ごめんね、チンペイくん
(・・・・・・・)
わたし、チンペイくんのこと傷つけちゃったね
(・・・・・・・)
怒ってる?
(・・・・・・・)
やっぱり、怒ってるんだ・・・
(・・・・・・・ ....
父が撮ってきた家族の写真は
いつも後ろから
母がいつも文句を言っていた
どうして正面から
皆の笑顔を撮らないのかと
でもそんな文句を言う母の顔が
妙にうれしそうなのが
いつも不思議だった ....
何かが近づいている
私の背中の遥か後方から

何かが起こっている
あなたの視界の外で

何かが忍び足でやってくる
彼の見えない方向から

何かが産まれようとしている
彼女の盲点とな ....
  橋の下の叢に
  ひっそりと落ちていた
  真珠色の受話器と
  捩れてしまった一本のコード
  その先は川に入っていて
  その更に先は
  わからない
  暮れ時、水面に ....
子供の頃
古めかしい三面鏡が
部屋の隅にありました

木目模様の板に貼られた
三枚の鏡はそれぞれに
蝶番によってつながっていて可動式でした

普段は折りたたまれているのだけれど
ぱた ....
あのひとは
気まぐれで意地悪

あたしの気持ちを
試すかのような言葉で

揺さぶりをかけてくる

かと思うと

子供のような
愛らしさ

彼は
いつも 大気のような優しさで ....
私の中の私は
うたいたがっている
死にたがっている
なまけたがっている
甘えたがっている
泣きたがっている
ききたがっている
さけんで
さけんで
さけびくるって
それでも
両腕ふ ....
青い空を白い雲が流れて行く
さらさらと水の流れる音がする

地上から隔絶された空の楽園
ここには僕以外誰もいない
静寂と孤独だけが僕の友達

ささやかに続く平穏な日々に満足していた
あ ....
三つ釦のついた
ラジオは壊れていない
爪の尖った
猫は壊れていない

青い釦のついた
ラジオは壊れていない
瞳の色が二つの
猫は壊れていない

音楽と気楽なおしゃべりを
爪を ....
あの日は踏み潰された壁だった
ポケットに毒虫を入れたまま
こっちをみて あっちを「いる」

月夜は敵
晴れの日は敵
闇夜は敵
雨も雪も風も敵

あの日は、と
思い出す今日は
 ....
青いビニール袋を頭にかぶった集団が
夜明けを瓶につめて持ち運んでいるのを
プールサイドの金網の隙間からのぞいている

底に沈んだラジカセのまわりには
人体模型を改造してつくった爆弾が設置され ....
しょうがないじゃない
わざとじゃない
あの人が悪いのではない
誰のせいでもない
ひとりでにそうなった
春だから
愛でたい
心臓の扉を開けてしまった君が あっけなく風に吹かれた
枝になった虫食いの葉は 抗うことなく舟に乗る

また一つ箱が出来上がった 蓋はしっかりと閉じられた 中はきっと真っ暗なんだろう

「 ....
二つの種から育ったものを
誰かが一株と数え違えて
別の誰かも数え違えて
誰もが一株と数え違える
区別する事が出来ないものを
黄色いかわいい鉢に移して
二人が一つずつ持って帰った
               白いハンカチを
               一枚買いました
               うすいうすいハンカチで
             ....
振り返る時は 慣れた椅子に座りたい
真夜中の冬のような 音のない音の中で

Lalalalala Lalalalala
今はメトロノームも止めて
目を瞑り座ったまま 時の旅を始める

五 ....
もしも神に出会ったら

すがり付くだろうか
狂った歯車を止めてくれと

飛びかかるだろうか
生きる痛みの責めを負えと

それとも

お茶に招くだろうか
穏やかな春の午後に

 ....
きっと ありふれた速さで
壊れる君のベッドルーム
朝まで待てなくて
落ちたスポットライトの中
遠い目で主張を繰り返す

勘違いしたまま 夢
逸れる陽射しが辛いよ
僕ら眠れなくて
 ....
吹き荒ぶ二月の夕刻
山裾の疎らな住宅を
訪問営業でまわるのは
 実に 切ない
長靴ギリギリの雪をこぎ
通りから玄関までの細道を通りぬけ
もはや顔面がかじかみ
鼻水が垂れている感覚すらない ....
             なぁ、もう啼いてもいいっしょ?
               
              まだはやかんべ
             
            ....
肉体労働者はバカになる。
勉強をしなくなる。
頭が働かなくなる。
寝てばかりいる。

女の事ばかり考え
ひまをもてあます。
一昨年は勉強しまくった。
資格を取らなくては

現況には ....
ボーリングで突き指した。
シュート回転の球を投げ
指を痛める。
ターキーを取った。

スペアが取れません。
12ポンドを使ってます。
フォームは綺麗です。
結果がなってません。

 ....
大嫌いだ
人の話は聞かないし
自分は絶対正しいと
思っている。

部下はロボットだと思っている。
人の気持ちなんて関係ない。
自分の妄想で生きている。
男にもてない独身娘。

お陰 ....
かごのなかから
かたちのよい
みかんをえらぶ

どれでもいいのに
なぜか
えらんでしまう

だれでもいいのに
なぜか
わたしはこいびとを
えらんでいた

だんらん ....
あてじをして
かいていたのを
ほんとうの
かんじの
つかいかただと
おもって
おやに
きいて
たしなめられたときから
20ねんたっても
はいぐうしゃが
できなかった
ときは
 ....
とがらせろ
とがらせろ
ながれのすべてを
とがらせろ

握りしめた力が
入水した紙粘土のように  ....
私は意識を吹き替えす
まだ夜は明けない
執拗に響く
まほうのことば

おおきなあなたを
ねかしつけて
なみだをふいた

あの日がまた
近付く
ひと みな ひとり
ひとみな ひとり
ひとみなひとり

青空にいる
飼っていた黒猫が突然行方不明
家の玄関の鍵は掛けていた
どこか窓が開いていたのか
窓から見える風景は
空っ風舞う冬景色
街路樹の葉はあらかた落ちてしまい
魚の骨の並木道

ふと見る ....
ああよく寝た
こんなに寝たのは久しぶりだ
大きく背伸びをする

薄暗いベッドルームを抜け出し
ひんやりとした大理石の床を踏み
白い柱列を巡って神殿の外に出た

燦燦と降り注ぐ春の陽光が ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ごめんね、チンペイくん花形新次2*12/2/3 14:50
父の撮る写真相差 遠波10*12/2/3 14:29
何かがHAL212/2/3 11:18
受話器草野春心612/2/3 9:41
三面鏡そらの珊瑚10+*12/2/3 9:40
太陽と風森の猫13*12/2/3 9:37
私のさけび朧月212/2/3 9:33
空中庭園未有花17*12/2/3 9:30
こわれてるってば竜門勇気112/2/3 9:29
oct-mouse〈自分vs自分vs蛸鼠〉012/2/3 9:05
ヘイドペラジックダブ魚屋スイソ5*12/2/3 5:54
たにい312/2/3 5:35
箱の中すまめ012/2/3 5:24
それから砧 和日612/2/3 3:57
白きハンカチ石田とわ7*12/2/3 2:40
静寂の中で弾く過去は邦秋2*12/2/3 0:24
もしも神に出合ったらまーつん5*12/2/3 0:05
子供の王様こういった012/2/3 0:01
かまぼこ型 どんぶり型ただのみきや19*12/2/2 23:46
春告げ鳥のうた石田とわ5*12/2/2 23:45
肉体労働者ペポパンプ5*12/2/2 23:44
ボーリング3*12/2/2 23:44
パワハラの上司2*12/2/2 23:43
団欒小川 葉312/2/2 23:12
癌駄無6212/2/2 23:04
『とがらせろ』あおい満月8*12/2/2 21:58
白鷺112/2/2 21:44
ひとり草野大悟1*12/2/2 19:58
鏡の中の猫[group]……とある蛙24*12/2/2 18:31
夢の中で起きる夢たにい212/2/2 14:30

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