娘の血に混じる
夫の生活が
食卓に上らない
皿の上には
いつものように
サラダがあって
土を落とさずに
拾っている

娘の握る
スプーンが
汗一つかかない

皆しっているだろ ....
娘に生えた生活が
頬を釣り上げた
まま、彼女の顔を崩さない、

町を歩く足に
何も引き止められない
排水溝で鳴る音ばかりが、
私の耳を濡らす

事件は居座ったまま
出来事となって
 ....
僕の瞳の奥で
針を手に持って微笑む君

それって
拷問と呼べないか
ちゃんと伝えるのが礼儀だから,とか
言ったとおりにできたから,とか
背中を追いかける言い訳が降り積もる

上書きできなかったお前が
お前を上書きできなかったあの人のなかで
幾許残っているも ....
水色の残像
音響と臓器
独り歩き
輪郭を辿って
わたしの腕は
真空の中の
宙を這う

イノセンス
無色透明?
多色世界?
意味を徘徊しても
文字の乱射と
ヒカリだけが
悲鳴 ....
いつの日にか 同じ道を歩いていた
あの頃と変わらぬ
人々の群れ
忙しく動くバス
排気ガスだらけのビルの谷間

いつか私が落とした心は
残っているのだろうか?

薄汚れた歩道橋の階段は ....
たとえば曇天の松戸
ゴミ焼却処理場の高層煙突
ピカリぴかりと位置を知らせる
ピカリぴかりと存在を知らせる
岩瀬無番地という住居表示
表示不要の権力装置
存在を表示しない

昔陸軍工兵学 ....
光と風は紡がれて

空の中で弾けて散る

今、滔々(とうとう)と波は揺れ

君はうたた寝を始める

昨日見た夢の続きを

君は夢の中で演じて見せる

それは悪夢の続き・・・君は ....
麗しい時代は終わって君も魔女になるのだろうか

いまでも充分怖いが


僕は亀仙人にでもなってやり過ごすとするか

ボブディランが時代は変わると歌った


僕は生命は変化だ ....
言葉が
いつも
消えた その時
私は
眠い
いつも 夢を
見ていた
暮れていく夕暮れを
なぜだろう
この道は
果てしなく 長い
オタマジャクシが音符になって

俺にレクイエムやソナタを聞かせてくれる









腹のでっぷりと出たオッサンにはなり ....
ねがいごとはありますか?

あたらしいゲームがほしいとか
せかいのへいわとかということでなく
じぶんひとりのなかでおもいうかべる

そんな ねがいごとはありますか?

おおきいとかちい ....
電気を点けたまま眠る私は悪い私
そんなに暗闇が怖いのか

目を閉じると赤みを帯びた光が
明滅を繰り返しやがて意識が
闇へと落ちていく

突如の覚醒
闖入者が横切る
やかん頭で
かた ....
遊びにうつつを抜かす季節も、
仕事のストレスの裏返しだったのだけれど、
その後厄も、
もうすこしで終わる。
来年には、ぼくは、彼女と区役所へ行って、
婚姻届を出すだろう。
赤ちゃんの名前に ....
カール・スピッツベルグ

あの風景をいろいろなところで見た。ふと、見ればいつも、同じだから。
しばらく行けば、大きな崖の上にでる...
暗い時も、明るい時もあるけれど、底無しの深淵のときも、遥 ....
水族館に行って
手をつなごうとおもっていたら
行きたくないといわれて
それは
手を
つなぎたくないから

つなぎ
ハンバーグ
パン粉

つまり
あいたくないし
かのじょとかに ....
ちっとも赤くはない赤土。
予想以上に黒すぎた黒土。

乾燥に歓喜するような粉末たち。

「飾り」に成り果てようのないマナコは
どうしたって
その潤いから脱し得なかった。

気楽な風た ....
ああ
恋しいあの人の海で溺れたい

そして
きつく抱き締められながら終わりたい


秋の夜は
ロマンチックに
エロチックに
 春はGじゃん。卒業生の賞状筒携へてときめく去りぎは、風も温みて、
毛織物など{ルビ藍=いんぢご}の内にこそ重ぬれば綿の膝丈{ルビ袴=すかーと}ひらめきたる。

 夏はのーすり。日頃の腕立てすれ ....
 
 
山本さんが一人でぽつんと
落ちていた
落ちちゃったの?と聞くと
落ちちゃったよ、と山本さんは笑った
重力には勝てないよ、と笑った
いつか勝てるといいね、と僕も笑った
秋の空は晴 ....
まるで血まみれの鴇のような声で
孤独だ と、誰かが叫び飛ばしていた

夕陽の爆発を朱の線形で切っ裂いて
斜めに山岳をけずりとり
ふるえ滑り急落下して球形に飛散し
電波慰霊塔の涙時計をかち割 ....
死者のことだけを語りたい
死んでしまったあの人のことを語りたい
あの人の残したものだけを語りたい
あの人の心残りを語りたい

生き延びた俺や俺の家族の
健やかな生活のことなど語りたくもない ....
milk色の雲  わたしのブレーカーが落ちる音
ひろって そばかす 
氷の溶ける間に ひろって
さわって 


曲線を描き 瞬きを交差させる 光景
ゆうぐれの歩き方を
わすれてしまいま ....
「夢のような世界でした」と

老人は語る

戦争が二つ起こり

三つの大きな恋をして

今、一つの命脈が尽きようとする

「夢のような世界でした」と

老人は語る

「今、 ....
満潮
魚がよろこぶ
真っ青になる地球のどこか
沈んでいく

月が二つあります、
社会のように
わたしをとりまいて引きちぎる
右に 左に
西に 東に
分裂しなさい、と
輝く
無性 ....
『 さらばわが愛 』
それで行こうか! 春風の中、
滝から目覚めた 難解イカーは
旅から目覚めた 難解剥奪・旅からイカーは
これはこれはようこそ! きみのめんたるなつよさ きみっのぅめんたるる ....
ある晴れた夏の日、
太陽の日差しに照らされ、体を焦がす。
そうだ、君と約束していたんだ。
慌てる様に君の待つ場所へ僕は急ぐ。

学校はもう終わっていて、
僕等は夢に帰らなくちゃ。
君が自 ....
木枯らしが吹き

去って行った男たちを
つらつらと思う

あったかい口づけ
厚い大きな手
柔らかな髪
広い背中
甘い匂い

熱くなる
ほめ言葉

リフレインする 声
声  ....
降り積もる季節になりました
おもいが
私は忘れていた何かを思い出し
振り向いたり振り向かなかったりします
移ろう
というのは少し悲しいことかもしれません
それとも私は悲しいということば ....
芝生に日かげが射して
まぶしいキャンバスに
夕がおとずれた

筆をはこぶひとの
手をなでるようにして
風が立ち
描きかけのキャンバスは
ばったりとたおれた

筆をはこぶひとは
草 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
習作ballad011/11/17 21:27
011/11/17 21:25
想い乱太郎911/11/17 21:23
冬が訪れるRW011/11/17 19:04
底無しマーブル2*11/11/17 16:43
記憶菜穂5*11/11/17 15:18
松渡……とある蛙1011/11/17 12:21
「大人の顔」と「赤ん坊の微笑」yamada...111/11/17 10:55
魔女の季節梅昆布茶411/11/17 5:34
オレンジ番田 211/11/17 1:47
ファントム・ペインTAT4*11/11/17 1:03
「流星群の夜に」ベンジャミン2+11/11/17 0:57
めくるハム灰泥軽茶0+*11/11/17 0:46
名器の女はだいろ311/11/16 23:19
カール・スピッツベルグm.qyi011/11/16 22:51
実家に帰る6211/11/16 22:51
更新日時はマヤカシの木の下でyuugao2*11/11/16 22:47
秋の夜は舞狐4*11/11/16 22:46
春はGじゃんsalco13*11/11/16 21:47
秋の重力たもつ811/11/16 21:27
ねじれてゆく鴇のアンテナ北街かな111/11/16 20:20
エロいことだけ考えているほうがまだマシだ花形新次5*11/11/16 20:13
夕暮れマーブル111/11/16 19:44
夢の世界yamada...211/11/16 19:06
夜の斥力伊月りさ811/11/16 17:45
「母に捧げる 亡き母の遺体狩心011/11/16 12:30
自転車、僕が手のひら一杯に握れる程度の永遠と、白夜。雅寛011/11/16 11:44
去って行った男たち森の猫10*11/11/16 10:48
冬眠しないことばかんな12*11/11/16 10:27
風景画佐々木青311/11/16 10:20

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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