覆い被さるからだ 息をする事さえ難しくさせるほど

ふいにあなたが 愛しているのに寂しいと呟いた

きつく抱きしめられたこの身体には

あなたにしか見出してもらえない価値があった

 ....
夜の舌がそっとおりて
首筋をなでていく
鼓動の場所が何か
つぶやいて
少しふるえる

雪虫がはばたきながら
手の上で消えていく
心も声も感性も
少しずつ洗われていく、
温度 ....
それを目の前で見たとしたら



傾斜した繁華街のとりわけ地盤の緩んだ坂の下にビルディングの錯綜した影が幾重に折り重なる穴のような暗室でパーティーはそろそろお開きの準備という状態がもう幾年も続 ....
空いっぱいの夕やけを見たいとHが言う


 寒くない?
 うーん、だいじょうぶ。
 今日はあったかいし絶好の夕やけ日和よ。
 どこがいい?
 うーん、
 海がすぐちかくにあって、川の流 ....
足が痛む時
私は足の存在を感じる
手が痛む時
私は手の存在をみつめる
心臓が痛む時
私は心臓の在処を想う
痛む時は
普段忘れているものたちを
思い出させる
誰かからの電気信号なのかも ....
小さな窓から
小さな部屋の小さな空へ
移りかわる日々
晴れた日は手さぐりの虚ろ
雨の日はとおい耳
風の日は過ぎていく水
暗い夜はあてどなく
ただ凍えている


小さな窓から
12 ....
水の足音が咲いている
うすむらさきの薫りを纏った浴室
    

    雨が降っている


小瓶のなかで鳩が飛んでいる
シャンパンの気泡を眺めている


    雨が降っている ....
おはよう。アインシュタイン。
貴方が恐れていた通りの終わりが今、やってくるよ。
良い朝さ。きっと良い日になるよ。
僕等は神の体内に巣食ったウイルスだったのかも知れない。

自然を使う事を覚え ....
路上に倒れこんだ冬の夜
体の芯から冷やそうと吹きつける
荒々しい木枯らしにつられたのか
降りしきっていた雨は
いつの間にか雪に変わる
地上に降り立ち始めた
情け容赦のない雪は
若 ....
つめたい空気を吸い込んだ
早朝の僕を見つけてくれてありがとう
昨日は月の光を追いかけて
ハルモニアの響く場所をを目指して歩いたの
(きのう月の年齢を数え始めた)
つめたくて尖がっていた僕 ....
花は咲かず
風は吹かず
空は暗やみ
ぼくはひとり

いやひとりではなく
ぼくの夢を行き来し
ぼくを奔弄するシャドウたちの
愛すべき
憎たらしい口づけ

ぼくの前に道はなく
 ....
神様が人に淋しいなんて感情を与えたのは何のため?


あの月の欠けてしまった半分は、どこにいってしまったんだろうね



伝わらない想いがいくらでもそこにあるんじゃないかって思えるよ ....
幸せは
手でみえる
幸せは
手できこえる
そんな世界にいる私

あなたに
あなたの世界があって

混ざってとけて
広がって

たくさん
ひとつの

まるい
それが
世 ....
酒乱のゼブラは
いつも酩酊で店に来た
五十五歳
痩身で長身、顔は土気色
ギトギトの黒髪と銀ぶち眼鏡
三白眼が据わっている

「やらせなさい」
「無礼者、下がれ!」
初めて怒鳴られた時 ....
名残りを掻き毟る今宵の色。

綿毛のような存在感は
硬くて冷たい黒を嫌う。

あしらいの胴体は空打ちの打点に。

「A」ではじまる密林には
コッソリと
置いて「在る」かもしれない
 ....
光が生まれるまえ、
闇は何という名前だったろう

かじかむ手でまだ温かい
鞄の中の弁当をさわると
始発の鉄道が低くささやく

それは母かもしれない
いつものように仕事をしていた
アパートの郵便受けに貼られた
よくある 空室 の文字をなぜか
一瞬  そら室 と読んでしまうと
ドアの向こう せまい間取りの境界が
ぼんやりしてきて 真っ青な空 ....
世界が一つの湖だとして

僕がその上を漕ぐ

一艘の船の漕ぎ手だとして

さて君は一体どこにいるだろう?

世界が一つの湖だとして

さて君は一体どこにいるだろう? 
無性に叫び出したくなることを
くるくると踊り出したい気分になることを
むやみに笑いたくなることを

衝動というのです

好き勝手に
自由気ままに書きたくなることを
衝動=詩人の性と呼ぶのです

厄介な ....
夜が蓋をあけて覗き込む
よく 寝ているよ

運んでいるのは
ぱりぱりと笑う
ロウに遊ぶ 火
綿入れの中 冷たい手
雪のかまくら 水化粧

あしあとに あしかさねる
のののん しんし ....
ポーリーとポリアンナ
いつも一緒に逃げている
雷から
青ざめて貧血で倒れても
どっちかがしっかりしているから大丈夫

ポーリーとポリアンナ
時々もめる
どっちがお皿を洗うかで
どっち ....
あさのたいように
あかく
よみとかれる
せんせいのかみは
はちうえにかくれても
はげしくもえて
とどこおるものがない
きょうしつは
かすんでいる
けむりにつつまれて
ここにいるもの ....
心の声を聞くのには
耳鳴り程度がちょうどよい

不必要な言葉は聞こえない
でも 
自分の愚かな声は聞こえてしまう

月と太陽が逆さになって
月明かりで過ごすこの世になったなら
余計な ....
遡り
私は
消え

進み
私は
残り

今を
私は
立つ
その娘はいつの間にか貴女になっていた

貴女の全部を愛しているから

こんな気持ちになれるのだろう

貴女の全部を愛してゆくから

こんな気持ちになれたのだろう


出勤中いつも ....
  別の女の
  別の乳房を吸う
  長い街道を歩いてくる
  晴れた日の草原のような
  パッヘルベルのカノン



  男は捻じ曲がった枝
  女は雀蜂の巣
  青空の ....
嫌なものはイヤ!
そんな思いと折り合う

でも、おとなの分別とかじゃない
ひとが生きるって
爪先から血が滲むほど世間ってやつにしがみついて

それで何とかまっとうできる

違うかな
 ....
生まれた時から
その声はいつもこう尋ねる

右か左かどっちなんだ

だから、生まれた時からいつも決断して来た
その結果がどうであろうと決断しなければ進まない
そのつどそのつど決断した。
 ....
夕焼け空を見て「時をかける少女みたいに、飛び込んだらあの日に帰れるかなぁ」って微笑んだ三浦さんは、握ってた携帯のバイブを無視してそのまま川に投げ捨てた。
大阪土産のたこ焼きを被ったキティーちゃをの ....
ひゅうひゅうとうなる電線に
歳月の涙をひっかけ
贈り物を待っている貧しき子供ら。
聖誕祭の晩はひときわ北風がつめたかった。
だが見よ
子供らの頭上にほしぼしはこんなにも輝く。
その中の一つ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
五月二十日、失う夜。三田オコジョ211/12/6 19:10
雪虫めー311/12/6 16:21
暗室timole...6*11/12/6 14:22
午後の詩集たま31+*11/12/6 13:59
痛む時そらの珊瑚12*11/12/6 12:23
小さな窓からyo-yo9*11/12/6 12:19
雨がマーブル211/12/6 7:23
流星群雅寛4*11/12/6 7:11
上書き寒雪1+11/12/6 4:37
しくみc411/12/6 3:42
シホ.N211/12/6 2:32
思い出のハーフムーンぶらっくす ...111/12/6 1:22
世界朧月111/12/6 0:21
ゼブラの思い出salco8*11/12/6 0:10
自己主張「強」の抜け毛yuugao2*11/12/5 23:40
古代 透3*11/12/5 23:08
そら室の啓示ただのみきや16*11/12/5 22:34
どこに?yamada...011/12/5 22:32
衝動詩月011/12/5 22:17
眠らない手砂木12*11/12/5 21:47
ポーリーとポリアンナふるる4*11/12/5 21:44
えりくさちえ...2+11/12/5 20:06
耳鳴り菜穂6*11/12/5 20:04
りり1*11/12/5 19:42
貴女の幸福吉岡ペペロ5+11/12/5 19:24
別の女[group]草野春心411/12/5 18:50
師走のひと恋月 ぴの26+11/12/5 17:17
そのこえ……とある蛙511/12/5 16:23
河川敷mad.ra...011/12/5 15:48
降誕祭の不思議非在の虹011/12/5 15:04

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