食う
みかんを食う
さっき歯を磨いたばっかりなのに
なぜ食うんだ
(しかもこんな時間に!)
みかんを食っているうちに気がついた
えびせんも食いたいと
みかんと ....
シンジ君は言葉を知りません。
錆びついた言葉の海の中から
光る言葉を見つけられません。
シンジ君は優しい男の子です。
でもシンジ君は分かりません。
優しい言葉がなんであるのか
シンジ君 ....
何もない所に
一つのドアと
見知らぬ場所へ昇ってゆく
階段があった
昔見た夢で
ドアの向こうの階段に
どう抗っても行けない所で
ぱっと目が覚めたが
僕はこれまでの生の歩みで ....
職場で調子が出なかった日
凹んだまま布団に包まり、さっさと寝た。
目が覚めて、妻が見ていた
朝のニュースは
{ルビ白鳥=スワン}の舞を
世を去った母に捧げる浅田真央
場内 ....
朝六時、布団の中で寺の鐘の音を聞く。
全ての窓を開け、玄関も開け、十五分ほど開けっ放して換気する。
乾麺の二八蕎麦茹で食べる。
玄関先の埃が気になり、掃いて塵を取る。
師走大祓に参列するため、 ....
インテリジェンスはあなたの首を絞めるだけです
そして死ぬことはない
摂取量に注意してください
摂取量と羨望は正比例の関係にあります
インテリジェンスはあなたの首を絞めるだけですが、
それ ....
仮面をつけていなかったら決してしなかった
一寸
先
上がり、
のぼり、
平坦、
な。
台形の上に立つ。
こくりとうなずいた朝
とんび
が
落下
白い、
白さの
湖
....
年の瀬になると、人さらいがやってくる。寒くなって
きて、その年を振り返って、いろいろあった年を、あ
るいは何もなかった年を、何となく思い出している時
に、みんなが忙しくなって、着ぶくれした身体を ....
気がつくと私はどこか知らない日本という国で
知らない家族と知らない会社で
知らない名前を呼ばれて
知らない生活をおくっていました
自転車の ペダルを漕ぐ
すると世界も 一緒に回りだす
夕暮れの街並みは
河川敷の 向こう側
なだらかに傾いた 地平線に震えて
ゆっくりと 夜に向かって 滑り落ちていく
泉を横目に ....
(【禁則:投稿文書中のURLの扱い】十分な説明、紹介文がなく、リンク先の概要がわからない投稿)URL文字列にはリンク先の説明、紹介文が必要です。
どうせなら、金曜の夜に死にたい 仕事終わりに
どうせなら、金曜の夜に死にたい 区切りのいい感じで
どうせなら、金曜の夜に死にたい ドラえもんがやる時間帯に
どうせなら、金曜の夜 ....
色派にへとへと尻垂れお婆
老年病み易く岳父逝き難し
中年売り難く整理され易し
死んだならリバティー
オバサンいいツラの皮
オジサン千金のみ値
友あり遠方より「来る選挙は公明 ....
As Is
Life is a long ride
On an extreme slow rollercoaster
Filled with screamings
At every ....
おはじきは
簡単なゲームだ
まず大切なのは
その形である
はじいても
相手を傷つけない
丸い形が望ましい
それは
自らを傷つけないためでもある
次に大切なのは
はじきたい相 ....
僕の御学友のテシ坊は今は御家賃15000円で名古屋の市営住宅に住まわれておるそうな
彼はすでに学生時代から商社マンのオヤジの血を引いて実業家であった
西海岸で待っているスーザンとは友達だし ....
ー虹の輪も消えて
ただただ夢みるように「播摩」
自分だけは被災しないと願うばかり
仮にあたたかなお節料理もいらない
刻がたてば、人々のやさしさは哀しすぎるから
…と、こわばった頬で控 ....
だって出逢ったことなかったんやもん!
はじめてやもん!
回避できへんかってんもん!
あなたといると酸欠みたい
こんなに丁寧に舐めあってるのに
無限に増幅し続ける
質の悪 ....
めちゃくちゃ元気でびっくりした
オレンジぴかぴかお母さん
やさしい木みたいに笑ってくれた
オレンジぴかぴかお母さん
きれいな顔したおっさんみたいや
きょうあたしな
....
季節外れなんだけど
その事を考えていると
なぜか
バニラアイスクリームと
汗の匂いがする
森が本だと想像してみる、
一頁一頁が緑の葉っぱで出来ていると。
陽の差し込む部屋でそれを開いている
まるで十四歳の気分で
カサカサした木の皮の表紙をめくると
光の透ける葉脈から文字が浮か ....
緑色の植物が
芽を出した ベージュ色の
白いベランダで植物を見た
水色の空がそこに映えていた
自転車に乗って
そして 小さな 近くの池へ
誰もいない広場に
ぼんやりした色の へ ....
ぼくは夜の街道をゆく
あなたの写真を見つめながら
せつなくなれる場所を探している
街はとても明るくて
その場所は探せないでいた
マンションの手摺りから
しゃがん ....
いつもこんな具合に過ぎていく年の瀬
露天に並ぶ裸電球は飴色をしていて
なんだか同じような毎日と風景が
経た年月とともに霞んでいく
空き地でいそいそと
木のはぜる音と燃える ....
遠く鳥の飛ぶ音
離さない
僕の耳は手のように
つかむ動きをやめないのだ
地球中の血を力にして
叫ぶ
喉からは出る手のように
何かを欲してやまないのだ
続く
つづらおりの道 ....
私の耳から
ざらざらと言葉の死骸を取り出して
先に行ってしまった今日を追いかける
こんもりと墓標のような
私の頭は枕に乗って
言葉の海を漂うのだ
その静かな海には
君からの
がある
....
師走、大手町に佇む
結論を先に述べれば
大手町は冬が似合う
春は似合わない背広を着た集団がおしゃべりをしながら行き来し
秋には忙しそうに眉間に皺を寄せた人々たちが行き交う
夏はいけない
....
あなたは素敵な人
自分に優しいから人にも優しい
まっすぐに生きているから 私のことをまったく疑わない
自分を全部肯定しているから 私をまるごと受け入れてくれる
何にもこだわらないからひたす ....
日曜日、礼拝が終わるのを待って
告解室に入った
葬儀が始まっても心は動かなかった
早すぎる彼女の死を嘆く声
リズの母親
クリスマス休暇の、少しだけ思い切った旅行だった
ラスベガ ....
すきとおった
あしたには
もうない
なみだが
ふったりやんだり
しているなかで
きれいだねと
いってみたり
かなしいねと
いってみたり
それだけで
ときはすぎてくから
きれ ....
2747 2748 2749 2750 2751 2752 2753 2754 2755 2756 2757 2758 2759 2760 2761 2762 2763 2764 2765 2766 2767 2768 2769 2770 2771 2772 2773 2774 2775 2776 2777 2778 2779 2780 2781 2782 2783 2784 2785 2786 2787
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
5.73sec.