にぎわう児童公園に
一人やって来た その子
砂場の隅っこにしゃがむと山を
つくりはじめる
子連れの大人は
見知らぬ子だから声を掛けてみるが
自分のつくり始めた山に夢中な ....
私は
自殺はしないよ
自殺はしなくても
どの道私は
死ねるんだから生きるよ
死ねるよろこび
生きられるよろこび
光る風に
戦(そよ)ぐ影
ひとつ
行雲流水、放てば満 ....
○「7月」
「おーい 皆さん 今日からもう7月ですよー!」
と叫びたくなった今朝
「これから どうすんの? どうしたいの?」と自問する
○「血圧は正直」
何かストレスがあると
血圧が上 ....
戸を開ければ
もんわりぬるい風、
吹き抜ける
たましい、
肉の病にままならず
うう と呻き
不快と苦痛、
夜風に晒す
私 とは
ナニモノか
始まりの終わりと
終わりの始まりの
僕は始まりを待てない
君は終わりを待てない
ささくれの
あとさきの
僕は始まりを待てない
君は終わりを待てない
言葉は完全なものではなく ....
光の響きのアラベスク
巨大な像、海に沈め
思考の力に火を放つ
(俺という時間 終わり
私という瞬間 開けて)
柔らかな硬さ
円と三角、一体化し
見慣れた街並み、
丘の上から新 ....
幸せ気分で抱き合えば
幸せが倍になる
どちらかがモヤモヤしていても
抱き合えば消えていく
幸せな状態へと回復する
二人の時間は大切
繋がりが深まっていく
好きな音楽を聴きなが ....
雨は降ったり止んだり降ったりで
四季のある国のひそかなもうひとつの季節
室内干しの洗濯物
取り込むまえに
ちゃんと乾いているだろうか、とさわってみる
乾いているようにみえても
繊維 ....
晴れの日にも
雨の日にも
暑い日にも
寒い日にも
ただ生き長らえていくことだけが
目的のように生きている年寄りたちがいる
年寄りにも希望があれば
どんなにいいだろう
年寄りにも夢があれ ....
おりひめとひこぼし
地上が雨で見えないときこそ
ラッキーと思ってるはず
一年に一度しかあえないなんて
神さまひどいよ
七夕がいつも雨で
人目を気にせず会ってもらいたい
いやいや ....
○「信じる心」
信じる心が根づいていれば
何か問題が起きても
ガタガタしないし
悪い方へは考えない
すぐに人を責めるようにいうのは
信じる心が根づいていないからである
そういう人は
自 ....
会えなくても
本当の
友達は
ずっと
友達だ
私という
この魂という命が
私という
この肉体に宿っている
私たちはどの道別れる
得たと思うと同時に失う
と何度でも ....
特に何も思うこともない夜
スーパーに歩く 暗い道
歩道橋の上から聞こえる
音 ボクシングジムからの
人気のない 車ばかりが行く通り
バンコクでも見た気がする光
バイクと 車の 織り ....
恋とか愛とか
体感して
現実と思い込む人
本能がうむ幻想が
現実になる
自分の目覚めを
人に告げたいみたいに
音をたてて窓を開ける人
その人とはちがい
まだ私たちは暗闇に ....
暗闇の中には沢山の物語がある
パリの老いた靴作りが
ハンチングを傾けてかぶっているのは
むかし街の女に
とても粋だわ と口笛を吹かれたからという話
それでそ ....
お月様 浮かんでる
水色の空のなか
未だ未だ明るい
夜空の手前
お月様 不思議だなぁ
白く透徹と弦を張り
何か絶えず思考し送信して
この地球にこの私に私達に
お月様 浮かび上が ....
一人でふたり分の荷物を整理する
なんて過酷で残酷な(笑)
やり始めるとやっぱり記憶に飲み込まれそうで
それでも時々、楽しくて
壁のシールを剥がせば そこだけ白くて
こ ....
花咲く陽光の丘に
記憶の忘れ物
じぶん、行方不明
たぶん じぶん消え
花咲く陽光の丘、
初めて記憶の
奥に現れ
変容し続ける
記憶の忘れ物
花咲く陽光の丘にて
反復 ....
路の端
行きすぎるヒトの脚許
恐れもせず
ヨチヨチ
細い舗道で歩調ゆるめるヒトたちの視線
浴びる君はなんとか
横断すると
また 喫茶店のガラス扉の前
軒下う ....
○「正しさ」
学校時代は
正しさは一つと教わったが
正しさは
立場によって変わってくる
正しさは
状況によって変わってくる
正しさは
利害によって変わってくる
戦争になると
何が正 ....
善くも悪くも
人間は人間だ。
みにくさも きたならしさも
すてきさも うつくしさも
人間のそのもの
反面
教師と
思えばいい。
悪い人が
居たらね。
仕方無いから
....
レバナスと言う名のファンドがあって
状況によっては追加料金を取られる株券らしかった
株券が紙切れになるのならわかるが
追加料金を徴収されるとなると買うのは微妙だった
言うなれば借金をして株を買 ....
雨
{引用=水}
に
針{引用=が} 蟻
革
の本
インク
{引用=は}
柔らか
{引用= 𝘪𝘵}{引用=+}
刻印
香料 ....
えくぼ
笑顔を生む
笑顔のなかの
ふたつの支点
希望の
くぼみ
えくぼ
笑顔のほころび
ふたつの種子が
こぼれ落ちる
黄いろい
ひまわりの花がさく
えくぼ
笑 ....
波打ち寄せる灰色の浜辺に
渚 黒々と鋭角の境界
力動の思考 絶えず打ち寄せ
感覚を超えた存在と共鳴し
覚醒した意識の舞台にて
舞い踊る舞い躍る
渚 黒々と鋭角の境界 ....
我が家では
いただきますの後
ニャー と号く
あの日から
そうしてる
魚屋さんには夕陽がさす。それは、雨が降っ
ていても、モールの中でもかまわずに。その
匂いの中に ....
現在詩宣言
ネットによって文字はよりリアルタイムにやり取りされるようになった。このネットのやり取りのなかの文字に埋もれて詩人が活躍しているのだったら日本の今までの30年間は揺籃期だったのだろう。 ....
思考 感覚から離れ
歌う響き 直観にて
宇宙という思考、
思考する宇宙、
在るもの この実在
歌う響き 響き歌う
思考する宇宙 人、踊り歌い模倣し
沸き立つ感情 思考という織物より
....
カメラを構え
しんと静まる
あの感じ
シャッターが切れる直前の
無限に近い感じ
出来上がる
誰にも見せられない
風景にしてしまった
取り返しのつかない
圧 ....
虹を作る
その生き物の背中には羽があって
だけどそれは
空を飛ぶためのものじゃないらしい
六月の晴れ間を見つけると
庭にぴょこんととびだして
霧を吹きかけて虹を作る
小さな生き物は
小 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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