渦巻く
暖流と寒流の出会いを
ささえる
でこぼこの大地は続いている
魚たちは
渦巻かれて
吸引されて
流されて
流されているあいだにも
おしたり
ひいたり
生活は丸太のように ....
やまない雨はないけれど
ふらない雨はある
雨ってやつはたいへんな気取り屋で
いつだって
おあつらえむきの場所を選んで
タイミング見計らって
やまない雨はない ....
〜風ってそれそのものではない
なのにそれで間にあってしまう
どちらでもいいのかな
そんな空気なのかな
雨がふりそうでふらない
別に待ってないけど
ふるならふるでもいいな
受け入れる気 ....
君が窓の外ばかり眺めているから
僕はさみしい
君が郵便ポストばかり覗き込むから
僕はさみしい
探している答えは ここにあるよ
僕が その答えだ
歌われないメロディーが
綴られ ....
いらつきは雨のよう
ホームに駆け下りたら
行ってしまった電車
半分だけ見て出た映画
飲みかけのアイスティー
しおりをなくした小説
時がたっても
大人になっても
ぜったいにゆるす ....
華やかな蝶
今日は あちらの 花びらへ
明日は どちらの 花びらへ?
ボクは 見詰めることしか
許されないのか
涙は 君の 蜜と成る
ほら 耳を済ませて見れば
新しい 蜂達が ....
固いタイルに
きみはうつ伏せ
ぼくはぼく自身より
長く鋭い針を
きみの背骨の中点に差し込む
素早く、直角に
屹立させる
こうして
線と
....
朝 いつも降りる駅の
一つ前の駅で
朝急ぐ人たちばかりで
ロータリーの八重桜は
ほとんど返り見られることがない
駅の跨線橋を
見上げながら歩いてくる顔は
八重桜を背にしながら
....
言葉はいつも
私の手を すり抜けていく
それは 一体 なぜだろう
間違った道を 歩いてきた
言葉を 選んでは
同じ失敗を繰り返した日々
だけど 愛は 決してそんなものではないだろう ....
お城を纏って隠れましょう
誰も助けに来ないから
車輪の音が聞こえたら
カーテンめくって隠れましょう
彼女が来たら
それは夜の始まり
草木も私も眠る夜に
横たわるこの身体の中で
動き出す小さな私
腰の辺りにある
大きな貝殻が開いた形をした腸骨で
目を覚ますのは
手の平サイズの女の子
彼女はお腹に住む
私の夢の ....
あおぞらにふれることのなかった雲に
おやすみと声をかける
届いているように見えたのは
錯覚だから
あなたは泣かなくてもいいんだよ
秋は
なにかがたりない
地上の彼処に ....
抱きつくのは
愛しいからで
抱きしめられるのは
愛しく思ってくれるからだ
体温の感じ方が
違うんだ
秋が深くなり
人恋しい
眠りにつく前
ぎゅっと 背中に抱きついて夢 ....
ますずしを
たべたのだった
ますずしを
たべたのだ
あなたがかってきた
ますずしを
たべようと
いうのだった
さみしい小鳥は丘はすて
ひろい海へととびたった
海はつめたく 深遠で
するどい波は 小鳥をなめる
さみしい小鳥は海をすて
はるかな山へとびたった
山はさびしく 厳格で
あらい吹雪 ....
飛行機がまっぷたつに割れて
僕は死を確信せざるを得なかった
シートごと乗客が
つぎからつぎへと剥がれて空に消えてゆく
僕にはするべきことがあった
悲しいくらい真面目に当た ....
ジャンキーの放送作家と
旅路で出会う
歯がないし 体も痩せて
女買う
マルクス主義の家系には
狂う子供が多いとか
十数年後の今ならば
子供は皆
....
はなぞの
げっこう
さんるーむ
むじのかべ
ひくいそら
どあのおと
かんいべっど
りゅうどうしょく
ひきだしのせいしょ
うすいほほえみ ....
子供の頃
長瀞に家族旅行をしたときに
自然博物館でだったか
鉱石標本を売っているのを見つけた
10cm×20cmの小さな箱に
縦3列×横4列=12ます位の仕切りがあって
鉱石の欠片が整 ....
自分の歩幅と
今まで歩いた歩数の
世界地図をながめていると
人魚が靴をひっぱった
「2で割らないとダメ!」
「どうして?」
「あなたの足は2本でしょ!」
「ただの遊びだよ?」
「わ ....
なんでこんな日に
みんなイライラして
私もイライラして
それなのにbirthday
それが一番イライラする
せめてbirthdayじゃなかったら
こんなにも私はイライラしないで済んだはずな ....
はたらけ はたらけ 身体が動く限り
はたらけ はたらけ 時間が有る限り
はたらけ はたらけ 君を忘れる為に
はたらけ はたらけ 自分が存在する為に
彼女のためにリボンを作ろう
真っ赤なやつを
どこからでも見えるように真っ赤なやつを
夜空のまえに宇宙です
茫漠がしんしんと降り積みます
オリオンか
雨か
分からぬほどに酔っています
あなたは黄いろが好きなのです
おばあさんのベッド
窓ガラ ....
GO GO TOMORROW 男たち狙ってるし
手をのばしてごらんなさい ほら
虹色ドリーム貴方に掴まえられて?
GO GO TOMORROW ダンスは決まってフリーorイエス ....
* 孤独感 言の葉澄みて 露キラリ
誰も自分に関心が無い
そう言われると
読んでコメントする時に
寂しい気分も広がりますが
先走った秋が やって来たのかと思えば
....
となりで寝息をたてる君が
本当に君なのかと
疑う夜
このまま眠ってしまえば
二度と目覚めないのではないのかな
とか
(まあそれでもいいんだけれど)
太陽なんてなくって
何かの{ ....
あたしは横になって、
沈んでくるのか
立ちのぼっているのかわからない
ゆきひらのようなそれをみている。
明日のことなんて
しらないから
波間に間に消えてゆく
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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