今ごろ何しているのかな
きっと趣味のデジイチを首から提げて
お気に入りの被写体を求め
谷根千あたりを自転車で走り回っているのかも
そんな感じに好きなひとを想ってみる
なんか幸せな ....
昔々 男の子はちっちゃな銀の鍵を握り締めて産まれて来ました
可哀想に男の子は15歳になると家を出されるのです
旅してその鍵で開けることのできる唯ひとつの扉を見つけるために
女の子はちっちゃな ....
白い雪が
透明に変わるころ
蛇口を静かにまわして
飲みかけのビールを捨てる
部屋を照らしている
つけっぱなしのテレビ番組と
灰皿に残った、ただ一本の吸殻 ....
私があなたを好きになった日、
私の心は赤かった
闇夜に灯った明るい火の輪
一頭のライオンが駆けてきて
ひと跳びにくぐり抜けていった
その先は草原になっていて
....
私はこのひろい地球の上の
とある小さな町の
しがない場末の路地裏で
息をしていた
ムルソウ あなたは一枚の澄み切った鏡のように
事件の渦中にありながら
しかも周囲をあまねく映し出す
....
食べる 食べる 私は食べる
鬼か 悪魔か
私は今日もヒト狩りに向かい
心を いくつもの心を
捕らえてくる
汚れたテーブルの皿に
煮込まれた心が
盛られている
様々な心は
東から上 ....
事を荒立てることが良くないことは
疾うの昔に知っていた。
(波風が立つと居づらくなる)
(昔から知ってはいるが、考えもしなかった)
自分が子供じゃないことも
俺も含めて知っていた。
....
わたしのありったけを
あなたに
この上なく単純で、
鮮明な色を見逃さないで。
尊敬と愛しいが合致する。
繊細だ。脆すぎる。危ないな ....
おらぁヘッドフォンの圧力で耳が痛過ぎるが
音楽の快楽は止められない泊まらない河童栄美船
なんの言霊も法事せずに、穿り出されたのは鼻毛の付いた鼻糞つまり、
未知と道が沢山詰まる所の、往生際悪いイン ....
マグダラのマリア
最愛の良人に裏切られて
いく多の男を渡り歩いた
いくつもの欲望を受け入れて
くわえ煙草で
バチンコの玉を弾きながら
鉛のような絶望と
砂地に染み込んだ一滴の血
の ....
歪んだ視界を矯正するために 頭蓋に埋葬したチタンのボルト 冬が息を潜めたら ほじくりかえして 人肌で溶解させ
かたどった指輪 焦燥のにおいがする
(着払いで送ります)
部屋にはカーテンがなか ....
何十年後の・・・
いや、失礼
何十億年後の話ですからね
その頃まで地球があるのかというと・・・
人類はもういないかもしれないですしね
できればいてほしいですが・・・
脈絡 ....
善人も
悪人も
名のあるひとも
名のなきひとも
誰だって
他人には察知されない
それぞれに違う重さの
悲しみを背負って生きている
その重さに耐えながら
這うかの様に
....
置忘れたチェロのように
湿気た香気を曳きづり
レモンの輪切りに一瞬、鮮明になる
あなたの狂気ほどの余韻
そのなかに
モーツァルトのタクトが
華奢な骨格に納められる
青白い石膏のくちびるか ....
光は色彩の中で音楽を奏で
肩を曲げながら右へと曲がった
空は自分流の音楽を雷によって
人は踊る事によって表していた・・・
全ては音楽であり詩である朝
人だけが分析を止めな ....
樹木が地下水を吸い上げる
鴉が獲物を突つく
猫が餌を舐め取る
人が飯を喰らう
あなたは朝ごはんを召し上がりましたか
私はランチを済ませました
みなさん夕ご飯ができました
家族そろ ....
やはり
マグロは天然ものにかぎるなあ
などと
食通を気取る人が言う
今時は
くるくる廻る寿司屋にも
天然ものが
マシーンで握られた
しゃりの上に鎮座している
人間こそ
全て ....
そう時間はかってにながれてゆくね
僕たちをのせて
時々思うのだけれどこの時間がとまればってね
愛を紡ぐ時間は短すぎてしりきれトンボ
なにもドラマはないままドラマはすすむのだ ....
雫の形はなんのカタチ?
淡水パールにも似ています
王妃の耳を飾ります
それとも人魚の涙でしょうか
雫のおつむは
一点で
最後に誰かとつながっていて
離れ難くて
揺れてい ....
言葉をもたないろくでなし
言葉を選ばないろくでなし
空っぽな蓮葉なそれでも愛しいろくでなし
愛は空想では操作できないのだね
僕は孤独な案山子
麦畑の風をみている
....
この半島には古い鉄路が通じていて機関車がときどき通る
小さなまちの路地裏には野菜くずや魚の腐った臭いが充満して
それが僕をつくっているのかもしれない
答えのない恋人に愛を告げるよ ....
・クリスチャンでない僕らは上手な祈り方を知らなかった。
日曜日になると、僕とレモンは当たりをつけた家を訪れる。金属製のドアノックを叩く。臆病な小鳥が屋根から飛び立つ。家人は不在だ。そういう決 ....
ある寒い朝雑木林を歩いていると
桃色の温もりがありそうな耳が一つ落ちていた
自分の耳じゃなかろうかと
両手でそれぞれ触ると
ぽろりぽろりと落ちてしまった
あれれこれはいかんぞとすばやく手 ....
僕はだらしない
とてもだらしない
部屋がとても汚い
僕はだらしない
とてもだらしない
時間にルーズだ
僕はだらしない
とてもだらしない
いろいろ手をだしては、すべて中途 ....
車のフロントに
5センチくらいのきずがついた
気になる
うんてんしていて
気になる
なおらない
ずっと
けっして
なおらない
これから
ずっと
なおらない
ずっと
きになる
....
あぁ
会いたい
君と組んだ腕
君と繋いだ手
君の肩にのせた頭
あつい
あつい…
無口な君
心のわからない君を愛したら
僕が苦しいってわかりきってたのに
どうして ....
あなたの子宮に土足で踏み入り
神の名をみだりに唱え
過ちの傷心を石もて追い打ち
胎児の青写真に勝手な名を付け
不動産の看板を立てようとする者達に
産婦人科クリニックの営業を妨害し
手術 ....
約束に目を向けるんだ
苦しみに目を向けるな
約束に目を向けるんだ
大物ぶらなくてもいい
継ぎ接ぎだらけでいい
約束に目を向けるんだ
にじみつづける
みじめ ....
たった独りの部屋でさよならと言い続けた
たった独りの部屋でそれを言い続けるには
たった独りであることを忘れなければならなかった
冷たい世界は骨を
機械のように冷やして
....
食べると元気になる
食べると温かくなる。
食べると沢山食べたい
沢山食べてももたれない。
作る人は疲れるけど
美味しいと言って食べてくれれば
全てが吹っ飛ぶ
嬉しくなる。
全て ....
2769 2770 2771 2772 2773 2774 2775 2776 2777 2778 2779 2780 2781 2782 2783 2784 2785 2786 2787 2788 2789 2790 2791 2792 2793 2794 2795 2796 2797 2798 2799 2800 2801 2802 2803 2804 2805 2806 2807 2808 2809
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.44sec.