流れ星が消えるみたいに
僕の言葉は見えなくなった
真っ黒な人の形をした影が
こっちを振り向いたような気がした
遠くの方で爆発音
そして影はあるき出した
夕暮れの中の一瞬の出来事
....
雨は涙ににていてね
いつかこぼれるものなのよ
どんより空を見てごらん
うるむ瞳にみえるでしょ
雨は涙ににていてね
とまらなくなるものなのよ
空がわんわん泣くのなら
今はいっし ....
自称詩人になりたいから
自分の母親を殺して
バラバラにして
その一部を食べたという
女が逮捕された
別に自称詩人には
猿でもなれるのに
何を勘違いしたんだろう
自称詩人の死肉を喰ら ....
勃起しっぱなしだから
ぺニスケースが必要なんだって
だから十代の僕には
ぺニスケースが必要だったんだ
でも今の僕には要らない
もう要らないんだ
どんなにグラマラスな女性を
そ ....
一日の始まりに純白のハンカチーフ
貴女は行ってしまい置き去りの私
名付けることで世界は発見され
名付けられて世界在り当たり前に
奏でられるサウンド謎のノンセンス
なぜ空気の振動サウン ....
午前七時三十七分発の電車に乗りたくて
はや足で のぼる小路
それでも
目の端がとらえてしまう 小さきモノ達よ
短くなったタバコの吸い殻
路面にひろげられたまま貼りつく ....
小さなグラスにウイスキーをなめなめ
夜更けて
行くのを知る
そういえば私の影は何処へいったでしょう。
「探しにでもいったのでしょう。」
あら、何 ....
あっち向いて ホイ
ウチ見て ホイ
なんでそちらを向きはるのかしら、いけず
目の前に一本の道が現われた。
この道を行けば、海に出る。
ほら、かすかに波の音が聞こえる。
見えてきた。
海だ。
だれもいない。
天使の耳が落ちていた。
....
青ぞらの日の、
雑用のつみかさね、
フォークリフトに雑巾をかけ、
ゴミを拾ったり、あるいはホウキで掃いたり、
している、
どこか緩慢な、土ようびのしごと、
けれども思いのほかいそがしい、
....
吾輩は猫ニャンである
親分が
まだ目も開いていにゃい
吾輩を拾ってくれたのである
親分の手のひらよりも
まだ小さかった頃
もうすでに吾輩は
親分の枕で一緒に寝ておった
ある夜
....
すっかり夜だ
カーテン開ければ
満月輝く 白く白く生照らし
円かな輪郭保ち柔らかな光にて
どろんと赤々地平に昇るその巨大忘却させ
(それは死そのもの だった)
死は生に付き纏い
....
いい街だ
いろいろと建て変わったし
交通上便利だし
人は集まるし
美味しそうなお店もあるし
ファッションは溢れてるし
駐車場だけ
あと駐車場がキレイになれば
この街は完璧だ
駐車 ....
小鬼らの足あとに少女もはだしを載せましたら
堪えきれない心が蒼へと染まり
瞳に映らなくなりました
そこから見えますか
少女の唇が呼ぶ雨と
少年の肩を締めつける光
そして間 ....
この七月の
光降り注ぐ
太陽の日、
路傍の石に
眼が穿たれ
見開かれる沈黙、
熱と光の充溢に
霊性貫かれ只不動。
つらいことを
乗り越えるために
欲をこころの糧にする
けれど 大事な物事は
一つでもあれば良い
こころの深い傷と共に
生きるね
この傷の深さは
いのちの深さと
つながっている ....
○「縄文杉の祈り」(改定)
別れた勢いでやって来た
縄文杉の朝もやの中で
私は愛の祈りをささげる
宮之浦岳を越え黒潮を越えて
都会に住む君に届けとばかりに
愛の祈りをささげる
....
かつて
わたしの掌に
高々と燃えていた火柱
それは
赤く 高く 太く 激しく
掌で支え切れない程だった
わたしの顔も 肩も 胸も
焔に染まって輝 ....
うごく小さなゴミの塊
しゃがみ込んで足もとのキミを摘み上げる
「モップスリッパみたいじゃないか!」
と
カナブンくんに挨拶する
どこを
どうあるいたら
こんな ....
電車に乗ろうとしたら
頭の先から尾ひれの先まで
すっかり人魚になっていて
人魚は乗れません、と
電車の人に断られてしまった
取引先には遅れる旨連絡をして
しばらくホームで待つことに ....
寝惚けたお前の目が見開かれるくらいに
猛烈なやつをぶっ放そうか
俺はフラストレーションの岩石になってる
どこかにはけ口を求めてるのさ
指先の些細な痺れが気になる
足のつま先の痛みはい ....
いいね
いいね
いいね
いいね
いいね
いいね
いいね
いいね
いいね
いいね
いいね
いいね
いいね
ポチッと
おして
わたしも
デビュー
いいね
凶もまた
{ルビ飴=bonbon}でした
{ルビ藍=indigo}ならば
{ルビ鯉=carp}でした
{ルビ居閒=living room}ならば
{ル ....
響きの世界に居る俺は
踊る人、躍る宇宙
面映ゆい想い抱え
重い荷を背負い
地軸の揺れ幻想
排し笑い飛ばす
この響きの色彩の匂いの世界にて
もはや意味成さない
言葉を並べながら
....
肛門には特別なセンサーがあり
個体と液体と気体を識別できるから
オナラのすかしっぺができるのだ
このセンサーが機能しないと
音出しっぺのオナラテロになる
江戸時代には
良家の女性に付き ....
踏みあぐね
手桶の中の
桔梗色
舌で探した螺旋
ささめく人の葉の
鳥のように途切れた
輪郭を
探るように炙る
ああ破顔
時けちらして
蔓巻く祈りの向こう
海耳にあふれ
見上げる ....
別れた勢いでやって来た
縄文杉の朝もやの中で
私は再生を誓う
宮之浦岳を越え黒潮を越えて
都会に住む君に届けとばかりに
愛の祈りを高らかにささげながら
私は再生を誓う
幾千年もの ....
哀しみに立ち尽くす人々
明け方、夢に観た
おもちゃ箱ひっくり返せ
記憶に眠る幼子よ
それなりに成長した木なので
横たわるとベッドからはみ出してしまいそうだ
実際、回診の時
医師は枝分かれした根っこの末端を
注意深くよけながら
ベッドの周りを移動しなければならなかった
根っ ....
道の途中で、
一緒の者が笑い始めた
相棒は笑いながら
「もうお終いだよ」と言う
そんなことはないよ
いつか終わりかどうかじゃなくて
僕たちはちゃんと生きている
相棒は歩くのを止めた
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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