消えていく
消えていく
消えていく
昨日の記憶から
ぼくの会話が
沈んでいく
沈んでいく
沈んでいく
昨日の思い出から
ぼくの輪郭が
流れて ....
カラカラと
かれはがおちる
カラカラと
いいわけのように
カラカラと
ゆるしてくださいと
カラカラの
りゆうもおもいだせずに
母さんが力強く呻いた
父さんは喜びともつかぬ
情けない声をあげた
そしてぼくは出てきたのだ
危険な
しかもおそろしく不条理な世界へ
ぼくははげしく泣いた
丸裸のまま
もはや
....
朝が来るのを待って
針を廻そう
まだ何が不安か
分からないけど
大事にしてたブリキの人形
誰かの目で壊して
僕以外の視点で
話は続く 早く早く
街角の落書きを
夕日が ....
遠い異国の地で安い労働賃金により
生み出されるスニーカーたち
一日中機械の音を鳴らしながら
大量生産されていく顔はどれも同じ
それは何かのはじまりに購入したスニーカー
もう何年履いたかは ....
ひまわりは もう 空いろの自転車をこがない
それが すっかり あかね色にかわって 杖をついて
やっと歩いているから
風をたべていた鳥は 夢をたべはじめてからずっと 腹をすかせ
風は その ....
いえのまんなかに
わたしがいる
いえをでても
わたしがいる
そのまんなかを
あるいていく
どこまでいっても
そとがわがある
どんな棺も
青年の死には窮屈だ
母親の嘆きも
揺籃には大き過ぎる
白い菊も
その肌には不似合いだ
彼の愛したのは太陽や風
ロックンロールや女の脚
ああ、大きな坊や達
逞しい赤 ....
幻 こぼれる 氷菓子 かけ足で
遠雷 蘇り 青い穂 すいっちょん
夕闇 墨汁 音もない 匂いだけの
風鈴 甘い月 おくれ毛 うちわで
さようなら
プラネテス
あれは遠い日のこと 僕らは真夜中に
街を抜け出して 綺麗な海へと出かけた
満天の星空に 僕らただ黙り込んで
何処にも居なくて 誰でもないフリをした
流れ星見つけ ....
本当の欲望の姿は尖った鉛筆の芯で軽く打った点の様なもので
ともすればまぶたが落ちそうなこんな夜こそ
俺はそいつの姿を見なければならない
死んでいけばいくほど
生きようと ....
貴方と私、背中合わせで鏡合わせ
目に映る、貴方の瞳は虚像の光
もう吐息さえ聞き取れないほど遠く、
手を伸ばしても擦り抜けてしまう
鏡の中の貴方の{ルビ表情=かお}が視えないの
....
形のあるものはいつか消えてしまうけれど
心は消えてしまわないよね
君は問いかける
少し強い風が吹いて
あの黄色い花がうなずくと
君はつぶやいた
私たちも心でできていればよ ....
夜風が冷たく包む
誰かの悲しみと哀愁をさらった風は
私の心を吹き刺す
いくつもの思いは
私のココロと解け合い
人の温もり感じてた
忙しく過ぎ去った
それぞれの生活
小さな幸せ
....
何でも手に入れることができる王様ですが
紙幣も
硬貨も
触ったことすらありません
欲しいものは何でも持っているはずの王様ですが
紙幣も硬貨も
あなたが持っている小銭さえ
一度も本物を ....
とつぜん帰ってこなくなったとして
それは
下司だから
歌や音楽は君を救うか
暴動や革命に思いを馳せる
だって凄い事だ
日本に置き換えたら燃えるぜ?暫定的軍事政権樹立とかさ
自殺も絶望も発狂も ....
(みっつのおはなし)
エニシダは、立派な低木樹です。
あたしの背よりも少しだけ高い
ちょうどいい面もちをしています。
毎年、雲雀たちが
無数にからだを駆け抜ける季節には
....
だれかが天上から
そっとオールをさしいれてくる。
凪いだ水面のようにしていた雲はしずかにわれ
そこから幾本にも分かたれた
まばゆいばかりの光の束がおりてくる。
はじまりは右のオー ....
あたしたちを支えあってる重力は
ぶらんこみたいに
そっと息を詰めて
あたしはむせかえるようなひかりに
あたたかな胸を浸して
果てなんてないような
ひどく澄んだひだまりと
おも ....
枯葉が吹かれて
かさかさと鳴る
その音を骨身にまでしみこませて
つぎの角を曲がる
そこを過ぎれば 私の影は
通り過ぎたところには残らない
背後に置いてきたのは私自身が
思い出として残らな ....
ベランダから
月が淡く揺れていました
今朝くもり空に虹がかかっていました
朝日に口から水しぶきを吐いて
ふたりで虹をつくりました
とぼとぼと家路をたどります
ベラン ....
慈善事業をする
行方不明者を確保し
保護者が来るまで
付き添う
仕事でクタクタの中
飛んで会いに行く。
仏の顔も3度まで
今度は許さない。
詩集を届ける。
皆喜んでくれる。
....
心はいつも純粋に
心はいつも相手の為に
柔らかく羽毛のように
傷を癒し、治す。
弾んで、跳んで
リズムを取って
楽しく辛く悲しい
明日の為に元気に
人には愛を
人には許しを
....
頭にきた
心のあり方が悪い
包囲網を作る
皆に知らせる。
威張ってばかり
自分は何もしないくせに
頭にきた
黙っていればいいものを
物に八つ当たりする
君の運命はいかに
笑 ....
目には目を、歯には歯を
復讐法として有名なこのハンムラビ法典の一節に
ぼくは異をとなえたい
この一節を
簡単に復讐法と言って片付けてしまっていいのだろうか
あなたのメルヘ ....
誰にともなくかくれんぼ
相手のいないかくれんぼ
猫をかぶってかくれんぼ
その場凌ぎのかくれんぼ
あちらこちらを転々と
今日もくらくら立ち回る
断ち切ろうにも憂き ....
喉を嗄らして
低周波で世界に発信する
・・・・ここだけの世界。
発信器の低出力は金の無さか。
それとも設計自体に問題アリ。
コンデンサーが怒れているのか。
....
健やかに
太陽を浴びて健やかに
林檎は輝く
突然の風塵に出会うまでは
傷ついた林檎は
叫びの蜜を流し
やがて打ち捨てられ
谷底に堕ちる
それでも林檎は林檎たらんとし
....
映った陰を追いかけたら、
陰は走って逃げ出して
止まった陰に近付いたら、
陰はそのまま動けなくなった
僕は日差しがまばらにさす階段の下にいて、
金色がかった眩しい ....
2797 2798 2799 2800 2801 2802 2803 2804 2805 2806 2807 2808 2809 2810 2811 2812 2813 2814 2815 2816 2817 2818 2819 2820 2821 2822 2823 2824 2825 2826 2827 2828 2829 2830 2831 2832 2833 2834 2835 2836 2837
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
5.67sec.