舗石の下には砂
自由の下には旗
投げつけられた火炎瓶
怒号、
硝煙、
五月革命のパリ
嘘つきアルベール
誰しもあなたのことをそう呼んだ
真実ばかりじゃ息がつまっちまう
たまには嘘 ....
ラヴォアジエ定数 断頭台 瞬き実験
不可変数 左右均等 化学式
人体錬金術 完璧均整 彫像
教会建築 幾何学 純粋抽象
鐘楼群 昇降機 革命全書 水の泡
地底回廊 網 ....
つめたい床の上に
つめたい果実が転がっている
べつに
なにも
守ろうとはおもっていない
わたしの床に
つめたい果実が転がっている
春を探しに行きませふ
この手に捕まへ機を織り
春に包り眠りませふ
見付けたければ目を瞑れ
手に取りたければ足運べ
春はひっそり雪を割り
声無く風に揺れてゐる
清か ....
腐った精子を腐ったおまんこにぶち込んで今の日本の出来上がり
目に見ているものが手にはあった。それは、何も私に与えることはないだろう。サイコロのように目を出しながら掌の上をひたすら回り続けるだけ。それは京都製の、きめ細かな木目に漆の塗り込まれたサイコロの形の ....
目が覚めたらやっぱりおっちゃんやった おっちゃん
ひとりやったら泣いちゃう おっちゃん
そんなおっちゃん、やさしいしたってやー
いたずらなことをくりかえすことによって
私にとって本当に大切なことを
忘れてしまったような気がする
覚えておきたい断片的な記憶を
輪ゴムで留めておいたはずなのだが
いつの ....
なにかが 出てきそうだ
僕のおなかの あたりから
いつも 予感がある
それは身じろぐ 胎児にも似て
この意識の どこか内側の さらに内側にある
見えない子宮の中で もがきながら 訴えてい ....
知らない森を歩き
知らない木の実を捥ぎ
知らない蜜を舐めて
知らない水を飲む
細胞は情報を更新して
肉体は塗り替えられる
それまでのようでそれ ....
床に沈んでいた 木製の半月盾∵
あれを半月と呼んでいられたのも
半分が土で安泰だったからだ。
今更になって
分離し始めるとは思ってもみなかった。
半月が満たされたことによって
....
疲れがたまってくると
虚しい夢が多くなる
また一つ 生まれては
滅んでゆく世界
砂の城に波が打ち寄せるように
香のけむりが描ききれなかっ ....
ぴゅん ぴょぴょ ぴゅんぴゅん ぴょぴょ
美観地区の入り口の交差点が
信号がかわるたびにそう囀る
ぴゅん ぴょぴょ ぴゅんぴゅん ぴょぴょ
欠けたまま生きている
欠けてい ....
アレクサンダー・カルダーが好きで
ヘンリー・ムーアと高村光太郎が嫌いで
ブランクーシの接吻が ....
いきがとまる、ごじゅうびょう、
肋骨がきしみ変な音をたてる
胃のあたりも変だ
命の危機だ、そうだきっと
いきがとまってしばらくしたらわたしたちは死ぬの
詳しい仕組みなど知らなくても
わ ....
人間になりたいのだと、ずっと思っていたんです
わたしがなりたいのは、人間です
そう思うからわたしは人間
ではないのだと知っていた
けれどしかしわたしはそう
思う以前に人間ではなくだ
か ....
与えられた運命を背負い続けながら
どうしてもこのまま生きねばならぬというのなら
どんな苦悩さえも
受け入れてなおこの胸を引き裂いて
それでもそれでも
苦しみを受け止めて
涙は1滴も ....
おまえは見つけた
だれにも邪魔されない、やすらぎの場所を
いつからか、おまえは街をさまよっていた
建物のかげにかくれ
通りにすてられたゴミを漁った
ひとかけらの食べ物も
渇きをうるおす ....
自分の記憶から消えた
自分の過去を
そっと胸に抱きながら
思い続けている人がいたら
どれだけ幸せだろう
でも
知らせてもらいたいなんて言ったら
やっぱ、クールじゃないよね
たから
ず ....
触れると
ひやり
身悶える
絡ますと
ふわり
癒される
冷たくて
そして
温かくて
手を繋ぎ
一緒に
歩めれば
白い息も
きっと
温かいよ
自分より大きなものに導かれて
人は長い旅路を行く
自分が愛する者や自分より大きな仕事に導かれて
人は長い旅路を行く
今、僕の航路にあなたが出てこようと
それは僕の邪魔にな ....
夜の街にダイブしたなら
何かが見えるだろうか?
掴むことのできない
見えない何かが
暗闇と街明かり
静かなる鼓動と
張りつめた空気
夜の孤独と葛藤を
織り交ぜたような空間に
....
児童公園は
冬の日暮れ
とうめいな影がつどい
塗装のはげた
ブランコの揺れる下
ついたりきえたり
ついたり
きえたり
....
起きて、起きてよ
ねえ、起きてったら
起きてますよ
いや、あなたに
起こされましたよ
あの、起きてないんですよ
実際、あなた一人暮らしでしょう
起きたら部屋に人がいるって ....
ひろげたお店を片付ける
そしてトイレで用を足したなら必ず水を流す
便器の底を覗けば
生きてきた私自身の素性が判る
※
早や店じまいの季節になったものだと
ひろげすぎた店 ....
水面ははるか上
光は届いていないはずなのに
ぼんやりと明るい
呼吸の仕方を覚えたのは
もうだいぶ前のこと
少ない養分にも慣れた
清さがいまは心地よい
先のことはまだ分からないけれど
....
今は話す時ではない。
放しは
地の底で
死体なのだ
我慢が必要だ
今は話すタイミングではない
自分ではない誰かに話される
タイミングを見定めよ
....
「平和な時代のこの国に
生まれたことを感謝しましょう」
先生は言うけれど
教室の陰惨ないじめを知っちゃいない
もしくは知っても知らんぷり
そのうち開き直ってふざけてるだけだとすり替える
次 ....
私が初めて感銘を受けた絵はピカソの「ゲルニカ」である。中学のときだった。白と黒だけの焼けつくような不毛さの中に、形体と形体との矛盾が組み敷かれていた。牛や目や人が、本質へと刈り込まれた後の鋭さで、生 ....
巧みな話術
タクラマカン砂漠
ラジオスターの悲劇
リンゴ・スターの打撃
豆腐一丁
一丁目の銀杏
ちょうちょ捕まえて
情緒不安定
束の間の夢
伝う馬の船
つま先立ちの毎日
....
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