午前中、買おうかどうか、
迷っているマンションへ、
日当りを見定めに行った。
小学校から坂道をくだって、
建設中のマンションの前に、
自転車で下りると、
真向かいの家の影が、
まだ、
....
ダンジョンから出られない
ぶっ壊しては再生し
再生してはぶっ壊して
....
母に盗られた心臓を
奪い返そうと
鋭い刃の青春を掴み
わなわなと震える声で
もう愛してください
もう愛してくださいと
猛暑日に冷たい汗を流して
泣きついている
その腕は簡単に解かれ
....
ご指名は ときかれて
いいえ 特にないですと答える
チェーン店の美容院は こんでいて
手の空いている人が 洗髪したり
髪を染めたり 切ったり の方が
私的には 早く終われて良い気がするの ....
ソーニャ・テエルク・ドウルネイ
あなたは回りますね
色とりどりに
撥ねますよね
色それぞれに
心のテクネー
おもちゃの科学
空間を飛んで
失われた時を求めて
ステップを踏まずに
....
Yの海馬の幾つかの
細胞に刻まれたひとこま
「また会おうね」と
Yが弟にかけた言葉
にっこり白い歯を見せた
会えたのか、呼ばれてみると
意識は無くて体中で息を求めていた
「〜彦ち ....
こんなにも焦がれた
秋の黄や茜や擦れた緑は
「それらに不必要な色なんだ」と
中学の頃 化学の教師が親切そうな顔で言っていたのを何故だか思い出していた
あんなにも愛でていた色は
命の光彩で ....
アハアハアハアハ
人間ったら
夏は暑い暑いって
毎年繰り返していやね
そのうちまた
冬は寒い寒いって
騒ぎ立てるのよ
飽きもせずに
繰り返し繰り返し
アハアハアハアハ
繰り返し ....
水 海がガラス越し燃え上がって落下している
silverland
風がひかりお前の鎖骨にけだるいキスの雨
飛んできえたギリシアの星にけぶる声
そいつらは大喜びしている
私 ....
おだやかな海
荒れ狂う、
海
語らない海
激昂の
海
揺りかごの海
黒い海
汚される海
奪う、
海
果てのない海
唯一の ....
晩秋の薔薇の逆光
僕らの無言が凝固する日時計
輪郭の綻びかけたモノリスの横貌
枯れた水盤の縁に小さくゆらめく追憶
猫を撫でたあとで
優しさは書かない
返信を待ち焦がれても
淋しさは書かない
軍鶏鍋を食ったからといって
美味しさは書かない
マニュアルをなぞったつもりで
愚かしさは書かな ....
雨降れば、君はそこに
風止めば、君はそこに
僕はどこにでもいる
君の中にも 僕の中にも
雨降れば、君はそこに
風止めば、君はそこに
残されたものは 揺すられて
うわついた笑いが みすぼらしい
陰リの横に陽を積むように
水面をくぐって
目を開いてみたけれど
うつむく頼りなげな草見上げて のばす
わずかに出た指に重な ....
マレーシアは医療費も学費もただだ
それは石油があるからだ
私たちも天然資源の採掘に金を投入すべきだ
短絡的にそんなことを考えながら
クアラルンプールの郊外を
プロトン車に ....
隣でだれかが死んでも
予定通りに旅は続いてゆく
人生は旅なのだ
人生はやはり旅なのか
悲しみに傷ついていいのは
たぶん旅びとの俺だけさ
あの時あなたのなかに入っ ....
気持ちいっぱいあるよ
ぜんぶ愛しい気持ちだよ
そうなりたかった気持ちだよ
そうなりたかった気持ちなんだよ
みんななんかのものまねしてる
気持ちかなんかもものまねしてる ....
仰ぎ見れば
高層雲たなびく
秋空の明瞭さ
眼球の洪水
いつ止まるとも知れない
思い出が狂おしい
心に空虚が宿り
空虚にすべてを占拠され
残るは占拠という
行為のみ
何
ここのトイレ広いナ
人も多いぞ
中の方が広いじゃないか
手ごろな個室へ入りづらいんだけど、
あ どうも 失礼、いえいえ お先 どうぞ、
皆んな そんな ....
俺の思いが
街の中に 立ちつくしていた
今日は慌ただしい
俺はどこに行くのかわからないまま流れた
どこにいくのだろう
俺は河原に立っている
空は 流れ続けた
俺をあざ笑うかの ....
他人と精神的に親密な関係になる為の技量を欠いている場合
それを手に入れようとするか
それとも背中を向けて立ち去るかで
生きる労力の総量があきらかになる
本当の優しさとは
相手に優しさだけを
与えることじゃない
ときには厳しく
間違いを指摘し
間違ったまま生きぬよう
示してあげること
愛があるなら
ときには辛さも
垣間見せ ....
旗を介して
風を視る
枝葉を介して
風を聴く
人の心を視るならば
何を介せば良いのだろう
人の心を聴くならば
何を介せば良いのだろう
船を介して
海を描く ....
いつの頃からか
崖の上から見下ろす
ささくれだった土の
触れると血が止まらなくなるような
眼前に広がる荒野の地表
反吐が出る光景を
瞬きもせずに見つめるのが
当たり前だと思っていた
震 ....
アナル坂を
下りたところで
私は待っている
誰か来ないか
息をひそめて
私は待っている
女遊びには飽きたなんて
強がりを言ってみたいけど
夜の新宿二丁目で
味わった屈辱を
....
毎朝なのかもしれない
ぼくの指は豆腐に刺さって
抜こうとすればするほど
意味との距離が遠ざかっていく
交番に住むアマガエルに
おはようを言うきみの顔が
今日もきれい ....
誰かの思いは料理に似てる と
鼻の大きな料理研究家は
さも世界なんてもんは
片手鍋ほどの大きさだと
言わんばかりに胸を前に出した
調理される側の僕ら人間は
どうやって殺されるんだろ ....
一番遠くに見える山に架かってる吊り橋の揺れる音
手のひらからひたひた零れ落ちる水
あたたかい心
背中の電気信号が乱れて
冷たい血が巡る
指先で描く文字
僕の可哀想な恋人
一番 ....
あなたが悪いのよ
あなたが悪いのよ
ベッドに投げ出した身体は重く
やる気もなくイライラした私は
彼の胸をげんこつで
ドンドン叩いて叫んだ
あの人のことを忘れられないのは
....
私が今ここにいて
こうしてともに生きていることを
必要とされている毎日
それこそが究極の幸せと
思うのです
だからこそ
私も心からともに生きていることを
日々感謝しながら
これ ....
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