わたしの天使は飛び降りる
高い塔からまっさかさまに
天使は翼を広げたまま
わたしへ向かってほほえむだろう
雪が降るように真っ白に
翼は光る冬のはじめの陽射し
わたしの ....
馬鹿らしい、と貴方は、あの時、蔑むような眼光で真っ直ぐにあたしを見て、云った。
そして姿を消してしまった。
皿を齧るのは、その白さに見惚れたから。わからないの?味は無意味よ。わからないでし ....
毎晩、絞殺未遂する
僕の あいじょう 、
お母さんはここに居ない
お母さんは熱望的範囲内
お母さんは僕は要らない
「聴こえるのは、悲しみに取り憑かれた、、」
毎晩、廃棄 ....
ねぇ、ルカ?
あたしたちは、
いったいどれくらいの時間を
一緒にすごしてきたんだろうね?
ねぇ、ルカ?
どうやったらあたしは、
ルカの声を聴くことができたのかしら?
ねぇ、ル ....
(iti)
かみさまがくれた
あたしがどうか
木のように
たおれないでいられますように
この足に
もしも役割があるなら
もうずっとこうしてる。
てのひらは
ひらかれて ....
指さきでふれて
そっとふれて
気づかないくらい
そっと
そぉっと
虹があらわれる時みたいに
そうして
きらきらでぴかぴかの
さんそであふれた海へ
さんそと星くずと
....
きみのとげとげしく
無造作に針の生えた
憎悪の道標を
ぼくの心に巣食う
世界地図のど真ん中に
突き立てた
道標の根元から
噴出した石油の映像にも似た
黒い黒い染みが
....
気になるひとにメールして
高速にのる
そして交響曲第五番を選択する
肌寒くなるとチャイコフスキーが欲しくなる
カラヤンが楽譜を設計図にかえる
カラヤンが演奏を建築にか ....
{画像=111110214109.jpg}
打ち寄せる砂浜に
文字を書いている
崩れ消えて行く文字達
流木を持ち
強く刻み付ける
水際に暗く強く ....
白馬に乗った王子様なんて
そんなステレオタイプな理想はいらない
男なら飛龍くらい乗りこなせなくちゃ
この人に付いていったら
何処にたどり着くんだろう?
何に出会うんだろう?
どんな運命 ....
こびとたちは
誰もいない夜の静けさを行進しながら唄う笑う
なっぱ はっぱ こっぱ ぱぁぱぁぱぁ
ふっと すっと ほっと とぉとぉとぉ
えっさ ほっさ ほいっさ さぁさぁさぁ
....
見上げた空が青ければよいのだと
降り続いた雨が止めばよいのだと
そんな歌を聞いて育ちました
私はハッピーエンダーなので
疑問の底までを質問できません
手を取り合えばよいと
幕が閉じれば ....
水の音に、
さらわれてしまった、
まるで、体は、
どこにもないかのように、
流されて、
くだけた、
服にまとわりついた
みずの、おとだけが、
私をぬらして、
ずっとずぶ濡れだった ....
泣いてないよ
そう言いたかったけど言えなかった
声を出したら
嘘になりそうで
嘘は
嫌いなあなただから
なんにも言わない
言わないままふたりで
ずっとい ....
良く晴れた秋の日の朝
力強い日差しが
窓辺へと降り注ぐ
働く人々は
そんなことは気にせず
うつむいてペンを
走らせているが
その表情のない顔には
窓辺からの光が
輝いている
身 ....
きみの楽しいメルヘンを
ぼくはもう聞けないのだ
きみのあわてん坊の優しさに
ぼくはもう包まれることはないのだ
ぼくは裏切られているのだろう
きみは抱かれてもいるのだろ ....
まどろみの視野角。
法外ではない場所からの眺め。
無作為な安らぎならば
自然と下のほう(法)から
取り出すことができるだろう。
「あれは、水より重く仕上がっているのだ」
糖質に ....
もうそろそろ、
みんなが同じひとりの人間だと
考えてみてもいいですか?
神様
頭からキノコが生えている
抜いて良いものかどうか
水や肥料をやるべきかどうか
などと迷っているうちに
毎日少しずつ
キノコは大きくなっていく
キノコ生えてるよ
と心配していた ....
気に入らないから、
きみの死だけを考えているよ。
死ぬことについて。
死ぬことについて。
死んでほしいことについて。
いっしょに遺書をかこうか。
きみが死んでもいいように。
....
美しい歌を歌えば
人は集まってくる
人々の美しさにつれて
汚い歌を歌えば
人は集まってくる
人々の汚さにつれて
今、空に星は閃き
それを人はガスの塊だ ....
獰猛で
狡猾で
臆病で
暗闇で
血がにじむ左足は引きずって走れ
傲慢で
厄介で
不潔で
空腹で
欲しいものは奪って逃げろ
無情で
貧弱 ....
打ち上げられた
鯨みたいに
疑問符は
すべもなく
空の青さを映しだしている
怒号も慟哭も、祝福も
みな同じ音ならば
この
広い世界に満ちるものは
みな同じ水だ ....
気持ちを放る
それを避けられる
遮断される
それで気づけよということなのだろう
でも
放った気持ちは
どこへゆけばいいのだろう
放った相手の
コレクショ ....
死にたい奴らの行く所は大抵同じさ
純度に満ち足りている 許されない存在の宿る所
考えることの必要としない 現象の連なる 気持ちいいと引き換えに得た辛さ
何処にも行けないと言えるまでの言い ....
靖国通りの先に大きく聳える
東京スカイツリーの展望台から上部ユニット
メタル素材の三つの顔が浮かんでいます
陽光を反射するでもなく
ぎらりぎらぎら照り光っています。
ゆっく ....
今日、秋の日は暮れ
世界は己が回転をやめる
今日、秋の日は暮れ
僕達は自分達の世界(ワールド)へといそいそと
今日、秋の日は暮れ
君の髪はその風に揺れ・・・
今日、 ....
八月の森のいちれつは
空や雲や水平線がつらなって
やがて終わりの景色のなか
白い波の輪郭にしずんでいった。
泡と光をとじこめて
ヤギの背中のようにあたたかく
そして
引き返せ ....
みずのいちばん深いところから
ららるら、ららるら
と、音がなっている。
どこがはじまりで
どこがおわりだったのかわからなくなった世界で
祝福は洪水になってあふれていた。
夏のに ....
白い砂浜をあるいていると
神さまがいらしてね
あたしのあたまんなかに
鳥をおいてった。
その鳥がいうには
夜のむこうがわには
せかいのおわりがあってね
あいする
ひとともの ....
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